子どもを授かる前の女性に伝えたいこと!アレルギーはどこからやってくるのか…?
「肌は内臓の鏡」
この言葉は真実です。
確かにアトピーの病変は皮膚に現れます。そのため、ほとんどの人はその見た目に騙されてしまいますが、真の病変は体内にあります。
したがって、外からいくらステロイドを塗ってもアトピーは治りません。また、内服薬も対症療法ですから決してアトピーは治りません。
そもそも「先天的な体質」とか「病気」というのが詐欺です。アトピーは自宅で治せますのでお役立てください。
アトピーの原因はどこからやってくるのか?
「痒みでなかなか眠れない」
「寝ていてもボリボリ体を搔いている」
「肌の状態を見られるのがイヤで外出するのも憂鬱」
アトピーはその痒みで昼も夜も悩まされます。ですが、ほとんどの人がアトピーが治らない食生活を続けているのが真実です。
つまり、子ども医療費がほぼタダになったため、両親が子どもの病気に責任を放棄しているからこそアトピーが治らないのです。
アトピーとはどんな作用なのか?
アトピーの塗り薬として有名なのがステロイドです。まずは、アトピーが起きる簡単なメカニズムとステロイド薬の作用を確認しましょう。
1.白血球が過剰な免疫反応を続けると各種アレルギーが起きます
2.皮膚で白血球が過剰な免疫反応を続けているのがアトピーです
3.アレルギー反応は異物を排除するための体の防御反応です
4.本来(健康)なら、反応する必要のないほどの持続的な異物の排除が続くのがアトピーなどのアレルギーです
5.免疫系は抗原(アレルゲン:例えばダニの糞)が侵入すると抗体を産生します
6.抗体は白血球(マスト細胞や好塩基球、好中球など)に結合(そのアレルゲンを教える)して再侵入に備えます
7.抗原が再侵入すると、白血球の細胞膜からアラキドン酸が切り出されます
8.アラキドン酸からプロスタグランジンやロイコトリエンなどの化学伝達物質が生じます
9.これら化学伝達物質が必要以上に、また持続的に生じてしまうのがアレルギーです
そして、「塗れば症状が少し改善する」ステロイドの作用とは次の通りです。
・細胞膜からアラキドン酸が切り出されるのを防ぐ
・アラキドン酸から化学伝達物質が生じる過程を防ぐ
どちらもアラキドン酸に対する作用で効果を発揮していますね。
じゃあ、アトピーの原因は?
アトピーは体質ではない!
アトピーは「生後すぐになる」人とと「成長してからなる」人がいます。また、一度治ってから再発する人もいます。
もう、原因も明らかですよね。
そう、サラダ油や植物油脂、トランス脂肪酸がアトピーの原因物質です。これらには大量のリノール酸が含まれます。「炒める」や「揚げる」は大量にリノール酸を摂ることになります。また、パンやドレッシング、マーガリン、マヨネーズ、カレールー、各種冷凍食品、菓子類などは植物油脂がたっぷりですから、やはり大量のリノール酸の摂取源となります。
これらリノール酸は、体内でアラキドン酸に変換されます。
ここで千島学説を思い出してください。
1.食べた物が小腸の絨毛で赤血球となる
2.赤血球は体内で白血球に分化(変化)する
3.白血球はたどり着いた臓器の臓器細胞となる
摂ったリノール酸は赤血球の細胞膜に取り込まれます。また、リノール酸の摂取量が多ければ多いほど細胞膜に取り込まれる量が多くなります。したがって、白血球の細胞膜にアラキドン酸が増えることになります。
つまり、アラキドン酸の量が多い白血球だからこそ過剰な免疫反応を起こすのです。
抗原(アレルゲン)の侵入時、白血球の膜から切り出されるアラキドン酸の数が増えます。よって、そこから産生する化学伝達物質の量も増えます。だからこそ皮膚の炎症がひどくなりますし、持続することになるというわけです。
生後すぐにアトピーになるのは、もともとお母さんがオメガ6過剰の食生活をしていたからです。また、母乳中から赤ちゃんにリノール酸が多く供給されれば、アトピーの病変は強くなります。大人になってからの発症は、リノール酸過多の食事が続いたからです。
