サラダ油が寿命に及ぼす影響! – 植物油の多くは摂れば摂るほど確実に寿命を…

「植物油」と聞くと、ほとんどの方は「健康的」というイメージを持たれているようです。また、ラードなど「動物性の脂」は心疾患のリスクが高まるという研究報告があるため、ほぼすべての人は「動物性の脂より植物油を利用する」と答えるようです。

でも、それは本当のことでしょうか?

硬化油は、液状の油に水素を添加して固体にしたもので、変質しにくく悪臭がないため、マーガリンなどの原料としても用いられます。したがって、トランス脂肪酸の含有量は硬化大豆油>マーガリンということになります。

また、上図の通り、食べた飼料による生存期間は植物油を原料とした硬化大豆油<マーガリン<ラード<ラード+シソ油<バターと、動物性脂肪の方が圧倒的に生存期間が長くなります。

植物油も同じで、例えば植物油は加熱して利用するため必ず一定割合がトランス型に変換されます。また、当然ですが植物油を使った料理を食べればトランス脂肪酸を摂取することになります。

さらに、それ以前の問題として、食用油を使えば使うほど、確実に寿命を縮めることになります。以下はラットでの検証論文です。加熱しないでラット飼料に混ぜて食べさせていても寿命が短縮されています。

つまり、植物油を加熱して利用する(トランス脂肪酸や過酸化脂質が生成する)人間は、以下で紹介する論文以上のリスクを負っている可能性が高いのです。

脳卒中易発症姓ラットの寿命に及ぼす食用油の影響

名古屋市立大学薬学部 黄敏昭、渡辺志朗、小林哲幸、奥山治美

【目的】脳卒中易発症姓ラット(SHR-SP)の寿命に及ぼす食用油の影響を調べる。

【方法】ラット飼料に油脂を5~10重量%の割で加え、ペレット化したもの(日本クレア)、あるいは研究室で調整したものを使用した。

ラットは1%食塩水あるいは水道水を飲ませ、血圧および生存期間を比較した。

【結果と考察】食塩負荷なしの条件で、菜種油および月見草油群のラットの生存期間は、紫蘇油、魚油、および大豆油群のラットより有意に短かった。

月見草油の脂肪酸組成はおおよそ「パルミチン酸 6%,オレイン酸 7%、リノール酸 75%、γリノレン酸 9%、その他 3%」です。

紅花油およびラード群のラットの生存期間は、高DHA魚油群のラットより有意に短かった。

紅花油群のラットの生存期間は、紫蘇油より有意に短かった。

8ヵ月令まで紅花油、紫蘇油、魚油およびラード群間に血圧の有意な差はみられなかった。

紅花油の脂肪酸組成:パルミチン酸 6.8%、ステアリン酸 2.5%、オレイン酸 12.6%、リノール酸 77.4%、リノレン酸 0.1%

1%食塩水負荷条件では、菜種油、高エルカ酸菜種油、高オレイン酸紅花油、高オレイン酸ひまわり油等のラットの生存期間は大豆油群のラットより有意に短かった(約40%)。

これらには含硫化合物以外の脳卒中促進因子(SSF)が含まれると思われる。

食用油のトリアシルグリセロール以外の微量成分の安税制について、再評価する必要がある。

【結論】

脳卒中ラットの寿命を指標とした食用油の安全性

寿命延長効果を示し安全なもの(ただし高食塩は禁忌)

紫蘇油(エゴマ油)、高DHA魚油、〈EPAエチル〉

★n-6/n-3比が高く紫蘇油に比べ10%前後の寿命短縮効果を示すもの

大豆油、高リノール酸紅花油、発酵油、ラード

脳卒中促進因子を含むと考えられ、紫蘇油に比べ40%前後の寿命短縮効果を示すもの

菜種油、高エルカ酸菜種油、月見草油、高オレイン酸紅花油、高オレイン酸ひまわり油

 

ここで分かるのは大きく三つです。

1.リノール酸過多は寿命を縮めること。

2.(リノール酸の摂取量を減らした上で)オメガ3脂肪酸の摂取は安全であること。

3.菜種油やひまわり油には、(リノール酸以外に)特定されていない脳卒中促進因子(物質)が含まれていると考えられること

「植物油の脂肪酸組成中の リノール酸(オメガ6)とα-リノレン酸(オメガ3)の量が重要」

で紹介したように、一般的に利用されるサラダ油や食用油は「オリーブオイルを除き」リノール酸を過剰に摂取する元凶であることがお分かりになると思います。

また、この論文では菜種油とひまわり油に脳卒中促進因子が含まれていると指摘しています。同様に、以前「子どもを授かる前の女性に伝えたいこと!:オリーブオイルやパーム油は安全なのか?」オリーブオイル大腸の化学発がんを異常に促進することを紹介しています。

やはり、植物油を調理に使うのはやめた方がいいでしょうね。

 

必須脂肪酸の栄養生化学混乱からの脱出をめざして 奥山 治美 1990 年 28 巻 3 号 p. 175-181

3. 脳出血,高 血圧,寿命と必須脂肪酸脳卒 中易発症性ラットは岡本耕造教授らにより確立されたものであるが,このラットは血圧が異常に高く,高頻度で脳卒中となる.

このネズミにベニバナ油 とシソ油を与えると,いずれも大部分が脳出血で死亡したが,シソ油群のほうが15%以上も寿命(平均生存期間)が長かった.

その原因は,血圧低下(10~15%),発がん抑制,血栓性抑制などによると思われる.

同様にシソ油群は,ダイズ油群やナタネ油群より寿命が有意に長かった.

これら脳卒中ラットや 高血圧ラットの素質は遺伝的であり,必須脂肪酸バランスはその素質を変える ことはないが,発症を遅らせる効果があることがわかる.

両食用油による寿命の差は,普通ラットでは11%くらいであった.今,がんで死ななくなっても日本人の 平均余命は4%くらいしか延びないことを考えると,食用油の選択がいかに重要であるかがわかる.

遺伝的弱点も、摂取する食べ物の必須脂肪酸バランスで「さらに弱くする」こともできるし、逆に「弱点を補強する」こともできるという話ですね。

 

n-3系植物油の利用 しそ油, あまに油について 平野 二郎, 磯田 好弘, 西沢 幸雄 1991 年 40 巻 10 号 p. 942-950

3・3 寿命(平 均生存期 間)と 高血圧脳卒中易発症性 ラ ッ ト(SHR-SP)の雄についてしそ油食,サフラワー油食を与 えた場合の生存率を測定した18):

寿命 は,しそ油食群(417d)が サフラワー油食群(356d)よりも17%長 かった

脳卒中ラットの雌は雄よりも40%も寿命が長いが,やはり雌の場合もしそ油食群がサフラワー油食群 より15%も寿命が長くなっていた

また,こ の場合 にサフラワー油食群の雄ラットについて,生存中に発作を起こしているラットが12匹 中3匹観察されたが,しそ油食群では脳卒中の発作は認められなかった。

さて、今回はサラダ油が寿命を縮めるという話でしたが、「サラダ油のリスクとは…?日本人の特徴-病気にならないようにすることにお金を使わない」ではサラダ油がガンやアレルギー、動脈硬化など生活習慣病の原因となることをご紹介しました。

サラダ油が生活習慣病発症を促す。病気になる確率を上げるわけですから、寿命を縮めるのも自然なことですよね。

さて、これでもサラダ油を使った料理を続けますか?

後は、あなたの判断です。


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Posted by sinsd