子どもを授かる前の女性に伝えたいこと!:心筋炎を発症する人が取るべき対策とは?

心筋炎を発症している人が増えています。若い世代の発症者が多いようですが、中年以降の人は重症化しやすいと言われています。

心筋炎を発症してしまった方が、今すぐやるべきこととは魚食。また、サラダ油を使った「炒める」「揚げる」といった調理を今すぐやめることです。さらに、加工食品やコンビニ弁当、安価な外食チェーン店を利用しないことも重要です。

10日間チャレンジを参考に食生活を改善してください

まずは、魚食と心臓疾患の関係を確認しておきましょう。

魚油と心疾患 浜崎 智仁 1993 年 2 巻 1 号 p. 25-36

(前略)実は1972年にNelsonは40才から70才の206名のCHD(冠動脈疾患)患者のうち80名にseafoodを取り入れた食事療法を行い、残り126名は対照群として、16~19年間追跡した介入試験を報告していた。

それによると、seafoodダイエットで生存率が4倍近く(74% vs 20%)増加し、また死亡した患者の平均生存期間も約2倍(109ヵ月 vs 58ヵ月)延長していることが判明した。(中略)

さて次は第二次大戦中に遡る。ノルウェーでは戦前は毎年徐々に増加していた循環器系疾患が、開戦と同時に物資(食料)が自由に入手できなくなり、急激に低下した。低下率は1938-40年を100とすると1943-45は78.7となる

しかし終戦とともに物資が出回り、循環器系疾患は一挙に増加してしまった。当時のオスローでの食事の変化を表1に示しておく。戦争中は肉と油の摂取が減り、かわりに魚の摂取量が3倍に増えているのが判る。

動脈硬化は徐々に進行する点を考慮すれば、数年で急激に循環器系の死亡数が上下に変動したのは、食事の変化による血液凝固の変化とみるのが妥当である。(中略)

開始時にCHDのない1222名のフィンランドの中年男性を5~7年間追跡した。その間33名がCHDあるいは突然死を起こした。開始前に測定した種々の危険因子をマッチさせ、対照群64名を選び出し比較したところ、発症群では血清リン脂質中のEPA、DHAが有意に低くなっていた

次は7カ国スタディーのオランダでの部分である。852名の中年男性を1960年から20年間にわたり追跡調査し、その間78名がCHDで死亡した魚の摂取量との関連をみたところ、摂取量依存性に逆相関があり、一日平均30gの魚(1週間にたった2~3回の魚)を食べるだけで、CHDの死亡率が、魚を全く食べない人(全体の20%)の50%以下ですむことが判明した。(中略)

1931名の中年男性を25年間追跡しており、規模も大きい。結果はCHDと魚食に見事な摂取量依存性の逆相関があった。

一方相関のないものとしては、Vollsetらのノルウェーの研究がある。11,000名の中年男性(Zutphen studyより老人の割合が多く、65%が55才以上)を14年間追跡したが、魚食とCHDの間に差はなかった。

ただし45才未満の男性に関してはP=0.058で魚食とCHD死との間に逆相関の傾向が見られた。また、Honolulu Heart Programでは7615名の日本人男性を12年間追跡したが、相関は見られていない。ただしこの研究では、著者らも認めているように食事調査に限界があり、必ずしも正確とはいいがたい

その後、スウェーデンで1096名の双子の男女を14年間追跡した研究が発表された。それによると、やはり魚食とCHD死との間に逆相関がありそうである。(中略)

女性のみで行われたスウェーデンの研究にGothenburg studyがある。1462名の女性を12年間追跡し、結局魚食とCHD死では何の相関もなかったのだが、食事調査はただ一回の24時間思い出し方(24-hrecall)であるため、総エネルギーのように全員が関連する事項ならともかく、ヨーロッパ人のようにほとんど魚を食べない人々にこの方法を用いるのは無理である。(中略)

アメリカからは前述のMRFITの報告がある。35-37才の中年男性361,662名をスクリーニングし、高脂血症、高血圧、喫煙の3つがそろった非常に好ましい(ただし研究者にとって)グループ12,866名を抽出した。

その半分には種々の介入をしたため、この調査からは除き、残り半分(n=6,250)は特に介入していないため、この群に注目した。食事調査は思い出し方だが、開始時、1,2,3年目に計4回おこなっている。10.5年間追跡したところ以下のことが判明した。

すなわち、

α-リノレン酸の摂取量とCHD死、全死亡に逆相関がある

魚油の摂取量とCHD死、全死亡とも逆相関がある。すなわち、魚油摂取量の上1/5群(平均のEPA摂取量は0.066g/日)は下1/5群(平均EPA0g)に比較し、CHD死で39%、全死亡で25%低下している。

α-リノレン酸/リノール酸比は癌死と逆相関がある

∑ω3/∑ω6比も癌死と逆相関がある

⑤リノール酸単独での摂取量は各死因に影響を及ぼしていない。(中略)

