子どもを授かる前の女性に伝えたいこと!:脳の髄鞘化が情動に与える影響。多動の原因?
「オメガ3のサプリメントだけでも効果がありますか?」
毎度毎度のことですが、メールなどでこういった質問が届きます。が、私はシステムとして10日間チャレンジをご紹介しています。
「何を食べない」で、「何を食べる」のか。その選択が〝はじめの一歩″です。
また、ほとんどのヒトは低栄養状態です。したがって、それを補わないと理想的な体調や精神状態は望めません。
当社のスタッフは10日間チャレンジを入社以来ずっと続けています。サプリメントも飲んでいます。また、加工食品を食べませんし、食事はしっかり手作りです。しかし、それでも栄養検査の結果は今ひとつで、スタッフの家族はそれが顕著です。
おそらく、当社のスタッフレベルの食生活は日本人の上位5%レベルでしょう。それでも、ご家族は低栄養であることを強調しておきます。
・食生活レベルで理想的な栄養状態が維持できるのか?そんな疑問に結論を出すことができました! ↑ スタッフの家族は残念ながら低栄養状態でした。
どんなに注意を払っても、排気ガスはもちろん農薬を使って栽培された野菜など私たちは誰もが化学物質を体内に取り込んでいます。その解毒のために栄養素が使われます。
また、化学肥料で栽培された野菜の栄養価が低い。これも、言われてみれば納得できることだと思います。だからこそ、私は10日間チャレンジというシステムをご紹介しています。
体内に取り込まれた栄養素はお互い助け合って働いてくれます。したがって、不足するとその働きに支障が現れるのは自然なことです。
そんな話をしようと思っていたタイミングで、英語の先生(個人レッスン)が次のようなことを話してくれました。
「3分とじっとしていられない生徒が増えた。物覚えが悪いどころか、会話も成り立たずに困っている。」
また、ピアノの先生もからも「ピアノのレッスンに来ているのにピアノの前に座っていられない。レッスンにならない!そんな子がどんどん増えて困り果てている。」というお話をいただきました。
おそらく、それはニューロンの髄鞘化に問題があるからでしょうね。
ニューロンが髄鞘化されることで脳内の情報がスピーディーに処理できます。上記記事でDHAやオメガ3系脂肪酸が不足すると、ニューロンの髄鞘化が十分にできいことを説明しました。しかし、単にオメガ3系脂肪酸を摂れば…、という問題ではないことをご紹介します。
・ラット脳におけるミエリン形成とニコチン酸 中嶋 洋子 1986 年 60 巻 2 号 p. 37-55
(前略)ミエリン形成前の胎児の脳の脂質組成は他の臓器機関と類似しているが、ミエリンの形成とともには白質や末梢神経組織では特に脂質の増加が著しい。
成熟脳は栄養不良や飢餓に対してかなり耐えることができ、脳脂質の著しい変動がみられることはほとんどないが、脳発達の重要な時期に栄養不良に遭遇すると、脳脂質は正常な組成をとりえないことが明らかにされている。
本実験では、NiA(ニコチン酸)欠乏の際に精神・神経以上を起こす原因を明らかにするために、NiA欠乏飼料で飼育した幼若ラットまたはNiAの拮抗剤である3-acetylpyridine (3−AP)を投与したラットの脳の脂質組成の変化を調べ、ミエリン形成期にNiA欠乏飼料で飼育したラットの脳では、ミエリンの形成が抑制されていることを明らかにした。(中略)
2.脳のミエリン含量に及ぼすニコチン酸の影響
生後12日目に離乳した後、NiA欠乏飼料及びNiA添加飼料で飼育したラットの脳のミエリン含量の変化を調べた(Fig.3)。
ミエリンは10日令以前のラット脳にはほとんど存在しないが、ミエリン形成期といわれる生後20日令から30日令にかけて、ミエリンの形成は盛んになり、脳のミエリン含量の急増がみられる。
Fle .3に示すように、NiA添加飼料群ではpair −fed群及び自由摂取群ともにミエリン含量は20日令以降急増したが、NiA欠乏飼料群では増加は少なく、NiA添加飼料群に比べて、脳のミエリン含量は低下した。
またセレブロシドはミエリンに特有の脂質であり、ミエリンの形成に伴って増加することが知られている脂質であるが、脳のセレブロシド含量はNiA欠乏飼料群ではNiA添加飼料群(pair −fed群及び自由摂取群)に比べて低下していた(Table3)
(出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
(中略)これらの結果から、脳発育期のラットをNiA欠乏飼料で飼育すると脳のミエリンの形成が抑制されるものと考えられた。
DHAやEPAといった脂質は血漿中には単独で存在しますが、他の分子と結びつきさまざま形で利用されています。当然ですが、結合=反応に酵素や栄養素が関わることになります。
だからこそ、私は10日間チャレンジをお勧めしています。これは、あなたのこころと体の不調を改善する基本的なシステムです。
・海産動物脂質のエイコサペンタエン酸およびドコサヘキサエン酸 露木 英男 1984 年 42 巻 2 号 p. 81-90
