子どもを授かる前の女性に伝えたいこと!:鮭やサクラエビの赤い色素の美容効果とは?
「ラケシスAが他のDHAサプリメントと比べ、色が赤いのはなぜですか?」
そんな質問をよくいただきます。これは鮭やサクラエビの赤い色素でお馴染みのアスタキサンチンが入っているからです。ただし、正確にはヘマトコッカス藻由来の天然アスタキサンチンです。
・補完代替医療素材としてのアスタキサンチン 板倉 弘重, 高橋 二郎, 北村 晃利 2008 年 5 巻 3 号 p. 173-182
(前略)アスタキサンチンの有機化学的合成法はすでに確立されており、水産分野では長年にわたって養殖後の色揚げの目的で合成アスタキサンチンが使用されてきた実績がある。
しかしながら現在のところ、日本国内をはじめ、諸外国においても合成アスタキサンチンは食品分野での使用が認められておらず、サプリメントなどを含め、ヒトが摂取できるものとしては、オキアミ、ファフィア酵母、ヘマトコッカス藻などの指定された生物種由来の天然アスタキサンチンのみが認められている。(以下略)
「アスタキサンチンにはどんな効果があるんですか?」
そんな質問もよくお客様から頂くのでご紹介します。
アスタキサンチンを加えた理由は以下の通りです。
細胞膜は脂質二重層になっています。脂質ですから、ここで酸化力を発揮するのは脂溶性の抗酸化成分です。
抗酸化物質にはビタミンEやβ-カロテンが有名ですが、これらは以下のように前者がリン脂質の一方に、β-カロテンは脂質二重層の間で抗酸化力を発揮します。
アスタキサンチンは脂質二重層を通貫する形で抗酸化力を発揮します。
また、アスタキサンチンは活性酸素を除去する作用(抗酸化作用)があり,その作用はカロテノイド類の中でも非常に強く,β-カロテンの40倍,ビタミン E の1000倍に相当するとされています。
さらに、他の抗酸化物質と違う点の1つとして血液脳関門を通過する数少ない食品由来物質であることです。当社は精神疾患や、モラハラ、不登校、家庭内暴力などこころに問題を抱えているお客様がほとんどですから、アスタキサンチンを処方に加えた理由もご理解いただけることでしょう。
そんなアスタキサンチンですが、目の疲れや動脈硬化抑制作用、抗炎症作用などの健康効果は承知していましたが、美容効果は私の想定外でした。というか、考えたことも無かったというのが本当のところです。考えれば想定内でしたが。笑
・動脈硬化抑制作用
・抗炎症作用
・美容作用
サクラエビは生で食べましょうね。かき揚げはダメ。「最も危険な揚げ物は青魚のフライかも?」で指摘したように、サクラエビの脂質が揚げ油に溶け出す一方で、揚げ油がサクラエビに交代します。また、衣に揚げ油が吸油されてしまいます。
アスタキサンチンの美容効果
アスタキサンチンを摂取すると肌がキレイになります。
アスタキサンチンを経口摂取したところ,皮膚の水分量,しわ及び弾力性を改善したという報告があります。
一重盲検方式を用い,健常人女性(アスタキサンチン群 28 名,プラセボ群 21名)にアスタキサンチン 4 mg/day を 6 週間続けて服用させた結果,機器測定(水分量,弾力性)及び皮膚医師による視察触診(しわ,弾力性)で有意な改善が認められています(図 13)。
改善された要因としてアスタキサンチンが紫外線により生成される一重項酸素を消去するため,6 週間摂取し続けることで,ターンオーバー後の新生コラーゲンの酸化架橋,分解を防ぎ,肌のコラーゲンが保護されたためと示唆されています。
また別の試験でヘアレスマウスを用いてアスタキサンチンの塗布に対する皮膚の光老化抑制効果を調べた報告があります 。アスタキサンチン 0. 03%溶液を 1 日 2 回,18 週間連続塗布し,UVB(照射量:1MED以下)を週 5 回照射したところ,アスタキサンチン群はプラセボ群と比較してシワの形成と皮膚の弾力低下が抑制され,また光老化や加齢に対するエラスチン沈着及び表皮の肥厚も抑えられたと報告されています(図 14)。
このようにアスタキサンチンは食べても,塗っても,しわの形成及び皮膚の弾力性の低下に対して改善効果があることがわかっています。
運動機能への効果
詳しくは調べていませんが、運動(筋肉)に対する効果もあるようです。
