【こんな習慣は要注意!】コロッケを作り置きして冷凍し、レンジでチンしてお弁当に入れる! 小学生の時は多動。中学に入ってからは問題行動が絶えず、中学も高校も卒業延期だった私の経験をご紹介します。

「中学~大学まで問題児だったのはこういったことが原因だったのね!」

私が現在55歳(3月で56歳)になりますが、中学入学後にどんどんバカになり、学校で何か問題が起きると真っ先に疑われる毎日を過ごしていました。今思い返しても、あの頃のバカさ加減に呆れてしまいますが、その原因も今だからわかります。

というのも、小学生の時の私は今で言うADHA(注意欠陥多動性障害)でした。その程度をどのように表現していいのか?伝わらないと思うので、ある事実だけご紹介します。

実は、私が小学6年生の時、父が小学校のPTA会長でした。が、父が会長になってすぐに校長から次のように言われたそうです。

「鈴木さん、お気の毒だけど息子さんは公立の進学校(高校)は受験できませんよ。テストの成績はなんとかなるでしょうが、いくらなんでも落ち着きがなさすぎて内申点で受験すらさせてもらえないでしょう。」

ということで、父も悩んだようなのですが暮れも押し迫った12月、突然次のように告げられました。

「邦昭、お前は私立の中学受験しろ!坊主頭にしないですむぞ。」

「お~、坊主にしなくていいのか!」ということで、私は二つ返事で私立中学の受験をすることになりました。しかし、ある意味これが悲劇を呼びました。

四方を山に囲まれた田舎から学校までは遠かった!から…

中学2年まで、四方を山に囲まれた田舎町の我が家から中学に通うにはバスを使うしかありませんでした。それも、一度静岡駅まで行って乗り換えです。

片道2時間半という道のり!

バイパスもなかったため国道一号線は激混みで、我が街から静岡駅までの15キロという道のりを早いときで1時間、遅ければ1時間半以上かかっていました。(2時間以上かかることも多々ありました)また、乗り換えてからも30分ほどかかり、さらにバス停を降りてから学校まで少なくとも15分はかかりました。

つまり、合計でどんなにスムーズに行けても1時間45分。混んでいる時は2時間半です。山の中に家があるので、他に街から出る道がないので仕方ありません。

起床は朝5時!

学校まで少なくとも2時間半を前提の通学ですから、中学1年生の私は朝5時起床でした。

小学6年生までの私は、寝るのが20時で起床が7時半と毎日11時間以上寝ていました。それが、中学に入ったとたんに起床が5時です。

また、運動部に入っていましたから帰宅はおおよそ21時です。そのため、寝るのが23時頃になってしまい、睡眠時間は一気に小学生の時のおおよそ半分、6時間くらいになっていました。

当時の食事は今考えると悲惨…

11時間寝ていた小学6年生が、中1になって睡眠時間が6時間になった。当時の私にはこれが相当なダメージだったようで、起きてもまったく食欲がありません。でも、母は「食べなきゃダメ!」という考えだったのでしょう。

「ラーメンなら流し込めるでしょ!」

ということで、私は毎朝インスタントラーメンという生活がはじまりました。まあ、卵は入っていましたが…

弁当には夕食の残りのコロッケが…

5時に起きなければ学校に遅れてしまう。

私がこの時間に起きるのですから、母親はもっと早く起きることになります。が、どんなご家庭でもそうでしょうが、母親も人間です。できるだけ手間を減らす知恵を使います。そして、その手間減らしは私の弁当に現れました。

食べ盛りの上に運動部に入っていた中学生です、そりゃたくさん食べました。

豚肉は安い三枚肉でしたが、おおよそ500gは食べました。それも、サラダ油をたっぷり使って。また、コロッケが大好きで、おおよそ1回の食事で5個は食べました。今なら絶対に食べませんが…笑

そして、た~くさん夕食で作ったコロッケは次の日の私の弁当に入りました。しかも、私の登校時間は6時前ですから「早弁」用と「昼食用」の弁当ふたつです。そのため、コロッケを6つ以上学校で食べていました。

中学も高校も卒業延期!

「そりゃバカになるよ!」

今の私が当時の私を見れば必ずそう言いますが、当時、私はもちろん父や母にもそんな知識はありません。そのため、母のご飯を食べていた上で、学校帰りに揚げパンを買い続けていた私は中3になった時には壊れていました。

どんなことがあったのかは恥ずかしいので割愛しますが、中高一貫の学校だった私は中学も高校も卒業延期でした。また、冒頭のように、中3の時には何か問題があると真っ先に私が疑われるほど問題行動が増えていました。

その原因は、今なら「サラダ油」と「トランス脂肪酸」にあったと断言できます。

当時、父も母も「植物油はヘルシー」みたいなことを口にしていた覚えがありますから。

コロッケとは?

日本食品標準成分表2015年版(七訂)脂肪酸成分表編 脂肪酸成分表編 第2章 第1表でコロッケに含まれるオメガ3とオメガ6の量を確認してみました。ご覧のように100g中…

・オメガ3:0.17g
・オメガ6:1.02g

です。

私が食べていたコロッケは市販のものより明らかに大きかったので、おおよそ1個100gはあったでしょう。つまり、多いときは1日でコロッケ10個以上食べていましたから、これだけでオメガ6を10gはとっていました。

過酸化脂質とトランス脂肪酸も忘れてはいけません!

