うつ病や双極性障害(躁鬱病)、自傷、自殺とオメガ3・オメガ6と関係はあるのか…?

うつ病や双極性障害は脳の機能異常が関わっていると考えられています。また、ストレスなどの環境要因がきっかけになることもあるとされていますが、果たしてそれは本当でしょうか?

氣づいているヒトは氣づいていますが、現代医療の常識は御用学者が作り出してきた詐欺だったというのが真実です。そのため、多くの真実が御用学者によって歪められ、真実が隠され続けてきました。その代表的な例が千島学説であり、スタップ細胞の小保方さん、コロナ禍ではイベルメクチンでした。つまり、世の中がの常識が陰謀論でした。しかし、そんな世の中もようやく終わりを告げるようです。

以下の論文は、私の30年以上の経験を裏付ける主張が紹介されています。やっと、徐々にですが真実を発表できる環境が整いつつあるようですね。

10日間チャレンジを怪しげに眺めている方は参考にしてください。

気分障害におけるサプリメント 寺尾 岳 2024年 69 巻 2 号 41-47 より引用

自傷や自殺とEPA・DHA・アラキドン酸との関連について

「EPAやDHAはオメガ3脂肪酸」「アラキドン酸はオメガ6脂肪酸」です。

以下では、「EPA は自傷の抑制効果を有する可能性があり,アラキドン酸は自傷を賦活する危険性を有し,DHA は関係ないということになる。」と、結論付けられていますが重要なポイントを論文下に記しました。

筆者らの研究グループでは,自傷や自殺企図のために大分大学の救命救急センターや大分県立病院の精神医療センターを受診した患者に協力を得て,EPA や DHA,アラキドン酸の濃度が自傷や自殺企図と関連があるかどうかを検討した

EPA やDHA,アラキドン酸を食物から自然に摂取している対象としたために,サプリメントとしてこれらを服用していた患者をすべて除外した。その結果,対象は234名で自殺企図患者39名,自傷患者29名,対照患者(自傷でも自殺でもない患者)166名となった

この研究においては,水道水や食物から吸収されるリチウムも視野に入れており(後述),その微量なリチウムの影響で補正した結果,EPA は有意に自傷の少なさと関連していたが自殺企図とは関連なく,アラキドン酸は有意に自傷の多さと関連していたが自殺企図とは関連なかった。DHA は自傷にも自殺企図にも関連していなかった

この結果からは,EPA は自傷の抑制効果を有する可能性があり,アラキドン酸は自傷を賦活する危険性を有し,DHA は関係ないということになる

気分障害におけるサプリメント 寺尾 岳 2024年 69 巻 2 号 41-47 より引用

私は精神疾患において10日間チャレンジが必須だと確信しています。

この10日間チャレンジは、大雑把に「オメガ6脂肪酸の摂取量を〝大幅に減らす″とともに、オメガ3脂肪酸の摂取量を十分に増やす食生活を最低3カ月以上続ける」という食生活です。

しかし、上記の研究も含め、オメガ3脂肪酸の効果を調査・研究した論文のすべてでは、オメガ3の摂取はあるものの、オメガ6脂肪酸の摂取量は放置したまま行われています

脳の必須脂肪酸はDHAとアラキドン酸だけ!

事実として、脳で使われるオメガ6はアラキドン酸だけであり、同様にオメガ3はDHAだけ。おおよそ、脳で使われる脂肪酸の17%程度がDHAであり、13%程度がアラキドン酸です。EPAは基本的に血液脳感も通過できず、マレに入ってもすぐにエネルギー源として消費されます。

重要なのは、DHAとアラキドン酸は共にリン脂質の第2位の位置に入ること。また、体内にはオメガ6をリン脂質に優先して取り込む酵素が存在するため、アラキドン酸の摂取量が多ければDHAのリン脂質への取り込みは阻害されます

そのため、オメガ6とオメガ3は摂取比率が重要であり、厚労省はオメガ3:オメガ6=1:4、日本脂質学会は1:2という摂取比率を推奨しています。また、最近では摂取比率1:1を主張する研究者も少なくありません。さらに、私は経験上、少なくとも1:2を目指すべきだと感じています。

