食糧危機を利用し〝お腹が空かない体質”にし、「こころ」と「体」を健康にしよう!

来るべき食糧危機をチャンスと捉え、まずは「お腹が空かない体質」を目指しましょう。

何度も指摘してきましたが、「空腹」とは食べろというサインではありません。また、空腹(お腹が空く)は〝血糖値が下がりすぎた!″というサインであり、白米や精製された小麦、砂糖など血糖値が急速かつ必要以上に上がりすぎる食事をすることで起こります。

さらに、そういった食事をしているからこそ、1日3食摂らずにいられなくなります。なかには、3食でもお腹が空き、間食せずにいられないヒトも少なくないでしょう。そんなヒトこそ、食糧危機をチャンスとし、お腹が空かない体質にするようお勧めします。

お腹が空いて我慢できないヒトは洗脳されている!

脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖。

ほとんどのヒトはこのウソに洗脳されています。

ほとんどの細胞はハイブリッド以上のシステムで動いている!

ガソリンエンジンと電気モーターの2つの動力源を効率的に組み合わせ、高い燃費性能と走行性能を両立した技術をハイブリッドシステムと呼びます。

同じように、ほとんどの臓器細胞は2つ以上のエネルギー源を利用しています。

例えば、脳はブドウ糖を利用しますが、ケトン体もエネルギー源として利用します。

このケトン体は飢餓状態や糖質制限下において肝臓で脂肪作られるため、ブドウ糖が不足した際のバックアップエネルギー源と考えてしまいがちですが、それは大きな間違いです。

実は、ケトン体はブドウ糖よりも少ない代謝プロセスで多くのエネルギーを生み出せます。そのため、脳にとってブドウ糖より遥かに効率的な燃料となります

ケトン体が脳に与える影響

細胞がケトン体を利用するメリットのひとつに活性酸素の発生量が挙げられます。ブドウ糖よりケトン体をエネルギー源として利用した際、細胞で発生する活性酸素の量が少なくなります。

活性酸素の発生量が多ければ多いほど、細胞のエネルギー製造装置であるミトコンドリアが障害されます。よって、脳がケトン体を利用すれば脳への負担が少なくなります。また、そういったこともあり、ケトン体を脳がエネルギー源として使うと次のような効果が期待できます。

・集中力向上・脳疲労対策

・認知・記憶保持: 記憶保持効果、抗炎症作用がある

・脳の保護: 神経細胞の死を防ぎ、脳血流量を増加させる

・てんかん治療: ケトン食療法(高脂質・低糖質)は、難治性てんかんの治療にも活用される。

ケトン食は、最近、話題に上がることが多いので、新たな食事療法と誤解されることもあるが、すでに長い歴史があり、主にてんかんの領域で臨床応用されている。

その由来は古く、ヒポクラテスの時代において、てんかんに対して、絶食の効果が報告されていたことにまで遡る。

1021年アメリカのWilderによって絶食より身体への負担が少ない食事としてケトン食が考えられ、てんかん患者において劇的な発作軽減効果が報告された。

大阪大学における癌ケトン食療法5年間の取り組みについて 萩原 圭祐, 梶本 勝文,他 2019年 53 巻 5 号 207-215

ヒポクラテスの提唱!

「汝の食事を薬とせよ」

「火食は過食に通ず」:私は「炒める」「揚げる」といった調理法を止めるようお勧めしています

「すべての病気は腸から始まる」

そう提唱していたのがヒポクラテスです。

そんなヒポクラテスは「満腹が原因の病気は空腹によって治る」「月に一度断食をすれば病気にならない」とも言っています。そして、断食中にエネルギー源となるのがケトン体です

ケトン体はアセトン・アセト酢酸・βヒドロキシ酪酸よりなる代謝産物の総称で,空腹時に上昇し,飢餓時のエネルギー基質として知られる.

ケトン体代謝の特徴の一つが,ケトン体を作る臓器(肝臓・腎臓)と,ケトン体を使う臓器(心臓・脳)が明確に区別されている点である.(中略)

ケトン体合成はエネルギー基質を供給するという機能以外に,①ミトコンドリアの機能維持,②ヒストンタンパクの脱アセチル化制御という,細胞小器官に応じた働きをもつことが示された.(中略)

空腹を利用した食事療法はIntermittent Fastingとして,食事を食べる日と食べない日を交互に作る“Alternate-day fasting(ADF)”,週 7日のうち 2 日を食べない日に設定する“5:2 diet”,そして, 1 日のうち一定期間(主に16時間)摂食を控える“Time restricted fasting”の 3 法が有名

ケトン体によるミトコンドリア保護・遺伝子発現制御 有馬 勇一郎 2024年 73 巻 1 号 44 より引用

 

また、繰り返しになりますが「すべての病気は腸から始まる」は、以下の事実と関連していると思うのは私だけでしょうか?

