子どもを授かる前の女性に伝えたいこと!オメガ3脂肪酸が体と視覚機能に与える影響!

現代の「油断大敵」はオメガ6過剰かつオメガ3不足になります。ですが、少なからず勘違いをしている方がいらっしゃるようなので付け加えますが、必須脂肪酸であるオメガ6も必要です。

例えば、赤ちゃんのミルクにはオメガ6が豊富です。生まれたばかりの赤ちゃん母乳やミルクしか飲めませんよね。つまり、そこからの栄養補給がすべてです。

もし、ここにアラキドン酸(オメガ6)が入っていなかったら、赤ちゃんの成長に深刻な影響が現れることでしょう

私が再三口にしているのは、オメガ6過剰。必要量をはるかに超えているという指摘です。

・オメガ6:血を固める。炎症を促す。アレルギー促進

・オメガ3:血液サラサラ。炎症を鎮める。アレルギー抑制

例えば、オメガ6が不足していたら、ケガをして出血してもすぐに血を止めることができません。また、細菌が体内に侵入しても熱を上げて(炎症を促す)白血球の活動を高めることもできません。さらに、異物が侵入しても〝しっかり″くしゃみや咳をすること(アレルギー促進)もできないこでしょう。

また、オメガ6は脳はもちろん、臓器細胞や体の成長にも必要です。例えば、オメガ6は、動物の成長や妊娠、皮膚などの生理機能を正常に保つうえで重要な働きをしています。だからこそ、食事から補うべき必須脂肪酸と呼ばれます。

・赤ちゃんは母乳かミルクしか食べません。これはある意味、動物実験のネズミやラットと同じです

・大人は3食摂った上でお菓子も食べたりします。また、ポテトチップスも食べたりします。

ですが、サラダ油を使った揚げ物や炒め物、加工食品に使われる植物油脂、トランス脂肪酸など、多くの人は必要量の2~3倍、なかには5倍以上摂取している人も少なくありません。

「必要」と「過剰」をしっかり見極めてください。

なお、繰り返しますが、粉ミルクにアラキドン酸が入っていることはまったく問題ありません。安心してご利用ください。

オメガ3脂肪酸が体と視覚機能に与える影響!

n-3系脂肪酸のDHAは、脳や神経組織の他に目の網膜に豊富に存在します。魚離れが進んだ今、DHAの不足とオメガ6過剰が近視の増加、失明のリスクのある強度近視の増加に繋がっていると私は考えています。

DHAが不足すると視覚機能が低下する!

α-リノレン酸の豊富なシソ油(リノール酸12.8%、α-リノレン酸64.0%)を含む餌とリノール酸に冨みα-リノレン酸を欠くサフラワー油(リノール酸78.0%、α-リノレン酸0.05%)を添加した餌でラットを飼育すると網膜電図(網膜の活動を電気生理学的に定量測定する方法)に異常がみられることが報告されています。

網膜機能におけるドコサヘキサエン酸 (DHA) の役割 小林 哲幸 2006 年 6 巻 2 号 p. 77-83

第一世代目のラットでは網膜の脂肪酸組成に優位な変化はみられず、網膜電図にも変化はみられなかった。しかし、二世代目の28週令ラットの場合、n-3系列脂肪酸の欠乏食であるサフラワー油食群で、網膜中のDHAがシソ油食群の約半分になり、網膜電図の振幅が優位に減少した。

n-3系列脂肪酸の欠乏させた二世代目のラットでは、22:5n-6や22:4n-6が増加してDHAの減少分を補っていたが、網膜機能を十分に代償しきれないことが示された。(中略)

マウス、ウサギ、霊長類を用いて、ラット同様の食餌実験が行われた。

例えば、アカゲザルの場合でも、n-3欠乏食のサフラワー油食を与え続けると、二世代目では網膜のDHA含量が半分以下に減少し、網膜電図の異常や視力低下が観察されている

