【形成外科医】化粧水をせっせと使うことに、果たして意味があるでしょうか…?
毎月というか毎日、せっせと化粧品を使い続けている。でも…
使っても使っても、高い化粧品に変えても…
肌の悩みはどんどん増えている。
というのが、ほとんどの女性共通の悩みではないでしょうか?
そこで、まずは以下、記事と論文をお読みください。
・保湿化粧品とその作用 高橋 康之 2018年 42 巻 4 号 280-287
(前略)
1. はじめに
皮膚は人体最大の臓器といわれ,その重量は成人にて体重の16% にも達し,面積は約1.6 m2 となる。
その構造は深部から皮下組織,真皮および表皮の3 層からなり,さらに表皮は基底層,有棘層,顆粒層および角層に大別される(Fig. 1)。
表皮は厚さが0.1~0.2 mm 程度の組織であり,最深部に位置する基底層から表皮角化細胞が増殖・分化し,有棘層,顆粒層を経て最外層の角層となり,最終的には垢となって剥がれ落ちていく。
この基底細胞が分裂し垢となって剥がれ落ちていくまでの時間をターンオーバー時間と呼び,その時間は基底層にて分裂して角層に至るまで約4 週間,角層を通過するのに約2 週間を要し,合計約6 週間といわれている。
角層は皮膚の最外層に位置する厚さ10~20 µm の極めて薄い膜であり,脱核し死んだ表皮角化細胞が扁平化し積み重なり,その間を細胞間脂質にて充填され,レンガ(細胞)とモルタル(細胞間脂質)にたとえられるような構造を有している。
この極めて薄い角層が人体と外界を隔て,異物の侵入を防ぐとともに,生命活動に必要な水の体内からの蒸発を防ぐ重要な役割を果たし,われわれの生命活動を維持している。
一方,角層の状態は,美容上の外観に大きな影響を与えると考えられる。人が他人の顔を視覚的に捉えるとき,顔の大部分の面積を角層が占有することから,角層の状態の視覚情報は個の認識を大きく左右すると思われる。
仮に,同一の骨格や肉付きを有する顔であっても,角層の状態が異なれば相手に与える印象も大きく変わるであろう。このように,角層は生命維持活動にとって必要不可欠な存在であるとともに,人の容貌にも大きな影響を及ぼす。
2. 角層の水分保持機能
角層の重要な役割の一つに水分保持機能が存在し,皮膚性状に大きな影響を与えている。角層の水分保持機能すなわち保湿機能が低下すると,いわゆる乾燥肌といった状態になり,角層の柔軟性が失われ,肌荒れや軽度の落屑を生じる。
これらの肌荒れや落屑は,単に角層の乾燥によって生じる角層表面の形態変化だけではなく,乾燥によるターンオーバーの乱れや不全角化にも起因している。
このメカニズムの一つとして,角層の水分含量が少なく乾燥状態にあると,角層細胞同士を接着しているデスモソームの分解が抑制され,角層細胞が正常より厚くなって落屑することが示されている。また,角層水分含量は季節によって変動することが知られており,夏の湿度が高い季節には比較的高い角層水分含量を示し,湿度の低い冬には低い角層水分含量を示す。
この角層水分含量の変化とともにキメ密度も変動し,角層水分含量が高いほどキメ密度が増加し外観上美しい肌となる。
皮膚の乾燥は,他の皮膚性状にも大きな影響を与える。保湿と表皮性のシワに関連があることが報
告されており,角層水分含量の低下に伴い表皮性の小ジワが増加する。
また,乾燥状態にある角層では,炎症性サイトカインである IL-1αとそのレセプターアンタゴニストである IL-1ra の比(IL-1ra/IL-1α)が上昇し,軽度の炎症状態が引き起こされていることが報告されている。
皮膚内部にて炎症が生じるとさまざまな活性酸素種が発生し,コラーゲン分解酵素であるマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)-1 および MMP-9 の産生を誘導し,真皮のコラーゲン分解を促進する。その結果,シワが生じるという仮説も提唱されている。