(前略)表2には、マアジの肉部(普通肉および血合肉)および内臓部に含まれる総脂質、トリアシルグリセロール、複合脂質、遊離脂肪酸、ステロールエステルを構成するおよびDHA含有率の四季別変動を示した。
表3には、マアジの肉部(普通肉および血合肉)および全内臓部に含まれるホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルコリン、カルジオリピンおよびスフィンゴミエリンを構成するEPAおよび含有率の四季別変動を示した。
(中略)生鮮マアジにおいては、①EPAはDHAより含有率が低い、②EPA含有率は季節変動が少ないが、DHA含有率は季節変動が激しい、③DHA含有率は総脂質、トリアシルグリセロール区分、遊離脂肪酸区分、ステロールエステル区分で低く、全複合脂質区分、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルコリン、カルジオリピン、スフィンゴミエリンの各複合脂質で高かった。
最後に、表2より、マアジの総脂質について検討してみると、内部油の脂肪酸組成において、EPA含有率は7.6~9.0%、DHA含有率は9.1~17.2%であり、一方、内臓部油の場合は、EPAは8.0~8.4%、DHAは7.6~11.4%であった。(以下略)
「揚げ物はサラダ油の吸油と交代で二重に危険」で、マアジのフライでは「揚げ油との交代がどれくらいあったか、絶対量から換算してみると約65%になる。」という事実をご紹介しましたが、EPAとDHAの含有率と融点(DHAとEPAは融点は前者が-44℃、後者が-51℃)が引くことを併せて考えると、ほぼすべてのEPAとDHAが揚げ油と入れ替わっている可能性が高いですね。怖
オリゴデンドログリアはうつ病や自閉症などさまざまな問題に関わっています。
・ミエリン-オリゴデンドロサイトに着目したうつ病の病態並びに新規治療法に関する検討 髙橋 浩平, 黒川 和宏,他
オリゴデンドロサイトは、脳内において神経軸索でのミエリン形成を担い、脳神経伝導の高速化や修飾に寄与している。近年、うつ病患者の死後脳では様々な脳部位でミエリン構成タンパク質の減少が認められることが明らかにされ、うつ病の病態生理におけるミエリン並びにオリゴデンドロサイトの重要性が注目されている。
社会的敗北ストレスや社会的孤立ストレスを慢性負荷したうつ病モデルでは、前頭前皮質におけるオリゴデンドロサイトの分化異常、並びに脱髄やランビエ絞輪の形成異常が生じることが報告されている。(以下略)
自閉症
・自閉症病態におけるグリア細胞発達異常の解明 服部 剛志, 堀 修 2021 年 12 巻 1 号 p. 34-40
(前略)自閉症脳のMRIを用いた画像解析より脳梁などの白質体積の減少,ミエリン合成に関与するN-アセチルアスパルテート(NAA)などの遺伝子発現の変動,BTBRマウスという社会性行動の異常を示す自閉症モデル動物における脳梁の欠損などが報告されており,これらは自閉症病態においてオリゴデンドロサイトの分化や髄鞘の形成異常が関与する可能性を示唆する.(以下略)
その理由も明らかで、髄鞘化が行われるのは人間脳だからです。
不意に大きな音がすれば誰もが驚き身がすくみます。また、山道を歩いていて草むらで「ガサガサガサ」と音がすれば足がすくみます。これは生きるための脳である爬虫類が反応したことで起こります。そして、それは身を守る為でもあります。
重要なのは、一旦爬虫類脳が反応したら人間脳の働きがマヒすることです。言い換えれば、人間脳は暴れ馬に乗るロデオのカーボーイのように、情動や感情をコントロールする存在です。
髄鞘化が行われるのは人間脳ですから、暴れ馬をコントロールできなくなるのは自然なことなのです。
まとめ
もう間もなくだと想定していますが、一時的に買い物ができなくなるでしょう。食料も手に入らなくなりますので以下参考に、安心・安全な保存食を備蓄してください。
また、体調面や精神面になんらかの問題を抱えている方がご家族にいるなら、その間は10日間チャレンジを続けてください。外食もできないし、菓子類など余分なものが買えない状況となるので不調を改善する大チャンスにできます。
なお、チクワを食べた人がご家族にいらっしゃるなら、あえて5日間くらい「備蓄がなくなった!」ということで絶食させることもひとつの手段です。詳しくは以下を熟読してください。
・【拡散希望!】チクワを食べても食事を改善すれば助かるかもしれません!すべては赤血球の質です
以下の5つはチクワを食べた方はもちろん、不調のあるなしに関わらずすべての人にお勧めしております。
チクワを食べた方は以下の記事は必読です。お役立てください。
・年度末は眠っている家族や親戚。「体調+メンタル」不良を改善する大チャンスかも?
↑ページ内で問診票が無料ダウンロードできますのでお役立てください。
16時間節食(1日の中で16時間以上食べない時間を確保する)は重要ですよ。
病気の臓器細胞は十分な節食時に病気の白血球に戻ります。また、その病気の白血球も赤血球に戻り、その後アポトーシスします。真剣に取り組むことを心からお勧めします。