不妊対策!食物繊維が豊富な海藻類は妊娠維持に重要。長期保存が可能なので備蓄しよう
陸上植物と比べ、海藻類は食物繊維が豊富です。(下図)また、海藻類を食べずに十分な食物繊維を摂取することは困難です。さらに、ほとんどのヒトは知らない事実として、十分な食物繊維を摂らずに妊娠維持は難しい…
食物繊維の摂取量が少ないと…・受精卵の着床率が低下する
・流産しやすくなる
・早産となる確率が上がる

以下、主な葉野菜の食物繊維含有量ですが、海藻類と比べて〝とても少ない″ことが分かります。

食物繊維は妊娠維持に必須!
詳しくは著書「本当の妊活!」に記しましたが、十分な食物繊維を摂らないと妊娠維持の働きをする細胞(制御性T細胞)が生じてくれません。
この細胞が不足すれば、受精卵の着床率は下がります。また、たとえ妊娠しても、その維持が困難となります。その結果が流産であり早産です。
重要なのは、野菜をたくさん食べても充分な食物繊維など摂れないという事実を認識されること。十分な食物繊維を摂るには穀類(玄米や大麦など)と海藻類の摂取が必須であるとご確認ください。
海藻類はアルツハイマーの予防にも…
2002年と比べ、2019年では海藻の消費量は半減しています。その一方で、アルツハイマー患者数は2002年の9万人が、2014年には53万人へと急増しています。(厚労省)
海藻類には鉄やカルシウムなどのミネラルやビタミンAの前駆体であるβ-カロテンが豊富に含まれている
海藻の消費量は2002年頃までは4.0 g/人日であったが2005年では3.5 g/人日,さらに2019年では2.3 g/人日と約半分に減少している
海藻には不溶性の食物繊維(セルロース)と水溶性食物繊維(フコイダンなど)が野菜と比較すると大変多く含まれている
アルツハイマー遺伝子(APP, PS1)を組み込んだマウスに1%ワカメを添加した餌を与えた実験では,脳における老人斑(βアミロイド)がワカメを食べた群では約20%減少する結果を得ることができ,60%高脂肪食を与えた群では1.5倍に増加することが認められた。
・海藻は海の野菜 ―生活習慣病は予防できるか― 丸山 弘子 2020年 13 巻 2 号 61-67 より引用
認知症の予防にも食物繊維は重要です。
私が購入しているひじき
ひじきは100g中、食物繊維を60gも含みます。
|
|
内臓脂肪や血糖値にも有効
褐藻は、ワカメや昆布、ヒジキ、モズクなどの海藻を指します。ご覧の通り、内臓脂肪の減少や血糖値コントロールにも有効です。
コンブやワカメ等の褐藻脂質に含まれるフコキサンチンが、WAT中の UCP1発現を介した抗肥満作用を示すことが明らかにされた。例えば、フコキサンチンを、高脂肪食を与えた正常ラットや正常マウスに投与すると内臓脂肪(WAT)の顕著な減少が起こる。
フコキサンチンを糖尿病病態マウスに投与すると、コントロールと比較して、血糖値が有意に減少した
・これからの脂質栄養と機能性食品の開発―海藻の恵みとその利用― 宮下 和夫, 細川 雅史 2010年 19 巻 1 号 39-45 より引用
私が購入している乾燥ワカメ
日本食に欠かすことのできなワカメ。100g中の食物繊維含有量は68.9gもあります。妊活にワカメとひじきは欠かせませんね。
|
|
癌の血管新生抑制作用!
日本人の2人に1人が発症する癌にも、褐藻(ワカメや昆布、ひじき、モズクなど)は有効です。
固形がんは成長に必要な栄養や酸素を,宿主の血管から新生させた毛細血管を通して摂取する。ゆえに血管新生の阻害はがんの兵糧を断つ攻略法である
褐藻に存在するフコイダンは,抗腫瘍,抗血液凝固,免疫賦活,抗ウィルス等の各作用が注目を集め(Noda et al. 1990; Maruyama et al. 2003;Prokofjeva et al. 2013),更に血管新生抑制作用も確認された
脂溶性成分に目を転じてみると,褐藻に存在するカロテノイド系物質,フコキサンチンに関しては,がん細胞増殖抑制(Satomi 2017)や脂質代謝の改善(Gammone and D’Orazio 2015),血管新生抑制作用(Sugawara et al. 2006)等が報告されてはいるが,他の藻に存在するカロテノイド系物質の生理活性や血管新生に関する研究は多くはない。
しかしこのような状況の下,緑藻ミルCodium fragile に存在する同物質,シフォナキサンチンについては,その血管新生抑制作用が報告(Ganesan et al. 2010)され,またフコキサンチン同様脂質代謝の改善作用も報告されている
海藻のカロテノイド系物質としてはフコキサンチンおよびシフォナキサンチンのみが血管新生抑制作用を有すると考えられている(Yue et al.2017)。フコキサンチンは緑藻や紅藻では検出されないが,多くの褐藻では豊富に見出される
・海藻脂溶性成分の血管新生抑制作用をはじめとする多様な価値の探索 芦野 洋美 2020年 13 巻 2 号 123-126 より引用
私が食べているとろろ昆布
私はこのとろろ昆布をひとつまみ(ワカメや豆腐、キノコ、他の具材入り)味噌汁にトッピングしています。計量したところ、おおよそ1回4~5gでした。とろろ昆布は一般にマコンブを削ったもの。そのマコンブは100g中、食物繊維を36.5g含みます。
|
|
追加で海苔とアオサ
以前から購入していた海苔ですが、8枚入り600円(税込)くらいだったのが昨年(2024年)ステルス値下げで同じ値段で6枚入りになっていました。ですので購入をやめ、湿気るのを覚悟で40枚入りの海苔を買うようになりました。
|
|
アオサは、香りが好きで食べています。
|
|
まとめ
私は毎日とろろ昆布を、妻は海苔を欠かさず食べた上で、ワカメかアオサ、ひじきのいずれかを食べています。海藻類を食べない日はありません。
地上と比べ、海水温が低いところで育つ海藻はEPAが豊富です。10日間チャレンジの重要性はお分かりいただいていでしょうから、その意味でも海藻類の摂取は必須ですね。
このブログをご覧の方は、その多くが氣づいているヒトたちですが、そろそろ最終準備が必要だと思われます。
私が指摘するまでもなく、ご紹介した海藻類は長期保存が可能。
ご家族やご親戚の方のためにも適切に備えてください。





