アレルギー性結膜炎や目の疲れ、ドライアイ、強度近視も起立性調節障害と同じメカニズムが原因?
「目がやけに出ているな~」
2016年に起立性調節障害(OD)の小冊子を書いて無料で提供してきましたこともあり、すでに多くの子どもたちやそのご家族とご縁をいただいてきました。
そこで私が気づいたのが冒頭のようなこと。大げさに思えるかもしれませんが、以下のイラストのような目の状態です。
でも、ホンの数か月で「やけに目が出ているな~」とお目にかかっても思わなくなったどころか、初対面で次のようなことが言えるようになりました。
「学校行っていないんだ!そうか、じゃあ学校に行ったときに整形疑惑かけられるかもしれないけど、それはガマンしてね!」
「たぶん、1ヶ月もすれば目が引っ込むと思うよ!」
「目元が浮腫んでるね!2ヶ月もすれば二重になるかもね!」
そして現実に、目が出ていたならそれが普通の人と同じように目が引っ込んだり、目元がスッキリします。また、二重になるケースも多々あります。そのため、「本当に整形疑惑をかけられた!」というお話をいただくことも度々です。
想像できると思いますが、これは単に浮腫みがとれただけのこと。しかし、それと同時に起立性調節障害(OD)も改善します。なぜなら、脳の浮腫みがとれたからです。
実は、この浮腫みを生むメカニズムが起立性調節障害(OD)の原因なのです。そして、私はこのメカニズムが「近視」はもちろんですが、このメカニズムが過剰に働くことで失明の恐れがある「強度近視」につながると想像していますのでご紹介します。
※ 眼精疲労やドライアイ、アレルギー性結膜炎など、目のトラブルの原因の多くも同じだと考えています。一読され、行動に移されることをお勧めします。
近視とは?強度近視は眼球が前後に伸びすぎた状態!
今や中学生の90%が近視だそうですが、それも当然だと思います。コンビニ食や冷凍食品、スーパーのお惣菜、お菓子などの加工食品と、体が浮腫む原因は山ほどあります。そこで、まずは近視とはどんな状態か確認しておきましょう。
近視になる理由とは?
実は、近視の原因の多くは、眼球の長さが長くなるからです。正常な目(正視)では、目から入った光が網膜に焦点が合うように届きます。
例えば、プロジェクターを使ってスクリーンに映像を映したとき、ピントが合わないことがあります。こんな時、スクリーンの位置を前後にずらすとピントが合います。これが近視や遠視といった視覚異常ですが…
ピントが合っていたプロジェクターを、後ろにずらしてピントが合わなくなったのが近視です。以下の図がその状態です。
まとめ
今回はもう終わりです。笑
目が浮腫む場合、頭の構造上により上下には広がりません。そのため、横に広がります。ならば、網膜に届く光の焦点がずれるのは自然なことでしょう。これが近視です。また、目の浮腫みがひどくなればなおさら眼軸長は広くなります。これが強度近視です。
この浮腫みが生じるメカニズムは「炎症」がきっかけで起こります。また、慢性的な浮腫みが出ているわけですから、当然のことですが炎症も慢性化していることになります。
ならば、ドライアイや目の疲れがとれないのも自然なことでしょう。また、アレルギー性結膜炎などが起きるのも何も不思議なことではありません。
起立性調節障害(OD)が改善すると、目の浮腫みもとれることになります。
これでドライアイや目の疲れ、アレルギー性結膜炎も改善します。ただし、これだけでは近視の大きな改善は望めないようです。
残念ながら、私は目の相談をいただいたことがありません。しかし、理屈上言えるのは、長期に渡って眼軸長が伸びていると目のレンズである水晶体がうまく働かなくなります。
現在、起立性調節障害(OD)であるとともに強度近視と診断され、目が飛び出ていた子どもさんにピンホールメガネを試していただいています。もちろん、この子も目が引っ込んで普通の子と変わらない状態になりましたし、起立性調節障害(OD)も改善しています。
ピンホールメガネで水晶体のレンズ機能がうまく働くようになれば、ある程度視力の回復が望めるはずです。ピンホールメガネは100均で売っていますので、併せてお役立てください。
なお、私の著書「30日で朝『スッキリ目覚める』体質にする方法!」へある出版社から商業出版のオファーをいただきました。2月25日に担当者とお目にかかり、商業出版となるかどうかが決まります。また、出版が決まった場合は電子書籍の価格を1500円ほどに値上げすることになります。今のうちにお役立てください。