しかし、現代の日本人の多くはオメガ3とオメガ6の摂取比率は1:5以上であり、ジャンクフードや外食、コンビニ食などが日常なら1:10以上であるヒトも少なくありません。おそらく、日本人の2割程度はこのレベルだと思われます。

したがって、上記論文では「DHAを摂っても効果は無い」というニュアンスで紹介されていますが、そもそも「アラキドン酸(オメガ6)の摂取量を減らしていないのでDHAを摂っても体内に蓄積されていない」という状況であることは明らかです。

私の経験上、自傷行為や自殺企画は10日間チャレンジで大きく改善することは明らかです。

うつ病や双極性障害とEPA・DHA・アラキドン酸との関連について

以下の研究も同様に「食事におけるオメガ6を放置したまま」で行われています。

 

次に,EPA や DHA をサプリメントとして気分障害の患者に投与した研究を紹介する。Wolters らのメタ解析では,抑うつ状態に対するオメガ3不飽和脂肪酸の抗うつ効果を検討した20のRCTs(総患者数は5,836名)を対象とした。オメガ3不飽和脂肪酸としては EPA や DHA の入ったカプセル(600mg~3,600mg)を用いた。

メタ解析の結果,オメガ3不飽和脂肪酸の抗うつ効果はプラセボよりも有意に大きかったしかしながら,standard mean difference(SMD)で表した効果の大きさは0.34であった。ちなみに,SMDが0.2は効果が小さく,0.5は中くらい,0.8は大きいとされている。以上の結果から,オメガ3不飽和脂肪酸は,小さな抗うつ効果を発揮すると考えられた。

さて,多くの研究が EPA と DHA の合剤を用いたために,どちらの方が効果的なのかを明らかにするために,EPA 1,000mg,DHA 1,000mg,プラセボの3つを無作為割り付けして,それまでの抗うつ薬に追加して12週間経過を追う形でのRCT が Mozaffari-Khosravi らによって行われた。

その結果,DHA 群(20名)はプラセボ群(21名)と有意差なく(ともにハミルトンの抑うつ状態評価尺度で2点程度の改善),EPA 群(21名)のみが有意な抗うつ効果を発揮した(5点程度の改善)。つまり,EPA は抗うつ効果を有するが,DHA は有さないということである。

以上は抗うつ効果であったが,オメガ3不飽和脂肪酸はうつ病の発症を予防できるのか?このような疑問に回答を与える RCT の結果が Oreikeらによって2021年の JAMA に報告された。

彼らは臨床的に抑うつ状態にない平均年齢67.5歳の18,353名を無作為にオメガ3不飽和脂肪酸群とプラセボ群に割り付けた。オメガ3不飽和脂肪酸群には465mg の EPA と375mg の DHA を含むカプセルを投与して,5.3年間(中央値)経過を追った。主要評価項目は,うつ病の発症率と PatientHealth Questionnaire (PHQ)-8評価点であった。

その結果,うつ病の発症率はオメガ3不飽和脂肪酸群で1,000人年あたり13.9,プラセボ群で1,000人年あたり12.3となり,調整されたハザード比は1.13(95%信頼区間 1.01-1.26;p=0.03)と,むしろオメガ3不飽和脂肪酸群の方がうつ病の発症率が若干高くなった

ただし,PHQ-8はいかなる時期においても両群で有意差はなかった。

この結果は,オメガ3不飽和脂肪酸がうつ病の発症を予防できるかもしれないという予想を見事に覆した。

しかし早速,方法の不備を指摘する2通のレターが JAMA に掲載された。それらに共通する批判は EPA が465mg と少ないことを指摘するもので,1,000mg から2,000mg の EPA を投与していたら,効果が出た可能性が高いというものであった

気分障害におけるサプリメント 寺尾 岳 2024年 69 巻 2 号 41-47 より引用

 

うつ病な双極性障害でお悩みの方も、まずはオメガ6の摂取量を減らした上で、十分なEPA・DHAを摂ってみましょう。きっと、驚かれますよ!

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Posted by sinsd