日本全国より6府県を選び、40才以上の男122,261名と女142,857名(計265,118名)につき食生活を調査し、1966年から1982年まで17年間の脂肪を100%近く追跡した。死亡数は男31,979名、女23,544名(計55,523名)であり、魚介類摂取頻度と各死因別死亡率との間に表5のごとき相関がみられた

すべての項目で魚食が有効である。表5には日本人の重大な死因がほとんど入っており、表からもれていて今後重要な点となるのは、肺癌と乳癌のみである。(中略)

我々は氷見市の漁村住民(全員漁業関係者)と農村住民で大動脈脈波伝播速度を測定し(両村とも30-60才の男女)、大動脈の硬化度を測定した

毎日魚を食べると答えた人が90%を占める漁村住民(55名)では、脈波速度が7.0±1.1(SD)m/秒であるのに対し、毎日魚を食べる人が11%しかいない農村(49名)では7.7±1.3m/秒と有意に早かった。

硬いほど脈波の伝わり方が速いことから、農村では漁村より動脈硬化が進んでいることが推測された。このように長年にわたり魚食をつづけていると、動脈硬化を遅らせることが可能なようだ。(中略)

1989年BurrらのDART(Diet and Reinfarction Trial)によって初めて、魚油の使用で致死性CHDと総死亡の二次予防が可能であると判明した

彼らは、2033名の70才未満の最近心筋梗塞より回復した男性をランダムに二群に分け、一群には週に2回以上油っ濃い魚を食べるようにアドバイスした。魚を食べられない人には魚油カプセルをかわりに処方した。残りの一群は対照群とした。

二年間の試験終了時には、総死亡数が魚油群で29%(9.3%対12.8%)有意に低下していた。この差は、ほとんどすべて致死性CHDの低下により説明できる(表6参照)。

非致死性CHDは、魚油群で逆に増加しているため、総CHDは両群で差がなかった。CHD総数に差はなかったが、その中で致死性CHDが減ったのは、魚油がCHDに伴う致死性不整脈(心室細動)を予防したためと思われる。(中略)

DARTが発表される1年前に、オーストラリアのグループが行ったラットを用いた実験で、CHDの際に起こる危険な不整脈を、魚油の長期前投与により予防できることが示されていた

ところで心臓には比較的多くのDHAが入っており、ラットだと脂肪酸の約10%がDHAである。魚ばかり食べている鯨はもっと多いかと言うと、そうではなく逆に4-5%と低い。マウスは30-40%ある。

実は脈拍数と心臓のDHA濃度には逆相関があり、一分間に数回しか拍動しない鯨ではDHAが少ないのである。DHAの多く含まれている魚油をラットに長期間投与することにより、実験的CHDの際の不整脈を予防できることから、どうやらDHAは心臓の暴走を抑制しているように思われる。マウスのように一分間に数百回も拍動する心臓の場合はその分危険なので、DHA濃度が高くなっているのではないだろうか。(中略)

ラットを使った実験で、ω3を十分摂取させるとω3欠乏状態の動物に比較して、知能が勝ることを示唆する報告がある。ω3欠乏では記憶学習能の低下、場慣れ行動の低下、自発運動量の増加が出現する。しかし、これらの変化は「落ち着きのなさ」でまとめることができそうだ

動物の記憶や知能を調査する際、どうしても動物の行動を観察することにより判定するが、落ち着きのなさは見かけ上、知能の低下と判定される。憶えていた迷路を一直線に進めばよいが、あっちこっち寄り道すれば、記憶がさだかでなかったと判定される。

ω3は知能や記憶を良くするのではなく、むしろ落ち着きの良い動物にするのではないだろうか?(中略)

ここで考慮すべきことは、落ち着きの良さとはすなわち行動の抑制という点であるω3は行動を、あるいは衝動を抑制すると考えられる。だとすれば、どうやらω3は中枢神経系に対しても抑制的に働くようだ。

さて、ここで日本の伝統的な芸術文化について考えてみる。結論から言うと、どれもこれもみな行動抑制型の落ち着きの良いものばかりである。日本舞踊とバレーの比較が典型的である。茶道は行動の合理性を追求した「落ち着き」の極限である。

日本庭園もすごい。静をもって動を表現し、最終的には心の平静さを圧倒的な力で感染させる。文学はどうだろう。侘び、寂、もものあはれの世界である。ここも行動抑制型、落ち着きの良さが漂っている。

音楽はどうだろう。尺八に至っては静寂を表現するこの世でほとんど唯一の楽器だ。絵画も同様である。香道と呼ばれる日本にしかない芸能は、静寂と落ち着きがあって初めて成立する。(以下略)

 

心疾患を悪化させる要因とは?

