乳ガンや大腸ガン、肺ガン発症と〝脂肪摂取量〟には「正の相関」があります!
昨年より家族や親戚、知人が「ガンになった!」というお話を、既存客の方から毎週のようにいただいています。
ガンの自己治療・民間療法として重曹(以下の書籍)やビワの種などが知られています。
・イタリア人医師が発見したガンの新しい治療法 重曹殺菌と真・抗酸化食事療法で多くのガンは自分で治せる
が、単に重曹やビワの種を摂るだけでなく、食生活の改善は必須です。
なぜ、乳ガンや大腸ガンなどが増えているのか?
以下の事実をご確認ください。
・n-3系植物油の利用 しそ油, あまに油について 平野 二郎, 磯田 好弘, 西沢 幸雄 1991 年 40 巻 10 号 p. 942-950
(前略)日本人の死因別死亡率の年次次推移を見ると,悪性新生物(癌)は,1985年以降,死亡順位でトップとなり,1988年には癌死亡者数は20.5万人に達している。
脂肪摂取量と乳癌,大腸癌,肺癌との間には正の相関があり,脂肪摂取量の増大が癌発症率を増大させている(図-4)。
たとえば,日本と米国を比べると,脂肪摂取量が3.7倍の米国人の乳癌死亡率は日本人の4.6倍となっている。
日本の乳癌死亡率は世界各国の中でも低位にあるが,それでも1970年から1986年の間に,死亡率は2.4人/10万人から4.3人と1.8倍となっている。
この期間の日本人の脂肪摂取量は46.59/d/人から56.69と1.2倍に増えている。
肺癌についても,米国は日本の2.7倍という高い死亡率を示し,また,日本人の死亡率は1970年から86年 の間に10.2人/10万人から24.4人と2.4倍となっている。
食生活の欧米化による脂肪摂取量の増大が,日本人の癌発症率の増加をもたらすことは,ハワイに移住した日本人について1世よりII世の乳癌発生率が著しく高くなっていることからも推定できる。
さらにまた,油脂摂取量において日本と米国で大差があるばかりではなく,油脂の種類,すなわち,n-3/n-6比も異なっている。
1985年度で 米国はこの比が0.12であり,n-6系の割合が著しく高いが,日本ではこの比の値は0.26であり,米国に比べてn-3系の油脂を多く摂っていることがわかる。
食用油の摂取量ばかりではなく,食用油の種類によっても発癌率が異なる。
たとえば,自然発症乳癌マウスでは,乳癌ウィルスが親から子に伝えられる結果として自然に乳癌が発症する。
このマウスにサフラワー油(LA78%),大豆(LA48%, ALA4%),しそ油(ALA64%,LA12%)を継続して与えると,しそ油食群が他の食用油群に比べて低い発癌率をもたらしている(図 一5)12)。
DMBAによる化学発癌に対するn-3系とn-6系の食用油の抑制効果が検討された:
あまに油(ALA47%),魚油(EPA, DHA合計35%)などのn-3系油脂と,サフラワー油(LA72%),とうもろこし油(LA53%)などのn-6系油脂を6%含有させたえさをマウスに与え,乳癌発症率を検討した。
しゅよう(腫 瘍)発生数は,n-3系ではあまに油2個,魚油6個と低値であったが,n-6系ではサフラワー油66個,とうもろこし油60個の高い値を示した。
しそ油,とうもろこし油,魚油についても同様な実験が行われ,腫瘍の初発は,とうもろこし油食群でDMBA経口投与後30日目で,しそ油,魚油のn-3系群では48日目であった。
8週間経過後の腫瘍直径はとうもろこし油(16mm)> しそ油(3.5mm)> 魚油(2mm)であり,n-3系油脂に乳癌抑制効果が認められた。
離乳直後の雌マウスを用いて410.4型の皮下移植乳せん(腺)癌の成長,転移,PG産生などに及ぼす食用油の種類の検討が行われた
あまに油,とうもろこし油,魚油・とうもろこし油混合物(LA14%, EPA16%, DHA5%)の10%配合飼料で4週間飼育した結果を図-6に示した。
腫瘍の成長(腫瘍の平均直径と重量)は,n-3系のあまに油食群n-6系のとうもろこし油食群に比べて有意に小さく,魚油・とうもろこし油混合物食群では減少しなかった。
腫瘍の転移は,あまに油食群が最も少 なく(7%程度),とうもろこし油,魚油・とうもろこし油食群はそれぞれ40%,27%であった。
またPGE2は各種の免疫細胞の機能を抑制すると言われ,腫瘍細胞は過剰のPGE2の産生を通して増殖・転移することができるとされている。
腫瘍細胞によるPGE2の産生は,あまに油やとうもろこし・魚油混合物により抑制された。
メチルニトロソウレアの注腸投与による大腸癌の発症に及ぼす食用油の影響が検討された:
発癌処理したラットに対してサフラワー油の5%(sf),12%食(SF),しそ油(PR)やパーム油(PL)の12%食 で35週間飼育した後の大腸腫瘍の発生状況を検討した(表-1)。
しそ油食群の腫瘍発生率は19%で,サフラワー油食群(46%,56%)やパーム油食群(58%)よりも有意に低 く,しそ油食群が大腸癌の発生予防に有用であることを示唆している。(以下略)
論文中に「1970年から1986年の間に,死亡率は2.4人/10万人から4.3人と1.8倍となっており、この期間の日本人の脂肪摂取量は46.59/d/人から56.69と1.2倍に増えている。」とありますが…
この論文は1991年のもの。
では、令和の日本人はどれくらい脂質を摂っているかというと、1日当たり61.3gだそうです。
ならば、乳ガンや大腸ガンが〝さらに″増えたのも自然なことですね。
ご家族や親戚、知人がガンになってしまったのなら、この事実を伝えてください。
不登校や起立性調節障害でお悩みの方は以下をお役立てください。