妊娠期ケトン体投与は発達初期における Akkemansia の増加をはじめとした腸内細菌叢変化を
介して次世代の糖・脂質代謝異常を改善することが示唆された。

妊娠期ケトン体投与による仔の腸内細菌叢変化を介した糖・脂質代謝改善 垂井 朝姫, 平林 ゆうき, 他 2025年 13 巻 2 号 95 より引用

※ Akkemansia:アッケルマンシア属またはアッカーマンシア

アッカーマンシア菌は日本人の腸にはほとんど棲みついていないようですが、上記の事実は次のことを示唆していると思われます。

☑ 飽食が当たり前となりケトン体をエネルギー源として利用しなくなった日本人の腸から、アッカーマンシア菌がいなくなった

その根拠のひとつが江戸時代や明治時代の日本人にあります。

「なぜ、車夫は半日以上、馬と変わらない速度で走るほど驚異的なスタミナがあったのか?」

「強力な抗酸化作用を発揮する水素が、体内で豊富に産生できることをご存じでしたか…?」

ヒラメの白身とマグロの赤身

ヒラメの白身は速筋、瞬発力の筋肉です。

また、マグロの赤身は遅筋、持久力の筋肉です。

飛脚や車夫が驚異的なスタミナを誇りましたが、そこで活躍するのは遅筋。持久力の筋肉です。

ヒトが全力で走りきることのできる限界はせいぜい100メートル強ですが、速筋がエネルギー源とするのはブドウ糖。一方で、持久力の筋肉である遅筋はケトン体もエネルギー源として利用できます。

また、ケトン体を利用することで、運動中のエネルギー消費においてグリコーゲンの節約が可能となり、結果として長距離走行などの持久力向上が期待されます。

前述した記事で食物繊維を豊富に摂ることで腸内細菌が水素ガスを産生し、それがスタミナ向上に繋がることをご紹介しましたが、これらのことから、「空腹」と「持久力」、「腸内細菌叢」に関連があることが容易に想像できます

健康寿命を延長するにはどうすればいいのか?

食事量の制限は老化を防ぎ、長寿となることは多くの研究結果で確証されています。

実験施設では、マウスやラットは、通常、ゲージの中で自由に飲水、摂食ができる条件で飼育される(自由摂食群、Ad libitum feeding(AL))、これに対して、性成熟前後からAL群の平均摂食量の60~70%に摂食量を制限すると、実験動物の寿命が優位に延伸する。加齢に伴う疾患の発生頻度も低下する。

この効果は、McCayが1935年に報告して以来、単純で再現性の高い長寿命化モデルとして、老化研究に用いられてきた。(中略)

カロリー制限による老化制御機構 下川 功 2023年 19 巻 16-21 より引用

「火食は過食に通ず」「満腹が原因の病気は空腹によって治る」は、どう考えても「腹八分目」に通じる言葉であり、それが長寿に繋がるという話でしょう。

また、以下の論文ではケトン体が産生される体質が腎保護に繋がると紹介されています。

ケトン体はβヒドロキシ酪酸,アセト酢酸,アセトンによる 3 種の代謝産物のことであり,空腹時のエネルギー基質として利用されることがよく知られている.

生体が飢餓状態に陥った場合,ケトン体の中でもβヒドロキシ酪酸が顕著に上昇し,通常グルコースをエネルギー基質として利用する脳などがβヒドロキシ酪酸やアセト酢酸などのケトン体を利用するようになる.

また,空腹時におけるエネルギー基質としての利用は,ヒトに限らず多くの生物種で保存された機構であり,養育中数カ月にわたり絶食することで知られるペンギンも,絶食中はβヒドロキシ酪酸の血中濃度が上昇することで,生体の恒常性を維持している。(中略)

旧来エネルギー基質としての利用を中心に捉えられてきたケトン体であるが,特にβヒドロキシ酪酸を中心として,シグナル伝達因子やエピゲノム調整因子としての作用があることが明らかになってきた.

シグナル伝達因子としての作用の一例は,糖尿病性腎障害モデルを用いた検討で,腎障害進行過程において生じる mTORC₁ の過剰活性を,βヒドロキシ酪酸が抑制することで腎保護に作用することが示された

このケトン体による腎保護は,SGLT₂ 阻害薬を投与することにより上昇するβヒドロキシ酪酸でももたらされることが明らかとなり,SGLT₂ 阻害薬がもたらす腎保護作用の一つとして,ケトン体代謝が関与していることが示された.

また,エピゲノム制御因子としての作用に関しては,腸幹細胞において産生されるβヒドロキシ酪酸が,内 因 性 の ヒ ス ト ン 脱 ア セ チ ル 化 酵 素 阻 害(Histonedeacetylase inhibitor;HDACi)作用を介して NOTCHシグナルを制御し,幹細胞性の維持に働いていることが明らかとなっている.(中略)

ケトジェニックダイエットがヒトの健康に及ぼす影響について 山本 祐司 2016年 54 巻 9 号 650-656 より引用

この論文では、ケトン体が産生される体質がガンやⅡ型糖尿病にも有効だと紹介されています。

まとめ

ケトン体が産生され、しっかりエネルギー源として利用できる体質となるとお腹が空かなくなります。また、お腹が空かなくなると1日1食で、普通に生活できるようになります。さらに、疲れないことを私は実体験しています。それには…

白米や精製された小麦食、砂糖も止める。(加工食品は論外です)

これが〝はじめの一歩″となります。

適切な備蓄をし、体質を変えましょう。

購入しても安心・安全な加工食品はこういった類のものです。今すぐ備蓄してください!

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Posted by sinsd