「ミネラルが多い塩は腸内環境を破壊する」というお話はどう思われますか?という質問へのお返事です。
以下の質問へのお返事です。
初めまして〇〇と申します。
La Merの塩を毎週のように購入し使用していえる者です。
娘にも一緒に送付して貰っています。
また先生のYoutubeを毎日のように見て、また静岡雑談会の音声ファイルも購入して聞きました。
先生のとても内容のあるお話を参考にしています。
有難うございます。
今日偶然、Youtubeで自然療法士のルイさんという方が、下記の動画を見つけて、見ました。
この動画につきまして、La Merの塩と関連して、先生はどう思われますか、
ご教示を宜しくお願い致します。
ミネラルが多い塩は腸内環境を破壊する!【自然療法士 ルイ】
この動画でルイさんは「ぬちまーすを常用しないほうがいい!」と言っていますが、結論から申し上げると私は問題ないと考えています。実際、ぬちまーすは良い塩だと思っていますし、私もLa Merを販売するようになる前は使っていましたから。
ルイさんが言ってること。
・ミネラルが豊富な塩
腸内環境や腸内細菌叢(さいきんそう)に悪影響を与え、最終的に潰瘍性大腸炎などの腸疾患のリスクを高める
塩化ナトリウムが70~80%で、その他ミネラルが20%前後含まれている「塩」は腸内環境や腸内細菌叢に悪影響を与えている。
岩塩も健康に対してプラスになることはない。精製塩と岩塩を選択肢から外す。
次に選択肢から外して欲しいのは塩化ナトリウムが70~80%台、ミネラルが20%前後の塩。代表がぬちまーすという塩です。
ぬちまーす
100g中、食塩相当量が75.5gなので残りの25g程度がミネラル。海水の組成は78%が塩化ナトリウムとなっているので、ぬちまーすは海水に溶けだしたミネラルをそのまま取り出した塩である。
高血圧の人なら精製塩を選ぶよりぬちまーすの方がいい。
塩化ナトリウム以外のミネラルでも体を傷つけてしまうものがある。それが、硫酸マグネシウムや硫酸カルシウムという硫酸塩。
ぬちまーすは硫酸塩が多く残っている。メインの塩としてぬちまーすを使用することは、硫酸塩の摂り過ぎで腎臓にかなりの負担をかけることになる。
腸内細菌には硫酸塩還元菌がいて、硫酸塩を腐敗物質である硫化水素に還元する。
・硫化水素
大腸の細胞内で代謝処理を妨害。腸管粘膜を損傷。潰瘍性大腸炎などの腸の病気を引き起こす炎症の原因。
硫化水素の香りがする硫黄泉でも目や呼吸器系の損傷を引き起こす。硫化水素の香りがする温泉に行って目が痒くなったり、痛みを感じる場合は目の粘膜の組織破壊が起きている。
濃度は関係なくこれが硫化水素の毒性なので、長期に渡ってぬちまーすのような硫酸塩の多い塩をとっていると腸を傷つけることになるので、メインの塩として使われている人は塩化ナトリウム90~95%の天日塩を選ぶようにしてください。
・腸内環境における硫化水素の毒性:炎症過程における硫酸塩還元菌と乳酸菌のメタ分析
精製塩や岩塩の次に選んで欲しくない塩は「ミネラルが多い」とか「還元力がすごい」とアピールされている塩。
硫酸塩が多いということは「イオウ」が多く含まれているということなので、還元力が高いというのはごく普通の話。硫酸塩による還元で健康にプラスとなることはないので「還元」という言葉にも騙されないように。
まず、動画内で指摘されている硫酸塩が「硫酸塩還元菌」により硫化水素を発生させることは確かです。ですから、この指摘は学問的には正しい指摘です。また、「硫酸塩還元菌」の働きという一面から考えれば問題はありません。が、たぶんこの論文は肝心な部分を隠して作られたウソだと私は考えています。
先日ご紹介した「平成 28 年度石川県立大学公開講座「県大から発信する食の安全・安心」相模女子大学 栄養科学研究科 三輪 操」この論文では食品添加物について次のように指摘していました。
平成 27 年に内閣府食品安全委員会がおこなった「食品に係るリスク認識アンケート調査」で一般消費者 3600 人に、「食生活でがんの大きな原因になるもの」を挙げてもらったところ、1 位がタバコで 2 位が食品添加物であった。
ところが、同じ質問を食品安全の専門家 161 人にすると 1 位タバコ、2 位加齢、3 位飲酒で、食品添加物は 10 位以内にも入っていない。この結果は、消費者は食品添加物について「誤解」や「思い込み」があるのではないかということを示している。(中略)
終わりに
安全な添加物(食品)、危険な添加物(食品)があるわけではなく、どれくらいの量を摂取するかが重要である。現在使用されている食品添加物について必要以上に気にする必要はない。
西洋医学もウソ。生物学や他の学問もウソだらけであり、書籍や論文も9割方ウソであるのが現実です。
専門家と実務家の違い!
