「低体温」や「冷え性」の原因は「減塩」にあった! – 女性の皆さん、それでも減塩続けますか…?

医師による「減塩」の推奨も「洗脳」であったことは以下の記事でも明らかでしょう。

尿漏れや頻尿、夜間尿、夜尿症など尿トラブルの原因の多くは減塩にある!「塩」を摂りましょう。

減塩をしているとストレスを感じやすくなる!- コロナ禍で強いストレス感じているなら「塩」とりましょう!

実は、女性の多くが冷え性であり低体温ですが、これもまた「減塩」がその原因でした。

「塩」が体温の低下を抑制する!

寒い地方は食塩摂取量が多く、それが高血圧に繋がる。私たちは、そう洗脳されてきました。そこで、まずは以下の論文をご紹介します。

食塩(NaCl)が体温低下を抑制する!

食塩の接種が寒冷刺激による体温低下に及ぼす影響:長谷川和哉 – 盛岡大学栄養科学部栄養科学科;女性番号1830

概要

塩分摂取量には地域差があることが知られており、温暖な気候の地方に比べて寒冷地では多くの塩分を摂取して。また、同じ地域で会っても気温が低くなるほど塩分の摂取量が増加することも報告されている。マウスにおいても寒冷刺激を与えると塩分摂取量が増加することが報告されており、寒さ自体が塩分の摂取量を増加させる原因である可能性が示唆されている。(中略)

ヒトを含む恒温動物は、寒冷に暴露されると体温の低下を防ぐために交感神経系を介して末梢血管の収縮による放熱量の減少と、褐色脂肪や骨格筋の〝非ふるえ熱酸性″によって発熱量を増加させることで体温の低下を防いでいる。一方、塩分摂取量の増加は交感神経系を亢進させる。(中略)

マウスをControl群とNaCl群に分け、Control群には蒸留水を、NaCl群には0.9%NaCl水を自由引水にて与えた。室温環境下で7日間飼育した後、1日6時間の寒冷刺激(5℃)を6日間負荷した。その結果、1日6時間の寒冷刺激によって両群とも直腸温の低下が認められたが、Control群と比較してNaCl群では直腸温の低下が優位に抑制されていた

この慣例による直腸温の低下の抑制は寒冷刺激開始後1日目から認められ、実験終了時まで維持されていた

この実験でのポイントは「塩」ではなくNaCl(塩化ナトリウム)が体温低下を抑制している点にあります。

考察

本研究では、寒冷下における塩分の生理的な作用について明らかにすることを目的とした。

Control群と比較してNaCl群は、寒冷刺激による体温低下が優位に抑制されていた。したがって塩分摂取量の増加は寒冷下における体温の保持に作用することが明らかになった。

またこの現象は、寒冷刺激1日目には既に認められていたことから、体温の保持作用は寒冷環境に順化して獲得するものではない可能性が考えられた。

一方、塩分摂取量の増加に伴って血圧が上昇することが報告されていることから血圧を測定したところ、本研究において両群に有意な差は認められなかった。(中略)

塩分摂取の増加は寒冷下における体温の低下の抑制に作用することを明らかにした。(以下略)

また、この研究では次の点も確認されています。

 

以下の点は両群で差が認められなかった!褐色細胞:脂肪酸を利用して熱生産を行う

白色脂肪組織:慢性的な寒冷刺激などにより熱生産に機能する脂肪に変化する

骨格筋:寒冷下における熱生産に関与する。例)寒いと(筋肉を)ふるわせて熱を生産

 

「にがり」が体表温を上昇させる!

