サラダ油のリスクとは…?日本人の特徴-病気にならないようにすることにお金を使わない

「なぜ、そんなお金の使い方をするのかな~?」

そう思うのは私だけでしょうか…?

というのも、多くの日本人は次のような行動をしているからです。

健康診断や人間ドックなどに自ら積極的に出かけ、病気を捜すことには積極的にお金を使います。また、病気になった後のことを考え、ガン保険や死亡保険などにも積極的にお金を使います。さらに、病気になっても何も考えず、ただただ病院に通って医者に言われるままにひたすら薬を飲みお金を使い続けます。

一方で、病気にならないようにすることにはお金を使いません

何度も繰り返し指摘していますが、病気とは医学がつくったラベリングです。「病名」をつけてグルーピングし、私たちを洗脳しているにすぎません。「病名=記号=洗脳装置」であり、検査値などもむりやり病気をつくるための洗脳装置のアイテムです。

ですが、現実に体調が悪くなる(病気になる)ことも事実です。そして、ケガなどの外傷を除けば、ほとんどの病気は西洋医学では原因不明であることも事実です。

サラダ油を使い続ける習慣が招く弊害とは?

ここ数十年に激増している鼻炎やアトピーなどアレルギー疾患や起立性調節障害、発達障害、乳ガンや大腸ガンなど欧米型のガン、潰瘍性大腸炎、クローン病、膠原病などの原因となる物質があります。

また、時を同じくして不登校やハラスメント(パワハラ、モラハラ、カスハラ、マタハラなど)、ネグレクト、いじめ等、精神的な問題も社会問題化しています。

私は仕事柄、これらはすべてサラダ油や植物油脂、トランス脂肪酸が主因であると確信していますのでご確認ください。

リノール酸は発ガンを促す!

「ガンは死を招く怖い病気だ!」

そう、ほとんどの人は信じていますが、それこそそんな人のほとんどは自らの習慣が発ガンを促していることに氣づいていません。

サラダ油と表示されている植物油だけの問題ではありませんよ。ごま油や米ぬか油、サフラワー油、大豆油、とうもろこし油、なたね油、ヒマワリ油など、一般的に安価で購入できる植物油全般の問題で、これらの使用は間違いなく発ガンを促します。

サラダ油を含めた植物油の脂肪酸組成はこちら

リノール酸の適正摂取量 1995 年 4 巻 2 号 p. 130-134

食事性 ω-6/ω-3脂 肪酸比 と発癌 秋田大学医療技術短期大学部 成澤富雄

(前略)魚油を使った高脂肪(24%)飼料あるいはしそ油を使った中脂肪(12%)飼料で飼育したラットにおける大腸癌の発生は、コーン油、紅花油を使った対照飼料群ラットのそれよりも低頻度であり、しかも、魚油、しそ油を使った低脂肪(5%)飼料群ラットよりも低頻度の傾向を示した。

ω-3脂肪酸優位の魚油、しそ油が発癌阻止に積極的に関与したことをうかがわせている。

魚油とコーン油、しそ油と紅花油を1:3の割合で配合した高脂肪あるいは中脂肪飼料も発癌を有効に制した。飼料中のω-6/ω-3脂肪酸比はそれぞれ5.2、3.3であった。

食餌性投与EPA、胃内強制投与DHAもラット大腸発癌を抑制した 。

ラットにおける乳癌、膵癌の発生でも同じ傾向を示す結果が報告されている。(以下略) 

魚離れが深刻ですし、そもそも魚料理を子どもが食べてくれないというお話も少なからずいただいてきました。でも、それは妊娠中のお母さんがどんなものを食べたか?の影響が原因です。また、離乳後にサラダ油や加工食品を食べ、慢性的な味覚障害になってしまったわけです。根気よく魚料理を食べさせましょう。

