非アルコール性脂肪性肝障害という病名も記号!原因をしっかり調べて対処しましょう。
まずは以下をお読みください。
近年,食の欧米化や過食などにより,高血圧症や高脂血症,心筋伷塞,脳卒中などの生活習慣病に罹患する人が急増しているが,脂肪肝もその一つである.
・高度不飽和脂肪酸がNAFLDの発症・進行を抑制する分子機構 安藤 美沙, 李 賢哲, 横溝 岳彦 2025年 145 巻 3 号 177-182 より引用
これを読んで氣づきましたか…?
病名は記号であることを。
西洋医学の本質は…?
食の欧米化や過食で病気(体に不調)が起きる。
この言葉は、誰もが何度も何度も見聞きしてきました。
でも、それは高血圧や高脂血症、脳卒中などヒトにより違った形(臓器)で起きます。
それを臓器や症状別にグルーピングしたのが病名で、これで病気が出来上がることになります。
重要なポイントは、西洋医学はこの病気を根本的に治さない治療であることです。
繰り返しますが、これらの病気の原因は食事の量と質にあります。欧米化した食や食べ過ぎが原因で起きていますが、西洋医学はその点は無視して対症療法を行います。
高血圧なら、血圧を下げる薬を。脳梗塞なら、血栓を溶かす薬を処方します。
この対症療法により、患者は一生を西洋医学という牧場で過ごす家畜となります。
そりゃそうですよね。だって、食の欧米化や過食という原因は取り除かれていませんからね。
脂肪肝も同じです!
脂肪肝は過度にお酒を飲むことで起きるアルコール性脂肪肝と、アルコールをあまり飲まないのに起きる非アルコール性脂肪性肝疾患の二つがあるとされています。
が、これもまた記号です。
脂肪肝はアルコールの過剰摂取が原因とされていたが,明らかな飲酒歴がないにもかかわらず脂肪性肝障害を認めるものを非アルコール性脂肪性肝障害(nonalcoholic fatty liver disease: NAFLD)と呼
ぶという新しい肝疾患の概念が生まれた.
・高度不飽和脂肪酸がNAFLDの発症・進行を抑制する分子機構 安藤 美沙, 李 賢哲, 横溝 岳彦 2025年 145 巻 3 号 177-182 より引用
つまり、お酒を飲んでいるヒトが脂肪肝になったらアルコール性脂肪肝、飲んでいないヒトが脂肪肝になったら非アルコール性脂肪性肝障害とグルーピングしよう!そうすれば新しく病気が作れるので儲かっちゃうな!という話になるわけです。
日本人の必須脂肪酸摂取量
以下の通り、魚離れが深刻な日本人はオメガ3脂肪酸の摂取量が減少しています。
現在の日本人は食の欧米化に伴い,従来と比較してω3脂肪酸の摂取量が減少し,ω6脂肪酸を過剰に摂取している傾向にある.
・高度不飽和脂肪酸がNAFLDの発症・進行を抑制する分子機構 安藤 美沙, 李 賢哲, 横溝 岳彦 2025年 145 巻 3 号 177-182 より引用
そして現実には、魚をほぼ食べないヒトや、食べても回転すしチェーン店など養殖魚を食べているヒトがほとんどです。また、上記論文では〝オメガ6脂肪酸を過剰に摂取している傾向″と指摘していますが、ほとんどの日本人が必要量の倍以上摂取している超過剰摂取状態です。
オメガ3と脂肪肝
オメガ3と脂肪肝には密接な関係があります。
NAFLD患者の嗜好内容について調査した報告によると,健常者と比較して肉や清涼飲料水の摂取量が多く,魚の摂取量が少ないという結果だった.
・高度不飽和脂肪酸がNAFLDの発症・進行を抑制する分子機構 安藤 美沙, 李 賢哲, 横溝 岳彦 2025年 145 巻 3 号 177-182 より引用
また、心ある医療機関ではオメガ3を脂肪肝治療に役立てているようです。
既述のようにNAFLD患者には食事療法の一つとしてω3脂肪酸を多く含む食事の摂取が推奨されているが,NAFLDに対するω3脂肪酸の効果に関する多くの報告がある.
そのうち一つの報告では,NAFLD患者がPUFAを1日2 g,6 ヵ月間摂取し続けると,33.4%の患者で脂肪肝が完全に消失し,全体の50%の患者で脂肪肝が軽減した.血中の中性脂肪量や肝逸脱酵素も減少し,PUFA摂取による脂肪肝の改善効果がみられた.
ほかの報告でも同様で,成人のNAFLD患者がω3脂肪酸6 g/日を6 ヵ月間摂取,小児のNAFLD患者がω3脂肪酸1 g/日を12 ヵ月間摂取することにより,脂肪肝の改善が認められた.
さらに,これらの報告を含むメタ解析により,ω3脂肪酸にはNAFLD患者の脂肪肝を低減し,肝炎を改善させる効果があることが明らかに示された.
脂肪肝の原因は…?