動画をはじめて拝見しましたが、ルイさんは素直なのだと思います。おそらく、あの若さですでに私以上の知識をお持ちのようです。ですが、専門家である彼は学問を信じており疑うことを知りません。
一方で、実務家である私は得た知識を実務に落とし込まねばなりません。それは、得た知識をまずは〝疑う″という回り道をする必要があります。なぜなら、私はお客様に私を通じて健康を買っていただいているからです。医師など専門家は言ってるだけで食っていけます。結果が伴わなくても食っていけるのが専門家であり、実務家である私は結果が伴わないと食っていけません。
潰瘍性大腸炎の原因はオメガ6過剰である!
まず、ルイさんがご存じないことですが、潰瘍性大腸炎の原因はオメガ6脂肪酸の過剰摂取です。いつも言っていますが、サラダ油や植物油脂、トランス脂肪酸などに無頓着の方は、オメガ6脂肪酸を必要量の2~3倍どころか10倍以上とっています。
オメガ6脂肪酸の必要量
オメガ6脂肪酸の必要量は育ち盛りの男の子でも、1日10~13g程度です。
では、粗食とされる次のようなメニューをご覧ください。
朝食
ごはん-1杯約150g:1.35
納豆1パック50g:2.9g
みそ汁(みそ汁のオメガ6はここでは計算しない)に油揚げ短冊切り5切れ-約15g:1.7g 小計5.95g
昼食:ラーメン・ライスではラーメン-1玉90g:1.89gにごはん-1杯150g:1.35g 小計3.24g
夕食:ごはんと餃子5個‐1個25g:1.8g 小計3.15g 合計12.34g
こんなメニューで、すでにオメガ6脂肪酸の必要量を満たしています。ここで問題となるのは、油揚げの短冊切りでお分かりのように油脂類には大量のオメガ6脂肪酸が含まれること、
一般にサラダ油とされるのは大豆油やトウモロコシ油ですが、ご覧の通り油の半分はオメガ6脂肪酸です。よって、以下のような揚げ物をとると容易にオメガ6が超が付くほど過剰となります。
私が高校生の頃、トンカツなど普通に夕食で3枚くらいは食べていました。ロースカツの吸油量は15gですから、この油だけで15×3÷2=約22gのオメガ6が摂れてしまいます。また、お弁当にコロッケが3つは入っていましたから、それだけで約10g以上です。さらに、私は部活後にカレーパンを買う毎日でしたから、おそらく1日に50g以上オメガ6脂肪酸を摂っていました。
この頃はタルタルソースやドレッシング、マヨネーズが好きで大量にかけていましたので、もしかしたら70g超えだったかもしれません。
別記事で何度も指摘していますのでここまでとしますが、オメガ6脂肪酸は炎症を促す生理活性効果があります。また、このオメガ6脂肪酸が腸の絨毛で赤血球膜に取り込まれ、その赤血球が細胞に分化(変化)します。したがって、私の学生時代は体中の細胞が炎症を起こした慢性炎症状態だったことでしょう。
これが、腸で起きれば潰瘍性大腸炎やクローン病となります。また、鼻で起きれば鼻炎や花粉症。気管支で起きれば喘息など、ヒトにより違った形であるが故、私たちは「病名」に洗脳されて本質的な解決ができなかったわけです。
※ 魚離れが進んだ結果によるオメガ3不足。オメガ6過剰の結果がアレルギーをはじめ、国の指定難病患者の増加に繋がっていると考えるのが自然でしょう。
腸内細菌とミネラル!