すでに紹介していますが、眼をはじめとした各種臓器の脂肪酸組成は人間やサル、牛、豚、犬、猫、ラット、カエルに至るまでとても似通っています。したがって、ラットやアカゲザルにおけるDHA不足による視力低下は人間も例外ではありません。

網膜機能におけるドコサヘキサエン酸 (DHA) の役割 小林 哲幸 2006 年 6 巻 2 号 p. 77-83

ヒトにおいては、満期出産ではない超低体重児に対して、母乳、あるいはn-3系列脂肪酸含量の異なる各種人工乳を与えて網膜電図を測定すると、n-3欠乏人工乳では網膜機能の低下がみられた

母乳には、一般にn-6やn-3系列脂肪酸が比較的豊富に含まれており、乳児への必須脂肪酸の供給源として大変重要であり、とくに、満期に満たない場合の未熟児出産では、n-3欠乏の影響が強く出る。

健康な満期出産の場合でも、母乳児の方がn-3系列脂肪酸の欠乏した人工乳を与えられた乳児より網膜反射能が高く、赤血球のDHAレベルも高いとの報告がある。さらに、人工乳にDHAを添加することにより、満期出産児の網膜機能が母乳児のレベルまで改善することも示されている。

視力低下の仕組みは?

ラットの実験で以下のようにオメガ6系列脂肪酸の増加が確認されています。

網膜機能におけるドコサヘキサエン酸 (DHA) の役割 小林 哲幸 2006 年 6 巻 2 号 p. 77-83

「n-3系列脂肪酸の欠乏させた二世代目のラットでは、22:5n-6や22:4n-6が増加してDHAの減少分を補っていたが、網膜機能を十分に代償しきれないことが示された。」

オメガ6は炎症を促す働きがあります。そして、炎症が生じるとき、そこには浮腫みが伴います。その仕組みを蚊に刺されたときで確認しておきましょう。

1.蚊に刺される

2.刺された付近の血管が拡張し白血球が血流に乗り集まってくる

3.拡張した血管壁の隙間から血漿とともに白血球が漏れ出す

4.浮腫みが生じる

網膜の光受容器(=視細胞)には桿体(かんたい)と錐体(すいたい)があり、前者はうす暗い光での白黒感覚を、後者は明光下での色覚を担っています。そして、とくに桿体ではDHAおよび長鎖n-3系列の脂肪酸が豊富です。

網膜機能におけるドコサヘキサエン酸 (DHA) の役割 小林 哲幸 2006 年 6 巻 2 号 p. 77-83

桿体(かんたい)外節の円板部はリン脂質二重層からなり、ロドプシンと密接に相互作用しているそれらリン脂質分子種のうち、約1/4が多価不飽和脂肪酸を二本含むという特徴がある。さらに、これら二本の多価不飽和脂肪酸のうち一本は大部分がDHA(22:6n-3)であり、残りは、n-3系列あるいはn-6系列の長鎖(C20,C22)、または極長鎖(C24からC36)脂肪酸からなり

 

【補足】一般に、リン脂質の尾はsn-1位に飽和脂肪酸が入り、sn-2位に不飽和脂肪酸が入ります。

それが桿体外節部は二本とも多価不飽和脂肪酸のリン脂質が1/4もある。それにより、網膜は薄い構造を保てることになります。

なぜなら、二重結合部は各々60度で折れ曲がり固定されていますが、直線部分は回転運動が続いているからです。以下がDHAの構造ですが、とても複雑な動きとなることが想像できると思います。

また、DHAはメチル基(CH₃)から3番目に二重結合がありますから、浅い位置から折れ曲がり回転運動しています。そのため、薄い構造の脂質二重層となります。

 

眼の網膜はDHAが不足すると、それを22:5n-6(ドコサペンタエン酸)や22:4n-6(アラキドン酸)が増加して補っています。したがって、過剰なオメガ6は炎症を促します。ならば、網膜周囲の血管は拡張し、そこから血漿が漏れ出してくることでしょう。