アトピー体質とは食生活の結果にすぎないという話です。
アトピー改善の食事療法
以下は6~16歳を対象にした
・アトピー性皮膚炎に対するα-リノレン酸強化食療法の効果について 6例の外来通院児によるパイロットスタディー 伊藤 浩明, 菊池 哲, 他 1992 年 6 巻 3 号 p. 87-91
アレルギー疾患のの食事療法のひとつとして、アラキドン酸カスケード由来のケミカルメディエーター産生抑制を目的として、n-6系列多価不飽和脂肪酸(リノール酸、アラキドン酸)摂取を減らし、n-3系列多価不飽和脂肪酸(α-リノレン酸、イコサペンタエン酸)を積極的に摂取させる「α-リノレン酸強化食療法」を、6名のアトピー性皮膚炎患児に施行した。124±40.4日間の指導により、3例がアトピー性皮膚炎の改善傾向を示し、他の1例も指導を継続することで改善傾向を示した。
血清リン脂質中の脂肪酸組成で、n-3/n-6比、イコサペンタエン酸/アラキドン酸比が優位に上昇した(p<0.05)。
以上の結果から、日常の食生活の中で施行できる「α-リノレン酸強化食療法」は、アレルギー疾患の食事療法の基盤として有益である可能性が示唆された。
行われた食事指導の概略は以下の通りです。
2.スナック菓子や獣肉類の摂取を控えること
3.EPAやDHAの含有量の多い鰯(イワシ)などの魚を食べること
4.学校給食の制限や特定の食物は除去しなくてよい
学校給食食べているからこの程度の改善だったのでしょうね。また、「調理にエゴマ油を」とありますから、加熱調理に使ってしまったと想像します。
・アトピー性皮膚炎患者に対するn-3系多価不飽和脂肪酸含有食品イパオールの追加摂取の検討 上田 正登, 高島 務,他 1995 年 37 巻 1 号 p. 153-163
炎症部位における起炎物質としてはヒスタミン、ロイコトリエン(LT)等の化学伝達物質が知られているが、特に食生活との関連を考えるとリノール酸、アラキドン酸(AA)等n-6系多価不飽和脂肪酸(PUFA)の摂取が過多になる傾向があり、AA由来の起炎性の強い4-シリーズのLTが現代のアトピー性皮膚炎の重症化の一因となっている可能性が推測される。(中略)
今回我々はα-リノレン酸、EPAなどの単独投与ではなく、EPA・DHA・α-リノレン酸等のn-3系PUFAを含有する食品をアトピー性皮膚炎患者に摂取させ臨床症状、血清脂肪酸、EPA/AA費などに対する影響について検討したので報告する。(中略)
食事によるリノール酸などn-6系PUFAの摂取量を控える目的で揚げ物、炒め物など食用油使用料の多い食事は控える様指導した。(中略)
症状改善度 皮膚症状について主治医の判定に基づき、下記の5段階で評価した。
①著名改善:皮膚症状が著しく改善した
②改善:皮膚症状に改善傾向がみられた
③軽度改善:皮膚症状に改善傾向がみられた
④不変:皮膚症状に供与前に比し、変化が認められなかった
⑤悪化:皮膚症状が供与前より悪化した8週間供与し、皮膚症状の観察は開始時、2週、4週、8週に実施した。(中略)
対象症例は男性10例、女性22例の32例で、年齢は最小7歳から最年長55歳までの平均23歳±8.8歳であった。(中略)
皮膚症状に対する改善度は著明改善6例(18.8%),中等度改善8例(25.0%),軽度改善11例(34.4%)であ り78.1%の症例で何らかの改善が認められた。
不変は6例(18.8%),悪化は1例(3.1%)で皮疹の増悪が見られた。(中略)
今 回の試験では摂取開始後2週より皮膚症状はかゆみ、紅斑の有意な改善が見られ、4週以降丘疹、表皮剥離・掻破痕、苔癬化、落屑などの他の臨床所見も改善が認められ、α-リノレン酸及びEPA単独よりも早い効果発言が見られた。