ただし、魚フライなどは逆効果となりますので注意してください。

アレルギーと必須脂肪酸

体内に入ったリノール酸がアラキドン酸に変換され、そのアラキドン酸から生じる生理活性物質がアレルギー反応を生じさせます。それが人により鼻炎や喘息、アトピーとして発症します。

当然のことですが、体内に入ったリノール酸が多ければ多いほど大量のアラキドン酸が生じます。よって、アレルギー反応も強くなります。

 

リノール酸の適正摂取量 1995 年 4 巻 2 号 p. 130-134

アレルギー疾患に対するn-3系列脂肪酸強化食療法 常滑市民病院小児科、名古屋大学医療技術短期大学部 伊藤 浩明、鳥居新平

我々はその原因の一つとして、食生活の欧米化に伴うリノール 酸(LA)摂取量の増加がアラキドン酸(AA)カスケードを介したアレルギー性炎症を増強させている可能性に注目した 。(中略)

研 究1】ALA(※ α-リノレン酸:オメガ3)強化食療法

喘息児の長期入院施設において 、LA/ALAを0.7(普通食6.8)とした給食を約9ヶ月にわたって施行し、 臨床症状及び血清脂肪酸組成の変化を検討した。その結果、血清中のAA/(EPA+DHA)は1.10から0.95へ低下し、皮膚の発赤、乾燥肌は対照群と比較して有意に軽減した

従って、ALAの強化はアレルギーの治療に有効ではあるが、効果発現までにはかなり長時間を必 要とすることが明らかとなった。

【研 究2】n-3多価不飽和脂肪酸強化食療法

外来通院中の比較的重症なアトピー性皮膚炎患者34例を対象として、大量のn-3脂肪酸(体1㎏あたりα-リノレン酸60㎎、EPA30㎎、DHA18㎎)を1ヶ月間投与し、placebo(オリーブ油)とcross over studyを行った。

その結果、血漿リン脂質中のEPA、DHAは有意に増加し、一部の症例で検討された多核白血球から放出されるLTB5,/LTB4比は有意に上昇した。

臨床症状は、著明改善9例(26.5%)、改善以上23例(67.6%)と短期間に明らかな改善をみた。

(以下略)

 

リノール酸と動脈硬化

体内に入ったリノール酸はリン脂質に取り込まれ、赤血球の細胞膜の中に入ります。また、赤血球はたどり着いた臓器の細胞に分化(変化)します。これは血管も同じで、リノール酸過多の食事をすれば血管が必要以上に炎症を起こしますので動脈硬化が生じやすくなります。

リノール酸の適正摂取量 1995 年 4 巻 2 号 p. 130-134

リノール酸と動脈硬化 武庫川女子大学薬学部薬理学教室 国友 勝

(前略)私たちは、マウスを高コレステロール食で飼育する際、飼料に添加する油脂をリノール酸含量の高いものにしたときほど血清過酸化脂質が増大し、大動脈へのコレステロールエステル蓄積が増大することを見いだした

特にリノール酸10%含有コレステロール1.5%食で飼育した場合、大動脈弓に動脈硬化病変が認められた。(以下略)

まとめ

リノール酸の過剰摂取は体の不調に繋がります。

重要なのは、その弊害が体のどこに現れるのか?それは人それぞれであることです。また、どんな病気もその発症時期も人それぞれ。ここを理解してくださいね。

また、幼児期のアレルギー発症が発達障害の発症リスクを高めることも再度ご承知ください。

発達障害とアレルギー疾患を併せもつ子どもの問題と親の疾患管理、負担や対処に関するスコーピングレビュー 藤巻 知美, 荒木 暁子, 他 2024 年 33 巻 p. 70-78

3歳までにアレルギー疾患と診断された子どもが注意欠陥多動性障害(以下、ADHA)および自閉スペクトラム症(以下、ASD)を発症するか10年間追跡調査をした結果では、ADHAの発症リスクは1.97倍およびASDは3.4倍であると報告されている。