6人に1人が産後うつ!妊娠中のα-リノレン酸の摂取は産後の精神的な不調を緩和させる。
産後うつの有病率は17.7%
子宝を得たお母さんの6人に1人が精神的に病んでいますので、以下を参考にしてください。
Harauma らは,19〜45 歳の健康な妊娠中期の日本人初産婦を対象として介入研究を行った.被験者には,えごま油または魚油を12 週間摂取してもらい,出産 1か月後に産後うつ病のスクリーニング方法として使用されるエジンバラ産後うつ病自己評価票(edinburgh postnatal depressionscale: EPDS)を用いて,気分の落ち込みや不安などの精神状態を評価した.
その結果,産後に精神的な不調を経験した被験者の割合は,対照群で 21. 6%であったのに対し,魚油を摂取した群では22. 3%,一方でえごま油を摂取した 群 で は 有 意 に 低 い 12. 0 % であったことから,えごま油に含まれる ALA (α-リノレン酸)の摂取が産後の精神的な不調を軽減する可能性があることが示唆された.(中略)
これまでの報告で,ALA を多く含む配合飼料を経口投与されたマウスは抗うつ様行動を示し脳由来神経栄養因子(brain-derivedneurotrophic factor: BDNF)の発現の増加がみられたこと,別の研究で産後うつ病の女性は血清中の BDNF 濃度が低いことが報告されている.
したがって,ALAを摂取することが BDNF の増加に関与して産後のうつ症状を緩和する可能性が推察される.
・妊娠中のα-リノレン酸の摂取は産後の精神的な不調を緩和させる 明 千晴 2024年 60 巻 8 号 798
この論文では産後の精神的な不調が以下のように生じたという結果が示されています。
・対象群:21.6%
・魚油群:22.3%
・えごま油群:12.0%
この結果だけ見ると、あたかも魚油は精神的な不調に効果が無いように思えてしまいますが、それは違います。なぜなら、この調査では妊婦の食生活への介入がないからです。
「DHAとEPA、α-リノレン酸(オメガ3)」対「アラキドン酸、リノール酸(オメガ6)」
上記論文では、対象群と魚油摂取群、えごま油摂取群と3パターンに分かれて調査が行われていますが、妊婦の食生活は個々人により違います。また、重要なポイントとして…
☑ DHAは、過剰に摂取したオメガ6脂肪酸の前では無力です。
☑ EPAは、アラキドン酸と競合しますが、リノール酸の過剰摂取の前では無力です。
☑ α-リノレン酸は、リノール酸と競合します。アラキドン酸の前では無力です。
現代の日本人女性の多くは「炒める」「揚げる」といった植物油による調理や、お惣菜、パン類、菓子類、レトルト食品などの加工食品より〝超過剰″のリノール酸を摂取しています。
上記論文では個々の食事内容への介入が無かったことから、リノール酸に唯一対抗できるα-リノレン酸で優位な結果が得られたことを考慮すべきでしょう。
つまり、リノール酸の摂取量を適切に減らした上で魚油やえごま油を摂取すれば、上記論文より遥かに精神的な不調は軽減される結果となることでしょう。
なお、私が上記のような指摘をしても、ほとんどのご家庭では十分にリノール酸摂取量を減らせていません。
1週間に1回炒め物をする。
これがギリギリセーフです。もちろん、その1週間では「揚げ物」や加工食品を一切食べてはいけません。
市販のパンを食べたなら、その1週間は揚げ物や炒め物、加工食品の一切は禁止です。それほど、現代日本人の食生活はリノール酸の過剰摂取を招きます。
当社のサプリメント「ラケシスA」は、お客様の多くがDHAサプリメントと認識されているようですが、それは違います。処方内容をご確認いただければわかりますが、「EPA含有精製魚油(国内製造)、DHA含有精製魚油、エゴマ油、ヘマトコッカス藻抽出物」と、えごま油もしっかり配合しています。
その理由も簡単で、リノール酸は厳格なベジタリアンでも食事をしていれば不足することが無いからです。
外食や貰い物菓子類なども含め、現代の日本人が一切の加工食品を摂らないなど現実的では無いことから、あえてα-リノレン酸が豊富なエゴマ油を処方に入れていることをお伝えしておきます。