これはn-3系PUFAとしてはα-リノレン酸、EPA及びDHAが含有されα-リノレン酸及びEPA各々の単独使用よりもn-3系PUFA総量としてはおおくなっている事、及びn-3系PUFAとn-6系PUFAの代謝的競合がEPAとAAだけでなく、α-リノレン酸とリノール酸についても想定される事よりAA由来のLTの活性抑制効果を増強したものと推察される。(中略)
n-3系PUFAの強化療法は種々のアトピー性皮膚炎の治療法と拮抗するものではなく、併用可能な方法でありアトピー性皮膚炎の補助療法として有効であると結論した。
「揚げ物、炒め物など食用油使用料の多い食事は控える様指導した。」
このレベルの指導でこれだけの効果です。
よって、10日間チャレンジ+肉・乳製品排除をやれば想像以上の効果が期待できることでしょう。
僕の実体験ではチョコ、インスタント食品、スナック菓子など食べると鼻炎がめっちゃ悪化します。
特に「チョコ」は1番悪化します。花粉症やアトピーなどアレルギーのひどい方もチョコやスナック菓子など食べると悪化しやすい。
特に花粉症の人は自分のために、今だけでもこれらの食材を控えてね。 pic.twitter.com/HICzyrO89z
— CoCo美漢方 田中 友也です。 (@mococo321) February 22, 2023
・アトピー性皮膚炎に対する栄養学的アプローチ 伝統的和食の効用 永田 良隆 1996 年 5 巻 1 号 p. 55-67
先ず現代の子ども達の食事の実態を紹介したい。鶏卵・牛乳・獣肉を毎日多食し、しかもそれらを植物油で調理し、魚介類・野菜が極めて少ないパターンが著しい。これを、アトピー性皮膚炎が全く見られなかった昭和30年代の食生活〝伝統的な和食″と、表1で比較してみる。
〝伝統的な和食″(以下〝和食″と略)では、主食に、〝主菜″(たんぱく源である魚介類・大豆類)と〝副菜″(緑黄色野菜・根菜類・海藻類など)を揃えるのが原則であった。(中略)近年急増した食品の国民一人当たりの摂取量を、少佐30年を1として比較すると、鶏卵約4倍、牛乳約10倍、獣肉約6倍、植物油約4倍に達しており、〝和食″の形態がすっかり崩壊してしまった。
つまり、個人の処理能力を超えて摂取したたんぱく質および脂質成分が皮膚へ排泄されたのが皮膚病であると解釈できる。(中略)
アトピー性皮膚炎に対する食事療法は、当然ながら「和食に戻す」ことに主眼をおいているため、「除去食」とは呼ばない。(中略)
中等症・重症例だけを選んだ。約2年間観察した結果、著効例71%、有効例9%であった。(中略)
母乳栄養中のアトピー性皮膚炎児では、授乳中の母親の食事を「純和食」にしないと、乳児の治療効果が得られない。(中略)植物油・獣肉・鶏卵を避けるように指導する。(以下略)
まとめ
アトピーは体質ではない。
ご理解いただけたことと思います。
永田先生がおっしゃる通り、「個人の処理能力を超えて摂取したたんぱく質および脂質成分が皮膚へ排泄されたのが皮膚病である」という話です。
また、植物油の利用がアトピーなどのアレルギー疾患と深く関わっていたこともご理解いただけたことでしょう。
したがって、鼻炎や喘息なども、10日間チャレンジ+肉や牛乳の排除で著効を得られます。後は、どこまで徹底できるかにかかっているだけの話です。ちゃんとやる人、1~2%であるのが現実ですから。
以下の5つはチクワを食べた方はもちろん、不調のあるなしに関わらずすべての人にお勧めしております。
チクワを食べた方は以下の記事は必読です。お役立てください。
・年度末は眠っている家族や親戚。「体調+メンタル」不良を改善する大チャンスかも?
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16時間節食(1日の中で16時間以上食べない時間を確保する)は重要ですよ。
病気の臓器細胞は十分な節食時に病気の白血球に戻ります。また、その病気の白血球も赤血球に戻り、その後アポトーシスします。真剣に取り組むことを心からお勧めします。