「ぬちまーすに含まれる通常の塩より多いミネラル中に含まれる硫酸塩は、腸内で硫化水素を発生させるからメインの塩として使わない方がいい。」という正論についても、他の角度から疑って考えみましょう。
なお、私はミネラルについては多くの事実が隠匿されていると考えています。
例えば、今現在、食べものから摂らなければいけない必須ミネラルは16種類とされています。が、〝おそらく必須″と言われているミネラルは、なんと20種類以上あると言われています。この事実を前提に以下、ぬちまーすと塩の歴史について確認してみましょう。
ぬちまーすをとると硫化水素が発生する!
硫化水素には独特に臭いがあります。「卵が腐ったような臭い」と表現されますが、これが硫化水素臭です。
ですが、私も長いことぬちまーすを使いましたが、いちどもそのような「おなら」が出た覚えがありません。また、先の動画下のコメントでも、そういったものは見当たりませんでした。よって、何らかの理由で硫化水素の発生が抑えられていると考えられます。
残念ながら、その理由は今現在わかりません。ですが、身をもって体感していたことですから、これは事実です。硫酸塩を摂取し、それを硫酸塩還元菌により硫化水素が大量発生しているのなら、マチガイなく卵が腐ったおならが連発することでしょう。
また、硫化水素の発生が続いているのなら、私からすれば交感神経が緊張することで何らかの体の不調を自覚することに繋がると考えます。が、そう言った事実はなく、むしろぬちまーすにより体調が改善するケースがほとんどでしょう。
よって、論文の内容にウソもしくは真実が語られていない可能性が大ですね。
塩業近代化臨時措置法+減塩
1971(昭和46)年「塩業近代化臨時措置法」により、塩田による塩の製造が廃止されました。海水から直接「塩」を採ることができなくなり、イオン交換膜法にて製塩された塩が「食塩」として食用にも販売されることになりました。
2002年(平成14)年、塩の製造が完全に自由化されましたが、その裏では医師会による国民への「減塩」という洗脳が続けられてきました。
以上の歴史を鑑みても、ミネラルについての真実(健康効果)は隠されているのだと考えるのが自然でしょう。
まとめ
ミネラルの真の効果は隠されている。
以下のような事実から、私はそう感じています。
・尿漏れや頻尿、夜間尿、夜尿症など尿トラブルの原因の多くは減塩にある!「塩」を摂りましょう。
・減塩は洗脳だった! – 塩と高血圧の問題にしても、国際的には減塩が万人に推奨できる保険政策ではない
・減塩をしているとストレスを感じやすくなる!- コロナ禍で強いストレス感じているなら「塩」とりましょう!
・「低体温」や「冷え性」の原因は「減塩」にあった! – 女性の皆さん、それでも減塩続けますか…?
・「減塩」は発がんを促進する…? メイラード反応由来変異発がん物質の生成に対する食塩の抑制効果!
まあ、塩に限らずですが、私は理屈よりも結果を優先する立場です。ぬちまーすとっている人は安心してお続けいただければと思います。
↑ 孤独でいたい方は読むのは時間の無駄です。