・アスタキサンチン摂取による運動負荷強度依存性生理機能への影響 田島 多恵子, 永田 晟 2004 年 3 巻 1 号 p. 5-10
(前略)ACT(アスタキサンチン)摂取の効果としては,活性酸素消去能,免疫賦活能,発がん抑制作用,さらに糖尿病の改善や,動脈硬化予防などが報告されている。したがって,ACTは日常生活において活性酸素による脂質と蛋白質の過酸化を抑制することが期待されている。
運動時にこの作用があれば,負荷強度の軽減につながる可能性が考えられる。そこで今回,ランニング運動負荷に対するACT摂取の影響について運動生理学的に検討した。(中略)
被験者の安静時心拍数(HRrest)を計測した後に,30% HRmax,50% HRmax,70% HRmaxの3段階のトレッドミル走行負荷強度を被験者別に設定した。(中略)
4)測定項目と分析
(1)呼気ガス分析項目:換気量(VE),酸素摂取量(VO2),二酸化炭素排出量(VCO2)の3項目を呼気ガス分析システム(RD17MX)によって Breath by Breath 法で採取・分析した。(中略)
VO2は運動負荷に伴って増加するが,ACT群ではCON群よりもその増加が小さい。摂取前のEx1 ~3のVO2に対する摂取後のVO2の割合は,ACT群で運動負荷の増加に伴って変化していない。この結果は,同じ運動強度でもACT摂取によって,エネルギー産生効率が高められている可能性を示唆している。したがってACTは持久性能力に対するパフォーマンスの向上に役立つと考えられる。
「脂質選択が筋肉の衰えと回復に与える影響!」で、オメガ 3 系脂肪酸は,激しい運動を伴うアスリートの中でも,赤血球膜の柔軟性を改善し,血流改善や血圧の安定化により酸素運搬力を向上させて,運動機能を高めるばかりでなく,筋肉痛や疲労が緩和され,可動域(腕や足など体を動かせる範囲)が大きくなることをご紹介しました。
アスタキサンチンが持久性能力向上に役立つことから、10日間チャレンジで運動パフォーマンス向上も期待できるということですね。それで分かりました。
当社のお客様に、わかっているだけで国体指定選手が6名います。10日間チャレンジでやる気がでるからだと思い込んでいましたが、こういった運動パフォーマンス向上の秘密があったのですね。納得
このVO2は活動筋への酸素供給とそこでの酸素利用能によって決まるが,血中アドレナリン濃度に影響を受ける。そのアドレナリンは血管拡張やグルコース代謝の亢進をもたらすが,ACT摂取によるアドレナリンの増加は抑えられている。アスタキサンチンのカロチノイド様成分は,酸化的燐酸化過程の活性をもたらすことに関係していると考えられる。
ACT摂取による運動後の血中グルコース濃度は減少率が抑えられた。これはACT摂取によってエネルギー源の保持が有効に維持されたことによるものと考えられる。つまり,長時間の持久性運動に対応できることを示唆している。このことは,脂肪酸の代謝に関係していることを示すものである。
LDL-CHOとT-CHOの変化をみると,運動前後の脂質はCON群に比べてACT群に減少している。この変化はThorstenの報告と同様である。すなわち脂肪代謝亢進の指標となるRQは減少していたことで脂質代謝の上昇が起こった結果,血中脂質の消費が促進されたことを示しているものと考えられる。
したがって,ACT摂取によって糖質の代謝が減少した一方で,脂質代謝が促進したことによってLDL-CHOとT-CHOが低下したと考えられる。そして運動時に,アスタキサンチンの抗酸化作用も強力に働いているものと思われる。
次に自律神経系活動からのACTの効果について検討した。運動中の自律神経系活動を,心拍変動スペクトル解析によって検討した。
70% HRmax(Ex3)中のHF/TFは,CON群に比べてACT群で有意に増加し,運動終了直後の回復期(Rec1)のLF/HFはACT群で有意に減少した。この結果は,ACT摂取が70% HRmaxで亢進する交感神経系活動レベルを副交感神経系活動によって抑制しているものと考えられる。