このように,角層の乾燥を防ぎ適度な水分含量を維持することは,健康かつ美しい肌を保つことにおいて重要である。(以下略)
この論文からわかるのは、角質層が正常(適度な水分保持ができる)なら肌がキレイであること。逆に、角質層が適度な水分含量を維持できなければ、乾燥や肌荒れ、シワ(小じわを含む)、シミなど、ありとあらゆる肌トラブルが生じることです。
これを前提として、女性は毎日のように化粧水を使うわけですが…
その化粧水の現実をまずは直視してください。
・化粧水が「肌の奥まで浸透できない」納得の理由 – 「美容常識」のウソを形成外科医が深く解説(出典:東洋経済ONLINE)
(前略)
ひとつ、みなさんに質問です。化粧品のCMなどで見聞きする「肌の奥まで浸透する」の「奥」とは、いったいどこのことでしょうか? 答えは「角質層」です。「角質層まで浸透してプルプルのお肌に」などの宣伝文句もお馴染みなので、ご存じの方も多いと思います。
ただ、わたしがここで質問するポイントは、この角質層がどれくらい「奥」にあるかという点。じつは、わたしたちの肌のいちばん表面にあるのが、この角質層(=角層とも呼ばれます)です。(中略)
多くの人が、このたった0.01~0.03ミリの死んだ細胞(角質層)の表面をうるおわせるために、化粧水をせっせと使っている、ということになるわけですが、果たして意味があるでしょうか。
(以下略)
また、その保湿効果を誰もが知るヒアルロン酸ですが、これもまた角質層までしか効果を発揮できないようです。事実、以下の論文でも、ある技術を適用したヒアルロン酸が、「角質深層部まで保湿効果を発揮した」と紹介されてるレベルです。
・ヒアルロン酸を内包したPLGAナノ粒子による抗シワ効果検証 笹井 愛子, 鈴木 貴弘, 他 2019年 62 巻 79-85
(前略)ヒアルロン酸に本技術を適用して,これまで角質層表層にのみ形成されていたヒアルロン酸の保湿帯を角質層深部まで拡張することができ,これにより新発想の保湿効果が体感できるようになった。(中略)
「シワ」の原因は複数あるが紫外線による線維芽細胞老化に起因する「真皮ジワ」と乾燥による角質層の水分量低下に起因する「小ジワ」に大別される。
近年,医薬部外品の効果・効能に「シワの改善」が認められたことで大手化粧品メーカーが挙って「真皮ジワ」をターゲットにした化粧品を上市し始めており(中略)
年齢を重ねるにつれて目の下や目尻などにできる,俗に言う「ちりめんジワ」は浅くて細かい表皮
性の小ジワであり,新陳代謝の低下や皮膚中のヒアルロン酸量が減少することで特に表皮の保水性が低下してシワが形成されている。
ちりめんジワに悩む女性は 20~30 代頃より徐々に増えてくるため,言うなれば肌老化現象の初期症状ともいえる。
乾燥性小ジワを防ぐ有効な手段は多価アルコール(グリセリン,1,3- ブチレングリコールなど)や
多糖類(ヒアルロン酸など)を皮膚表面に塗布し肌の保湿力を高めていくことである。
中でもヒアルロン酸は保湿力の高さと皮膚組織中に元来存在し保湿機能を司る優秀な成分のため化粧品に多用されてきた。
しかし,ヒアルロン酸の分子サイズは角質細胞間隙と比べ大きすぎるため角質層内部へ浸透するこ
とができず皮膚表面に留まり皮膚深部から蒸散してくる水分を自身が担持することで角質層表面に保湿帯を形成するのみである。(以下略)
なぜ、このようなお話をしたのかというと、氣にもしていませんでしたが私には次のような問題があったからです。
・50代半ばから白髪が増えた
・50代前半から、やたらと顔が脂性肌になった(夏になると、1日10回くらい顔を洗うほど)
・2024年(昨年)、還暦を迎えてから眉毛に白髪が出てきた
その一方で、
今年7月26日(土)、私は氣づきました。
「あれっ、俺真っ黒(手や足、クビが日に焼けて真っ黒。顔も手足ほどではないが焼けている)じゃん!」
そこで、私の頭(脳)は初めて働き始めたようです。
・なぜ、肌はメラトニンを生成できるのに、髪は生成できなくなっているのか?