正視

眼は上に脳、下に顎がありますから上下には浮腫みません。よって、自然に横に浮腫むことになり眼軸が長くなります。そのため、焦点がずれて近視となります。

強度近視の人に、顔から眼が飛び出たような人がいるのは浮腫みがひどいからだと考えられます。

 

ドライアイや極度の涙目も同じです。

リン脂質に結合したアラキドン酸は、酵素の作用で遊離型に切り出された後、種々の酵素の働きで生理的に活性ないくつかの物質へと変換されます。これが炎症を促すことでドライアイとなったり、アレルギー促進の働きで涙目になったりすると考えられます。

粉ミルクについて

ついでですので、粉ミルクの原材料表記を確認してみましょう。というのも、何気なく原材料表記を見て意外なことがわかったからです。

母親が摂取したコーン油とシソ油が仔ラットの血漿と脳の脂肪酸組成に及ぼす影響 小松﨑 典子, 海老原 亜耶,他 2012 年 23 巻 3 号 p. 147-153

ラットにおいて、妊娠・授乳期にn-3系脂肪酸量の低い食餌(しょくじ)を与えると乳汁中のDHA含量が低下することや、胎児期からEPA欠乏食で育てられたマウスの脳のミエリンが未発達であることが報告されている。

ミエリンとは脳の神経細胞(ニューロン)の周囲を囲む絶縁体です。

本当の名前はオリゴデンドログリアで、神経細胞の周囲を囲むうえで、その周囲の神経細胞を束ねて情報増強を行っています。

ということで、赤ちゃんの脳の発達を考えると、粉ミルクを選ぶとき原材料表記に「魚油」が記されているものを選ぶべきです。魚油ならDHAとEPAともに取れますから。また、アラキドン酸も赤ちゃんの発達に必須です。でも、両方入っているのは「ほほえみ」と「はぐくみ」、「はいはい」の3つでした。

森永「はぐくみ」にはえごま油も入っているので、必須脂肪酸を前提にすると「はぐくみ」が良さそうですね。

明治 ほほえみ

森永 はぐくみ

雪印メグミルク ぴゅあ

ビーンスターク すこやか

アイクレオ バランスミルク

和光堂 はいはい

 

まとめ

脳にEPAは入りません。ですが、胎児期からEPAが不足するとミエリンが未発達となるというのは興味深い話です。

ですが、そう考えると発達障害の子どもが増えていることにも納得できますよね。

お母さんがオメガ6過剰であるならば…

お母さんがオメガ3不足状態でも、母親の体は母乳中へDHAを送ります。

さて、どこからでしょうか?次回か次々回ですね。

でもEPAは同じことができないはずです。

ということは、オメガ6過剰かつオメガ3不足だと、ある程度はDHAを母乳中へ送りますがEPAは不足することになりそうです。また、アラキドン酸は豊富に送ります。

そのような母乳なら、ミエリンが未発達となる。

ミエリンが未発達なら、脳における情報伝達スピードが遅くなります。つまり、情報処理が遅くなるので、発達障害となるのも自然なことでしょう。

眼も十分なDHAが届かないと先のように視力が低下します。

しっかり10日間チャレンジやってれば母乳の方が圧倒的にいいのですが、

ほとんどのお母さんは、母乳とミルクの併用の方が赤ちゃんにとってはいいのかもしれませんね。

以下の5つはチクワを食べた方はもちろん、不調のあるなしに関わらずすべての人にお勧めしております。

1.10日間チャレンジ

2.減塩を止める – 塩(どの塩を買ったらいいかわからない方はラメールをお試しください)をとる

3.小麦断ち

4.16時間節食

重曹+クエン酸

チクワを食べた方は以下の記事は必読です。お役立てください。

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16時間節食(1日の中で16時間以上食べない時間を確保する)は重要ですよ。

病気の臓器細胞は十分な節食時に病気の白血球に戻ります。また、その病気の白血球も赤血球に戻り、その後アポトーシスします。真剣に取り組むことを心からお勧めします。

【拡散希望!】ワクチン打っても食事を改善すれば助かるかもしれません!すべては赤血球の質です

 

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Posted by sinsd