アスタキサンチンの有効成分は肺・気管などの拡張効果をもたらし,圧受容器を介した呼吸機能の促進に貢献しているとの指摘もある。したがって,ACT摂取は70% HRmaxのような高い負荷時で作用する交感神経系活動と副交感神経系活動レベルのバランスに関与することを示唆している。
以上の結果から,ACT摂取により同一運動強度でのVO2が低く抑えられたのは,交感神経と副交感神経間の活動バランスの調整によることが大きいと考えられる。同時にアスタキサンチンの持つ酸化作用が活性酸素の生成を抑制していることも一因になっていると考えられる。
さらにRQの低値は,エネルギー代謝における糖質と脂質の割合が変化し,脂肪燃焼の増加をもたらしたものと考えられる。したがって,アスタキサンチンの抗酸化作用は70% HRmaxの高い強度において活性酸素による組織へのダメージを緩和することが考えられた。
上述のように,アスタキサンチンの摂取により,運動時負荷時のエネルギー代謝及び生体修復,疲労回復など多方面において,健康づくりのためのサプリメントとしての有用性が確認された。(以下略)
肩凝りの改善
血流改善で肩こりなども改善するようです。
・アスタキサンチン含有ソフトカプセル食品の肩血流量及び肩凝りに対する影響 ―パイロット試験― 塚原 寛樹, 小池田 崇史,他 2008 年 5 巻 1 号 p. 49-56
【要旨】肩凝りを強く訴える成人健常者13名(男性3名、女性10名)を対象に、アスタキサンチン含有ソフトカプセルの肩凝りに対する効果をオープンラベル法で探索的に検討した。
アスタキサンチン3㎎含有ソフトカプセルを1日2カプセル、4週間摂取させ被験者アンケートと方血流量の変化で肩こりに対する効果を評価した。
その結果、接種前後の比較で「肩の凝り」、「体の疲れ」。「イライラ感」、「手足の冷え」、「眼の疲れ」および「眼のかすみ」の自覚症状で有意な改善が認められた。
また、レーザードップラー血流画像測定の結果、接種後に有意な血流量の増加がみられた。
安全性の確認のため摂取前後で血液検査を実施したが、臨床上問題となる以上変動はみられず、また試験食品に起因する有害事象も認められなかった。以上のことよりアスタキサンチン摂取により、肩血流量が増加し、その結果肩凝りなどの自覚症状が改善する可能性が示唆された。(以下略)
さまざまな病気の予防に!
酸化障害が多くの病気の発生原因となることは広く知られています。
・補完代替医療素材としてのアスタキサンチン 板倉 弘重, 高橋 二郎, 北村 晃利 2008 年 5 巻 3 号 p. 173-182
(前略)活性酸素やフリーラジカルによる生体成分の酸化的傷害が種々の疾患に関係することが明らかになり、カルテノイドの抗酸化活性が注目されるようになってきた。
カルテノイドのひとつであるAX(アスタキサンチン:以下AX)は、活性酸素の一種である一重項酸素を効率よく消去する。
幹らは、一重項酸素由来の化学発光を直接測定する方法で、AXがβ-カロテンの約40倍、α-トコフェロールの約550倍、CoQ10の約300倍、α-リポ酸の約70倍の一重項酸素消去活性を示したと報告している。(中略)
さらに幹らは、脂質過酸化抑制活性についても、AXはα-トコフェロールの100倍以上であると報告している。(中略)
まとめ
私は男なので美容はどうでもいいのですが、学生時代はずっと運動続けていたので残念です。私は10日間チャレンジとは真逆の食生活で下から、パフォーマンスが低下していたのも致し方ないことだったと理解しました。
美容目的でアスタキサンチンを摂る場合には、しっかりオメガ6を減らさないとダメですからね。10日間チャレンジというシステムで行うから効果が上がります。
以下の5つはチクワを食べた方はもちろん、不調のあるなしに関わらずすべての人にお勧めしております。
チクワを食べた方は以下の記事は必読です。お役立てください。
・年度末は眠っている家族や親戚。「体調+メンタル」不良を改善する大チャンスかも?
↑ページ内で問診票が無料ダウンロードできますのでお役立てください。
16時間節食(1日の中で16時間以上食べない時間を確保する)は重要ですよ。
病気の臓器細胞は十分な節食時に病気の白血球に戻ります。また、その病気の白血球も赤血球に戻り、その後アポトーシスします。真剣に取り組むことを心からお勧めします。