神仙堂薬局10日間チャレンジ概要その7:毎日、少しずつでもいいから魚を食べよう!
脳の働きは「良し悪し」のような二面的なものではありません。脳の活動状態のレベルの違いです。
脳細胞がエネルギーを作れなくなればなるほど、脳の活動レベルは下がることになります。例えば、同じうつ病でも適切な対処をすれば症状は軽くなりますが、間違ったことをしていればさらに症状は悪化します。また、うつ病が治ったとしても、脳の活動レベルにはさらに上があります。
そして、この10日間チャレンジを適切に行えばさまざまな問題が改善していくことになります。が、もし具合の悪い人が子どもなら、ご両親は子どもの次のような変化を目の当たりにされると思います。
・今まではスマホやゲームばかり
→ やめろと注意するとふてくされたりキレたりしていた
→ 「そうだね!」と素直にゲームをやめる
→ 自分の課題が目に入るようになり(例えば宿題)そちらに時間を当てるようになる
→ 将来を見据えて今何が必要なのか?考えるようになり勉強をするようになる
→ 成績がどんどん上がる
おそらく眉唾物だと思われていることでしょうが、これは10日間チャレンジを適切に続ければ誰もが自然に行動パターンを変えていきます。正直、間違いなく塾より効きます。
また、脳の性能が上がると明るい上に穏やかになります。したがって、ここまでのことをご両親とともに実行すれば、ご家庭の未来は大きく変わることになります。
そこで、魚食です。
これは決して「魚を食べて肉はダメ!」というものではありません。肉を食べていいから、毎日少しでもいいから魚を食べ続けましょうという提案です。
著書でも紹介しましたが、今この瞬間にも5,000万個もの細胞が新たに生まれています。細胞膜は外膜と内膜と脂質二重構造でできています。また、細胞内のミトコンドリアや小胞といった器官の生体膜も同じ構造です。その膜の構成は、その時の体内の脂質バランスに大きく相関します。
魚食をお勧めする理由は?
魚食をお勧めする理由は、一般に魚が本来食べるものを食べて成長しているからです。
これも著書で指摘しましたが、牛や豚、鶏の多くは人間が飼育飼料を与えています。人間の都合で食事が変わりましたから、体の組成も本来のものとは違います。
一方で、養殖魚を除けば魚は本来の食べ物を食べているが故、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどが豊富にとれることになります。また、著書で指摘したようにオメガ6とオメガ3の摂取比率は「2対1」を目指すという意味もあります。
細胞膜や生体膜が理想に近づけば近づくほど、細胞はより効率的に働けるようになります。エネルギー生産効率も上がりますから、どんどん体の調子が良くなります。
ですから、大きな梅干し程度でもいいので、毎日なんらかの魚を食べていきましょう。
魚を食べてくれるケース
このページをご覧の方は起立性調節障害や発達障害、不登校、うつ病、パニック障害など何らかの脳の働きの問題を抱えていますから、基本的に青魚がお勧めです。
焼き魚は刺身類はもちろんいいのですが、それでは毎日続けると「飽きた!」と言われてしまいます。そこで、以下の記事でご紹介している青魚の缶詰を利用してください。
子どものことでお悩みなら、家族の変化も見逃さないでください。例えば、あまり問題を感じない兄弟がいたら驚くほど行動パターンが変わるはずです。
さっさと宿題をやるようになったり、突然スイッチが入ったように勉強をはじめたりします。また、今までだったらお手伝いを頼んでもやらなかったり、やってもイヤイヤだったのが素直に手伝ってくれるようになります。当然ですが、以前よりもっと明るく元気に活動的になります。
ご両親もイライラしたり落ち込んだりすることが減ります。とにかく、家庭が変わりますからよく観察してください。
魚が嫌いなケース
問題は魚が嫌いなケースです。ですが、その理由のほとんどはオメガ6や植物油脂、トランス脂肪酸が原因だと私は考えています。というのも、こういったものをたくさん食べて育つと「味覚」や「嗅覚」に障害が現れ、やたらと味覚や嗅覚が過敏になります。
そこで利用したいのがツナ缶詰です。
これなら、卵と一緒に焼いたりカレーやシチューに入れたりできます。納豆と混ぜて食べさせるのもいいですね。ツナ缶レシピで検索すればさまざまなレシピがでてきますから、ぜひうまく利用してみましょう。
青魚に比べてDHA&EPA含有量は少ないですが、アミノ酸や鉄分など青魚以上にとれる栄養素もありますから魚嫌いならツナ缶詰を利用しましょう。
なお、青魚の缶詰は油漬けを除けばどれを食べていただいてもいいのですが、ツナ缶詰は油漬け以外にも購入ポイントがあります。以下の記事で4つほどお勧めをご紹介しております。ツナ缶詰は種類が多い上に同じようなネーミングが多くてややこしいので、お勧めの4つのいずれかを間違えることのないようご利用ください。
まとめ
ここまでを同時並行で行うのが神仙堂薬局の10日間チャレンジです。ぜひ、10日間でいいので騙されたと思って行動してください。また、ご家族の様子をその目でご確認ください。
10日間チャレンジを行う前、1週間くらい植物油脂やサラダ油、トランス脂肪酸をある程度減らせているなら、行動して次の日に「あれっ?いつもと違う反応をした!」ということがあっても私は少しも驚きません。
参考までに、2019年11月、ある高校で講演する機会がありました。そこで、PTAのお母さん方にこのお話をご紹介し、事前に行動していただきました。(といっても、一人も信じてくれなかったのですが…)まあ、その辺りのグチは置いといて、一人も信じてくれない状態からどうなったのか?以下の記事を参考にしてください。
最後に、脳のレベルはこの10日間チャレンジで確実に上がります。が、続ければその上のレベルがあります。要は、限界はありません。
これは自分自身でも感じていることですが、私は2~3年置きくらいのある瞬間に自分がバージョンアップしたことをハッキリ自覚しています。また、偶然ですが、今回の「30日で朝『スッキリ目覚める』体質にする方法!」を書き上げる寸前からそのバージョンアップが起きました。
子どもの成績で言うなら、一般に2ヶ月で記憶力が確実に上がります。また、4ヶ月で理解力も上がります。そして、ほとんどのケースで3か月くらい経つと「頭良くなったかもしれない!」と、子どもが自分から口にします。
子どもには限界がありません。私は、そんな子どもたちの成長と関わることができる仕事に出会えたことを、こころから感謝しています。
後は行動するだけです!
きっと、元気になります!
鈴木邦昭 拝