以下の論文を読めば、塩が体温の上昇させる作用があることが理解できることでしょう。

漢方から見た食塩の冷作用の科学的検証:灘本智憲 – 滋賀県立大学人間文化学部文化学科食生活専攻;助成番号0652

概要

精製塩、粗塩、にがり接種がヒト身体各部の体表温変化に与える影響を見た。

1.精製塩、粗塩とも3gの接種では、対照実験と比し、どの部位においても顕著な体表温変化をもたらさなかった。

2.にがり300㎎の摂取は温傾向を示した。特に額、首部の体表温は対象と比して、優位に上昇した。

従って、3gの食塩接種後1時間程度の体表温の変化を指標とした本実験においては、精製塩、粗塩ともに、漢方で伝えられる冷作用を検出できなかった。一方、苦汁(にがり)は一見漢方で言われる作用とは逆に、額や首の体表温を上昇させる作用を有した。

粗塩:精製していなくて結晶が粗い塩のこと。「自然塩」や「天然塩」と呼ばれる海水のミネラルを残したままにする塩。

以下の動画で説明しましたが、私は粗塩を20種類くらい購入してアサリの開口実験をしてみました。

↑ 塩水にアサリ入れると砂吐きだしますよね。あれです。

海水のミネラル濃度に近い塩ほど、アサリが貝から頭を出して砂吐きだします。が、何度か実験しましたが、7割以上の確率でアサリが頭を出す粗塩は3種類しかありませんでした。私はこの差が粗塩の品質の差だと考えています

確かに漢方では食塩が体を冷やすと言います。が、それは精製塩であり、決して粗塩ではありません。また、にがり=塩-精製塩(塩化ナトリウム:NaCl)です。

 

苦汁(にがり)

海水に含まれている塩類は、塩化ナトリウムが大部分を占める。海水から食塩を生成する場合、塩化ナトリウムが先に結晶化するので、これをかき集めるなどして物理的に取り除いたのちに残る液体が苦汁である。にがりの成分は、塩化マグネシウムが中心である。ほかにナトリウム、カリウムを含む。味は、主にマグネシウムイオンにより、文字通り苦い。

 

おそらく、この研究で使われた粗塩はアサリが砂を吐き出さない品質のものだったと私は想像しています。

【実験方法】

1.被験者

(1)実験1

21~22歳の健康な女子学生5名を被験者とした。被験者には、実験前日及び当日の睡眠不足、暴飲暴食、激しい運動、飲酒、喫煙、薬やカフェイン飲料の服用を避けさせた。また、実験開始3時間前から絶食、絶飲とした。(中略)

(2)実験2

21~22歳の健康な女子学生5名を被験者とした。

この研究は平成18年度に行われています。したがって、被験者の家庭はすでに減塩生活をしていたことでしょう。また、多くの家庭は塩の選択基準をご存じありません。イメージで購入しているというのが本当のところでしょう。ならば、精製塩もしくは(精製塩に近い)私の選択基準から外れた粗塩を使っていた可能性が大きいと考えられます。よって、元々この女子学生たちは精製塩の摂取で冷やされていたと想定するのが自然でしょう。

【結果及び考察】

(前略)

2.実験2:にがり摂取による体表温変化

にがり摂取の場合、上半身の体表温は大きな変化を示した。図9.10に示すように、額部、首部の体表温はにがり摂取後上昇し、実験終了時(摂取後約70分)には、額部で約1℃、首部で0.8℃の温度上昇が認められた。(中略)

(中略)

足指先では統計的に優位ではないものの、実験後半期からにがり摂取による温度低下抑制傾向が認められた。(中略)

にがりはむしろ体表温の上昇あるいは下降の抑制作用がある可能性が示唆された

まとめ

「塩」不足はさまざまなトラブルに繋がりますが、低体温や冷え性も減塩の結果であることがお分かりいただけたと思います。

精製塩を使っているなら今すぐ「塩」に代えましょう。また、粗塩を使っているなら、アサリの開口実験で7割以上砂を吐くか確かめてみましょう。もし、2~3割しか砂を吐かないなら、やはり別の粗塩に代えましょう。

なお、どの塩を選んだらいいのか?分からない人は当社のラメールをお試しください。

 

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Posted by sinsd