飽和脂肪酸の摂取量と冠状動脈疾患の死亡は相関することは以前より指摘されてきました。まずは、その事実を確認しておきましょう。

食品脂質と心疾患 (1) 川井 信子 1988 年 32 巻 6 号 p. 305-308

(前略)資料1は、ノルウェーにおける乳脂肪および卵からの脂質摂取量と冠状動脈疾患死亡率の経年変化で、乳脂肪などの摂取量の減少した第二次世界大戦中、死亡率が減少し、戦後また増加していることから、これらのコレステロールを多く含む脂質の摂取が、冠状動脈疾患死に関与していることを示している。

しかし、この結果を、第二次世界大戦中ノルウェーでは、卵や乳製品の摂取量が減少した代わりに、魚の摂取が増加し、魚脂に含まれるエイコサペンタエン酸などによって、心疾患が減少したためであるという見方もあり、(中略)

資料2は、22ケ国についての冠状動脈疾患死亡率と、脂肪消費量または乳脂肪消費量との関係で、いずれも正の相関を示すが、相関係数は、乳脂肪消費量との関係のほうが高いことがわかる。

資料3は、9ケ国ついての冠状動脈疾患死亡率と、固形脂肪と液状脂肪摂取量の関係で、固形脂肪(融点が高い脂肪、即ち動物脂、乳脂肪など飽和脂肪酸を多く含む脂肪)を多く摂取する国の方が、冠状動脈疾患死が多くなっていることがわかる。

 

現在の日本の脂肪摂取量は、この当時とは比較にならないほど増えています。また、その後の知見から、必須脂肪酸のリノール酸摂取量が増えると心疾患が増えることが明らかとなってきました。

 

虚血性心疾患における脂肪酸代謝をめぐる最近の動向 柳澤 厚生 1996 年 5 巻 1 号 p. 23-31

(前略)リノール酸は従来よりコレステロール低下作用があることから虚血性心疾患にも有用であると考えられたが、最近ではむしろω6系PUFAのアラキドン酸に変換され、虚血時にTXA2酸生成能を亢進させることが指摘されている

TXA2酸は炎症を促す働きをもつため、動脈硬化を促進することになります。

実験的にもHockらはリノール酸を多く含有するコーン油を与えたラットに心筋梗塞を作製すると41%しか生存しなかったのに較べて魚油で飼育したラットは73%が生存したと報告している。

著者らもリノール酸を多く含有するベニバナ油を与えたラットに心筋梗塞を作製すると44%しか生存しなかったのに通常食で飼育したラットは88%が生存した。

これまでの報告から、リノール酸は必須脂肪酸であることから適量の摂取は必要であるが、虚血性心疾患を予防するという観点からは摂取過剰は戒めなければならず、むしろα-リノレン酸や魚油由来のω3系PUFAの摂取の方が期待される。(以下略)

 

以上のことから、10日間チャレンジを食生活習慣に取り入れることが心筋炎対策となります。どのレベルまで取り入れるかは個々人の判断ですが、10日間チャレンジのエッセンスだけはしっかり取り入れることをお勧めします。

チクワを食べたことによる心筋炎の発症は、以下の動画で説明されているように炎症が起きているからです。また、大量の白血球が炎症部に遊走しています。

チクワを食べて心筋炎を発症してしまった方に10日間チャレンジ最低限の対策にすぎません。10日間チャレンジを食習慣に取り入れないと命を縮めることは明らかです。しかし、これは必要条件である一方で、十分条件とはなりません。

正直、今回のチクワを食べた人に対し、残念ながら十分条件を提示できません。ですが、最後まで諦めず、こちらのページで紹介した解毒方法を続けることを強くお勧めします。

なお、今後は鮮魚も買えなくなることが予想されます。以下より、魚缶詰も含めた長期保存ができる安心安全な保存食を紹介しています。リミットは5月中旬だと思われます。大量に備蓄されることをお勧めします。

なお、心筋炎に限らず体調不良のある方、メンタルヘルスに問題がある方は、以下で紹介している取り組みを今すぐはじめることをお勧めします。

以下の5つはチクワを食べた方はもちろん、不調のあるなしに関わらずすべての人にお勧めしております。

1.10日間チャレンジ

2.減塩を止める – 塩(どの塩を買ったらいいかわからない方はラメールをお試しください)をとる

3.小麦断ち

4.16時間節食

重曹+クエン酸

チクワを食べた方は以下の記事は必読です。お役立てください。

年度末は眠っている家族や親戚。「体調+メンタル」不良を改善する大チャンスかも?
↑ページ内で問診票が無料ダウンロードできますのでお役立てください。

16時間節食(1日の中で16時間以上食べない時間を確保する)は重要ですよ。

病気の臓器細胞は十分な節食時に病気の白血球に戻ります。また、その病気の白血球も赤血球に戻り、その後アポトーシスします。真剣に取り組むことを心からお勧めします。

【拡散希望!】ワクチン打っても食事を改善すれば助かるかもしれません!すべては赤血球の質です

 

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Posted by sinsd