何度も指摘してきましたが、必須脂肪酸には次のような相反する働きがあります。
・オメガ6(リノール酸、アラキドン酸)
:アレルギー促進、血を固める、炎症を促す
・オメガ3(α-リノレン酸、EPA、DHA)
:アレルギー抑制、血液サラサラ、炎症を鎮める
サラダ油を使う〝炒める″〝揚げる″料理やマーガリン、マヨネーズ、植物油脂(加工食品や菓子類)を当たり前のように食べている多くの日本人は、このオメガ6を超過剰摂取しており、それが体内で慢性炎症を生じます。
それが冒頭のように、肝臓で強く慢性炎症が生じたヒトが脂肪肝となります。そして、西洋医学はそれを「じゃ、このヒト肝臓で炎症が起きているから脂肪肝ね!」と、病名をつけます。また、「あっ、このヒトお酒飲まないから非アルコール性脂肪性肝障害ね!」と、病名をつけて病気がつくられています。
リノール酸過剰摂取の弊害とは?
しつこいですが…
リノール酸はオメガ6脂肪酸のひとつで、必須脂肪酸です。不足すれば健康に深刻な問題が生じますから、必ず食事から摂らなければいけません。
ですが、から揚げやトンカツ、コロッケ、ポテトチップスの類をよく食べるヒトは必要量の5倍以上もオメガ6脂肪酸を摂っていると思われます。
その弊害は口で説明してもピンとこないのかもしれませんのでご紹介します。
リノール酸の酸化
母乳中の脂肪酸組成は食事で摂取した脂肪酸に相関します。したがって、その母乳を搾乳して保存した場合、以下と同じことが生じる可能性があります。
・最近 30 年間における畜産学の進歩 畜産物利用 齋藤忠夫
最近,搾乳から時間が経ってからの生乳から酸化臭が発生する「自発性酸化」が問題視されている.この原因には,リノール酸(C18 : 2)を多く含む大豆かすなどの多給により,リノール酸含量比率の高い乳脂肪が分泌される点にある.
ルーメン内での十分な微生物による水素添加が追いつかないためである.リノール酸は 2 つの二重結合に挟まれたビスアリル水素部位から自動的に酸化が起こり,数日の一定時間が経過してから悪臭のあるアルデヒドが発生するので「時限爆弾型酸化」とも呼ばれる.
アルデヒドが発生した母乳は乳児に限らず毒となりますので注意が必要です。
また、皮脂には食事で摂取した脂肪酸が含まれます。したがって、オメガ6過剰摂取が続くと皮脂中のリノール酸が増加し、時限爆弾型酸化により体臭がひどくなるヒトも少なくないでしょう。
単にDHA・EPAサプリメントを摂っても意味はない!
私は20年近く10日間チャレンジを生活に取り入れるようお勧めしてきました。
しかし、多くのヒトは10日間チャレンジのエッセンスを理解せず、それを「DHA・EPAサプリを摂ること!」と勘違いしてお試しになられます。また、そんなヒトに限り、「効かなかった…」と反応します。
10日間チャレンジのエッセンスで最も重要なのはDHA・EPAサプリメントを摂ることではありません。最も重要かつ〝はじめの一歩″はオメガ6の摂取量を大幅に減らすこと。サラダ油を使った調理を止め、マヨネーズやマーガリンおよびそれらが含まれるものを家庭から排除することが必要です。
以下でも「オメガ3に対するリノール酸」「n-6 脂肪酸とn-3 脂肪酸の比率」とあるように、大幅に摂取しているリノール酸量を減らさぬ限り、オメガ3摂取の効果は打ち消されてしまうことを忘れないでください。
・反応熱分解ガスクロマトグラフィーによる ヒト血清中のn-6 系 / n-3 系脂肪酸比の迅速精密解析 石田 康行 2025年 34 巻 1 号 49-57
食事によって人が摂取する脂肪酸成分の化学組成は、心臓疾患、成人病およびアレルギー症状などの様々な疾病の発症リスクに密接に関係していることが知られている 。
例えば、n-3 系の多価不飽和脂肪酸(PUFA)に対するリノール酸の過剰摂取は、血栓性疾患などの疾病の主なリスク要因であることが報告されている。
さらに、血清脂質中の n-6 脂肪酸とn-3 脂肪酸の比率はアトピー性皮膚炎の炎症の程度と関係しており、n-3 脂肪酸の比が増加するとその重症度指数(ADASI)が有意に減少することが明らかにされて
いる .
まとめ
ガンや糖尿病、腎疾患、アレルギーなど、すべての病気を改善するには、まずはマイナスの作業が必須です。
☑ 炒める・揚げるなど、サラダ油を使った調理を止める
☑ 冷凍食品やお惣菜を買うのを止める
☑ パンや菓子類を含め、加工食品を食べないようにする
☑ ここ数十年に発売された市販の調味料は買わないようにする(マーガリンやマヨネーズ、ドレッシング、焼き肉のたれなど)
そう決断した方は10日間チャレンジをお試しください。
きっと、家庭(家族全員)の人生が大きく変わることを体感できることでしょう。(チャレンジしたヒトしかわかりませんよ。しっかりチャレンジすれば結果はついてきます。)
なお、購入して良い加工食品とは昔ながらの以下のようなものです。
・購入しても安心・安全な加工食品はこういった類のものです。今すぐ備蓄してください!
基本的にそれ以外の加工食品を買わないようにしましょう。(あっ、昔ながらの塩辛い梅干しは積極的に食べましょう)
この冬、食糧事情が大きく悪化すると思われるので、上記は大量に備蓄されることを強く強くお勧めします。
・酒好きに朗報!脳・血管・腸内環境を最後まで守る食べ物リスト ビールや赤ワインも!


