なぜ、相談にこだわるのか?その理由を聞いてください!
実は、先日10日間チャレンジ(ご覧になりたい方はメルマガをお申し込みください)をご紹介したところ、次のようなお話(メール)をたくさんいただきました。
「以前、アミノGABAやアミノBioを試しました。長男(小学4年生)が不登校で困っており、御社のサプリを飲ませました。
飲ませてみると元気が出て表情も明るくなり、調子が良くなったように思えて喜んでいました。が、服用すると子供が腹痛を訴えるようになり、残念ですが、服用を中止しました。きっと、何かの成分が合わないのだと思います。
ラケシスAにとても興味があります。
アミノGABAやBioはだめでも、ラケシスは大丈夫ではないのかと期待しています。」
うつ病やパニック障害、発達障害、起立性調節障害など、さまざまなお悩みの方から同じような質問をたくさん頂戴し、私は愕然としました。
著書や小冊子、ニュースレター、メルマガなど、一薬局としてはほぼ日本で一番と言い切ってもいいほどの情報をお客様に提供し続けてきた自負が私にはありました。しかし、現実にはその情報はお客様に届いていなかった…
例えば、先のような質問における重要なポイントを整理し、あらためて説明をしましょう。
- 飲ませてみると元気が出て表情も明るくなり、調子が良くなったように思えて喜んでいました。
- 服用すると子供が腹痛を訴えるようになり、残念ですが、服用を中止しました。
- きっと、何かの成分が合わないのだと思います。
どんなシステムに乗っかっているのか?
私たちが食事からさまざまな栄養素をとることができますが、生命活動に必須なのがアミノ酸やビタミン、ミネラル、脂肪酸などの栄養素です。
アミノGABAやBioに含まれる成分は、そんな「必須栄養素」です。
私たちの脳や体は、これら必須栄養素を利用して動いています。車がガソリンやエンジンオイルで動くシステムであるように、私たちは必須栄養素なしに知的・理性的な生活などできません。
したがって、副作用はあり得ません。
これは、栄養をとってから「元気が出て表情も明るくなった」ことからも明らかです。
では、なぜ腹痛が起きたのか?
人がストレスを感じると、次のように自律神経が反応します。
- 交感神経が緊張 ➡ 血液が筋肉優先で送られる
- 副交感神経の働きが抑えられる ➡ 胃腸への血流が妨げられる
「バタン!」
不意に大きな音がしたとき、私たちの身はすくみます。同じように、ストレスを感じたとき自覚するかどうかは別にして、体には大なり小なり同じ反応が起こります。そしてこのとき、私たちは大量のエネルギーを消費します。
有酸素運動と無酸素運動!
筋肉には「赤い筋肉」と「白い筋肉」があります。
- 赤い筋肉:遅筋。酸素を利用してエネルギーを作り、持久力が必要な運動に適す
- 白い筋肉:速筋。無酸素でエネルギーを作る。瞬発力が必要な運動に適す
「400メートルは辛すぎるから100メートルを選んだ!」
あの100メートルの世界記録保持者であるウサイン・ボルトが言ったように、400メートルの全力疾走は驚くほど疲れます。それもそのはずで、全力疾走は無酸素運動だからです。
マグロは死ぬまで泳ぎ続けています。
寝ていても泳いでいて、それはマグロがエラを動かして酸素を取り込むことができないからです。そのため、泳ぎ続けてエラから海水を取り込み、そこから酸素を取り込んでいます。
酸素を使ったエネルギー生産システムはとても効率が良く、大量のエネルギーを生み出すことができるからこそ持続した運動を続けることができます。
一方で、無酸素の運動は、ブドウ糖を利用します。そのため、ブドウ糖が枯渇すればすぐにエネルギーを作れなくなります。だからこそ、1キロ歩いてもたいして疲れませんが、100メートル走れば誰もが疲れます。
また、無酸素運動では廃棄物として乳酸が生じますからコリを生じます。
ストレス時は白筋が緊張します!