・私の顔が脂性肌なのは、肌が乾燥しすぎているのが原因なのでは…?
このふたつの疑問と、上記の記事や論文から私が氣づいたことをこの記事でご紹介しましょう。
1,白髪の原因
白髪の原因は、主に加齢、遺伝、生活習慣、ストレス、病気など、様々な要因が考えられます。これらの要因によって、髪に色をつけるメラニン色素を作るメラノサイトの機能が低下したり、メラニン色素が作られなくなったりすることが原因で白髪が生じます。
2.シミ
メラニンという色素が過剰に生成されたり、排出されずに皮膚に蓄積されたりすることで起こります。様々な種類があり、紫外線によるもの、ホルモンバランスの乱れによるもの、炎症によるものなどがあります。
3.シワ
膚の表面にできる溝や線状のものです。加齢や紫外線、乾燥、表情の癖などが原因で、真皮のコラーゲンやエラスチンが減少し、肌の弾力が失われることで生じます。シワは、表皮性シワと真皮性シワに分けられ、それぞれ原因や特徴が異なります。
1.化粧品が効果を発揮するのは角質まで
2.メラニンが溜まるのは基底層
3.シワの原因は真皮層付近
4.白髪の原因は毛根付近
ということで、東洋経済ONLINEの記事の通り、化粧品で肌トラブルが解消できないのは自然なことでした。
後日、私の顔写真(7月26日(土)撮影)とその後の写真を添付しますが、私の顔、ハッキリ言って見せられたものではありませんでした。笑
ほうれい線はクッキリですし、その周囲はたるんでほうれい線の外側にもうひとつシワが出来ていてたるんでいました。また、額には小じわがいくつもできていました。
ので、私はあることをはじめました。
正直、2ヶ月くらい続けて結果が出たらご紹介するつもりでしたが…
氣が変わりました。
なぜなら、あることを続けてわずか3日、私はあることに氣づいたからです。
「あれっ、ビニール袋の口が開くぞ!」
ほとんど買い物にも行かない私ですから、すっかり忘れていましたが、
私はスーパーなどで渡されるビニール袋を、加齢により手が乾燥しているからか開けることが出来なくなっていました。そのため、スーパーに設置されている締った布をさわりビニール袋の口を開けていました。が…
7月28日(月)、あることをはじめて3日後、普通にビニール袋を開くことが出来ました。
また、静岡は今年暑いものの湿度が低く(昨年まで70%は普通でしたが、今年は60%程度。エアコンを使うと50%以下。しかも、夜は涼しくていつもなら7月頭から夜はエアコンフル稼働で寝ていましたが、今年は2日しか使っていません。)て判断ができないのですが、
7月28日から、私は日中、顔を洗っていません。
ということで、明日31日もしくは8月1日にご案内することになりますが、肌トラブルや化粧品の使用についてのアンケート調査にご協力お願いします。
前述したように、私はあることを試しています。
そして、そのあることにより、私は肌の乾燥や小じわ、シワ、シミなどのトラブルが大きくかつ短期間(2~3ヵ月)で改善できると想定しています。
その根拠は、私の手はたった3日でビニール袋を容易に開けることができるようになったから。しかも…
コストは、おそらく1ヶ月100円もかかりません。1ヶ月、おおよそ20円くらいと思われます。
その20円のあることで、1ヶ月2~3万円の化粧品より遥かに優れた美容効果を発揮すると想定しています。
予定としては、
2.8月2日、9日、16日に顔写真、口元の写真撮影
3.その後も、土曜日に同様の写真撮影
4.おおよそ2か月後に効果の検証および写真を公開
ですが、31日(木)もしくは8月1日(金)に肌トラブルと化粧品についてのアンケートを実施します。そのアンケートにご協力いただいた方には、お盆明け8月18(月)~21日(木)に先行してこの美容効果の写真および方法をご紹介させていただきます。
ぜひ、ご協力ください。