思い返すと、当時の私はやたらとお腹を壊していました。また、睡眠不足が原因だと当時は思っていましたが、バスの中でも授業中もよく寝ていました。さらに、授業中も寝起きが悪くキレやすかったため、中3になる頃には誰も起こさなくなっていました。(先生も)

「前の日につくったコロッケがお弁当に」と言いましたが、私の記憶では母が一度に作ったコロッケはおそらく3日分くらいだったと思います。つまり、私は5日前に作ったコロッケをお弁当で食べることが日常的でした。

したがって、大量の過酸化脂質やトランス脂肪酸をとっていたことになります。

断言しますが、こういったものを食べ続けると頭の回転が悪くなるだけでなく、情緒が混乱します。そして、情緒の混乱は人により違った形で現れます。

落ち込みがひどくなるケースもありますし、攻撃的になるケースもあります。また、学校に行けなくなることもあります。さらに、いじめの加害者になるケースもあります。その人の性格により、サラダ油や過酸化脂質、トランス脂肪酸の影響は少しずつ違った形で現れることになります。

私の場合は、キレやすいとか、宿題をまったくやらないという形で現れました。そしてこういった時の典型は、性格面で白黒思考が強くなる傾向があります。考え方に車のハンドルのような「遊び」がなくなります。そのため、少し気に入らないことがあると「許せない!」となります。

もし、当時車の運転をしていたら「煽り運転」をやっていたでしょうね。笑

憂慮すべきはコロッケの吸油率です!

やっと本題です。

コロッケに使われたパン粉はパンですから、ここにトランス脂肪酸(マーガリン)が入っています。また、先ほどコロッケのオメガ6は100g中に1.02gと確認できましたが、憂慮すべきは吸油量です。

上記「調理のためのベーシックデータ」によると、コロッケ(60g)を揚げる時に吸い込まれるサラダ油の量はおおよそ9.6g。私は100gのコロッケを食べていましたから、9.6÷60×100=16、つまり1個のコロッケに16gのサラダ油が吸い込まれていました。

当時のサラダ油は大豆油が主流!

再三ご紹介していますが、大豆油の脂肪酸組成は次の通りです。

(クリックすると拡大します)

大豆油の55%がオメガ6のリノール酸です。したがって、コロッケ1個に含まれた16gの16×0.55=8.8gリノール酸ということになります。さらに…

トランス脂肪酸が低減されているマーガリンは安心なのか?と言えば、そんなことはあり得ません!

こちらの記事でもご紹介しましたが、α-リノレン酸はリノール酸よりも異性化率(トランス脂肪酸生成率)が13~14倍も高くなります。次の日の分どころか、3日分くらいは揚げ続けていた油です。しかも、これも思い出すと怖くなりますが、当時の我が家は「もったいない!」と油を濾して何日も使っていました。

したがって、α-リノレン酸の多くはトランス型に変換されていたことでしょう。

まとめ

大きなコロッケを「おいしい!」と、たくさん食べていた私です。が、今その現実を振り返ると、「バカになったのも仕方ないな~」と思ってしまいます。

当時、母は「毎回毎回呼び出されて恥ずかしい!」とよく口にしていました。実際、私の母を知らない生徒はいなかったと思います。しかし、その原因の多くが食事にあったことは明らかでしょう。

先のように、私が食べたコロッケ1個にはリノール酸(オメガ6)が8.8g、計算しやすいように8gが吸い込まれていました。もともとコロッケに含まれる1gのオメガ6と足すと9g以上です。

私は1日10個くらい食べるのは普通でしたから…、1日90g食べていたことになります。また、途中でもご紹介しましたが、揚げパンを食べることが部活後の日課でした。

ということで、おそらく多い日は100g以上のオメガ6をとっていたことになります。そう考えると、私がADHDの走りだったことも納得がいきます。

なぜなら、私は小さなころからた~くさんコロッケを食べていたからです。

先日、NHKで脂質の話が取り上げられていたとお客様から聞きました。そしてそこでは、厚労省が推奨するオメガ6対オメガ3比率の4:1ではなく、日本脂質学会の2:1が紹介されていたようです。

もちろん、当時の私は亜麻仁油やえごま油にオメガ3が豊富という知識もありませんでした。魚も、こんな生活ですから食べても白身魚のフライだったと記憶しています。笑

起立性調節障害や発達障害、適応障害、うつなどの問題はもちろん、鼻炎や喘息、蕁麻疹などのアレルギーや強度近視などのいずれかで悩んでいる子供は少なくありません。また、宿題や勉強に手がつかず、スマホやゲーム依存の子どももたくさんいます。

私のケースは異常かもしれませんが、この「サラダ油の吸油量」を前提にすれば毎日50g以上オメガ6をとっている子どもは少なからずいることでしょう。

ぜひ、食事を見直し、子どもたちが明るく元気に、そして優秀に育つようにしてあげてください。