大きな音がしたとき、「ビクッ!」と反応するのは速筋です。
つまり、ストレス時では無酸素運動が持続することになります。したがって、大量の栄養素が消費されることになります。
なぜなら、無酸素運動で利用される解糖系は、一気に1000倍も出力を上げることができるからです。だからこそ、私たちは走ったり重いものを持ち上げたりできます。
ですが、先のようにブドウ糖を利用しますから、それが枯渇すればすぐに疲れます。また、廃棄物として乳酸を生じますから、コリも生じます。
不登校やうつ病などの精神疾患、発達障害や起立性調節障害など、さまざまな悩みで肩や首、背中、ふくらはぎなどにコリが生じるのは、持続的なストレスでこのシステムが働いているからです。
さらに、このとき大量の栄養素が消費されます。しかも、このシステムが働いたとき「胃腸への血液の流れが妨げられ!」ていますから、ちゃんと食事をとってもうまく消化吸収ができません。
- 交感神経緊張のため、栄養素が消費される
- 胃腸の働きが悪くなるため、食べても十分に栄養がとれない
栄養不足では「食欲」という本能が満たされません。そして、このとき働きのもまた「交感神経」です。食欲が満たされないと、「狩りをしろ!」という働きが起こります。
「飢えた獣は気が荒くなっている!」
これは、交感神経が緊張したとき、必ずアドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)が分泌されているからです。人も同じで、お腹が空くとイライラするのはこのシステムが働くからです。
ストレス時に栄養を補うと…
お解りいただけたと思いますが、
- ストレス時、交感神経が緊張します
- このとき、アドレナリンとノルアドレナリンにより情緒が混乱します
- 不機嫌な言動はもちろん、表情が悪くなるのもそのためです
- 交感神経の緊張が持続すると栄養不足になります
- 胃腸への血流が妨げられます
したがって、このとき栄養を補うと、少なくともアドレナリンとノルアドレナリンの分泌量が減ることになります。そしてそれは、表情が明るくなったり、元気になるといった形で表現されます。
胃腸が動けるようになったからこそ…
8メートル。
私たち日本人は、食道から肛門までの消化器の長さが8メートルもある一方で、ドイツ人のそれは4メートルほどしかありません。これが、穀物を食べてきた日本人と肉(ソーセージ)を食べてきたドイツ人の差です。
そしてこの消化器の周囲は筋肉で囲まれています。
また、この筋肉に血液が送られ、そこから栄養素を取り込むことで胃腸の活動が保証されます。しかし、先のようにストレス時、十分な血液が胃腸には届いていません。
したがって、胃腸はうまく動けなくなっています。消化吸収がうまくいかないのも、栄養が不足しているからです。
ストレスを受けていた人が栄養をとると、交感神経の緊張がほぐれます。その証拠が、先のような表情が明るくなるとか、元気になる。また、ネガティブとか暴言が減るといった形で表現されます。
これがアドレナリンとノルアドレナリンの分泌量が減ったことが原因であるのは、すでにご紹介しました。
そして、交感神経の緊張がほぐれればほぐれるほど、血液は胃腸に流れ込むことになります。しかし、肩こりが一瞬にしてほぐれることがないように、胃腸の活動も瞬時に正常になることなどあり得ません。
胃腸が動こうとして暴れる!
動きが悪くなっていた胃腸が動けるようになってくると…
- ゲップ
- しゃっくり
- 腹痛
- 下痢
など、さまざまな胃腸の不調が現れることがあります。
これは、動けなかった胃腸が栄養を使って、ちゃんと動こうとしはじめたときに起こります。
したがって、冒頭のように「栄養をとったら腹痛が起きた」というのは、確実に良い方向にシステムが働き始めた証拠です。
逆に、これを副作用とか「成分が合わなかった」と勘違いすると治るものも治りません。
相談をお勧めする理由!
私たちの脳や体のシステム。これは、今現在、完全に理解できている人など誰もいません。
しかし、その理解の程度が人により違うことだけは確かです。
自動車の整備士は、私たちには理解できない車の修理ができますが、それは車に対する知識量が絶対的に私たちのよりもあるからです。
同じように、栄養をとったときに何が起きるのか?
私はすでに、数千名以上の方からご相談をいただき、それを確認してまいりました。
また、今年の9月は台風が多かったのですが、それにより脳や体がどんな働きをしてしまうのか?
そういったことも、相談という実務の現場で確認してきました。
ですが、一般の方はそれを知りません。また、客観的に理解することもできません。
だからこそ、私は相談にこだわってきました。
「良くなっている!」ことを、「悪くなった!」とカン違いしてしまう。これほどの悲劇はありません。
脳と体が働くシステムの理解がないからこそ、こういったカン違いが起きますが、そのカン違いに気づかなければ…
当然のことですが、問題解決はできなくなります。また、どんどん間違った方向に進んでいくことも私が指摘するまでもないでしょう。
繰り返しますが、ストレス状態は胃腸の働きを悪くします。
そして、栄養を補って表情や言動に良い方向の変化が見られたなら、それは良くなっている証拠です。また、このときゲップやシャックリ、腹痛、おなら、腹鳴り、下痢などが起きたなら、
それは胃腸が動こうとして暴れているからです。
相談を申し込む。
こんなことでも「勇気」がいるものです。
ですが、相談を申し込むことで少なくとも「羅針盤」を手に入れることができます。
一日でもはやい問題解決のため、ぜひご相談をお申し込みください。
鈴木邦昭