なぜ、ラケシスAにアスタキサンチンを配合しているのでしょうか? – その理由とは…?
「他のEPA/DHAサプリメントはビタミンEが配合されていますが、ラケシスAには入っていません。逆に、ラケシスAにヘマトコッカス藻抽出物が配合されていますが、他のサプリとどこが違うのですか?」
よく、こんな質問をいただきますので、ここでお返事させていただきます。
なぜ、EPA/DHAサプリメントにアスタキサンチンを配合したのか?
まず、ラケシスAに配合されているヘマトコッカス藻抽出物がアスタキサンチンです。以下のように、アスタキサンチンは鮭でお馴染みのあの赤い色の正体で、さまざまな健康効果があります。
アスタキサンチンの効果に「精神的な負荷による疲労感の回復促進」や「認知機能の改善」とありますが、当社のお客様のほとんどは不登校や起立性調節障害、うつ病や統合失調症など精神疾患、認知症など精神的な問題を抱えた方々です。その点を考慮しての配合ですが…
私がもっとも強調したいのは赤い□で囲った「血中脂質の酸化を防止する」という点です。
そもそも、ビタミンEでEPA/DHAの酸化を完全に防げるのだろうか?
ビタミンEと一口に言いますが、ご覧の通り4種類の異性体があります。
重要なのは、この4種類のビタミンEの抗酸化作用が違うこと。もっとも抗酸化力が高いのは天然に存在するα-トコフェロールです。ですが、その酸化力もアスタキサンチンはα-トコフェロールの500倍以上です。(論文によっては1000倍以上という指摘もあります。)
また、強調したいのは、一般にサプリメントの酸化防止で配合されるビタミンEにα-トコフェロールは使われていません。抗酸化力が劣る異性体が利用されているのが現状です。その理由はコストが安いから。人工的に作ることができるビタミンEは安価というわけです。
EPA/DHAは非常に酸化されやすい!
ご存じの方も多いと思いますが、魚油は非常に酸化されやすく、酸化されたEPA/DHAは過酸化脂質となります。また、酸化された魚油は体内で過酸化障害を引き起こす毒となります。
・高度不飽和リン脂質の自動-酸化挙動 (第1報) 高度不飽和リン脂質を含む海産油の酸化安定性 武内 将, 原 節子,他 1997 年 46 巻 2 号 p. 175-181
(前略)PUFA-PLの自動酸化挙動を明らかにし,その酸化防止法を検討するために,PUFA-PLを豊富に含む筋子(すじこ)油を基質とし,オキアミ油及びサケ油と自動酸化挙動の比較検討を行った。
※ サケ油にはアスタキサンチンが含まれていません
その結果 筋子油及びオキアミ油の酸化安定性がサケ油に比較して非常に高いことが明らかとなった。筋子油及びオキアミ油はサケ油に含有されていないPL(グリセロリン脂質)及びAsta(アスタキサンチン)を含有しており酸化安定性に優れていたと考えられる。(以下略)
体内で、特に過酸化障害を受けやすいのが大量に酸素を消費する脳や目の網膜、精子、心筋です。EPA/DHAの酸化防止が完全に保証されるよう、ビタミンEを遥かに勝る抗酸化力のアスタキサンチンを配合しました。
アスタキサンチンは血液脳関門を通過する!
前述しましたが、当社のお客様のほとんどは精神的な問題を抱えた方々です。また、私は精神的な問題は、中枢神経に限らず体内の慢性炎症が原因だと確信しています。したがって、細胞やミトコンドリアの細胞膜の酸化障害を改善する必要があると考え、その改善方法をお客様に提案してきました。
・アスタキサンチン-先鋭的な新規抗酸化物質 ウッド ヴィンセント 2003 年 77 巻 11 号 p. 1142-1145
(前略)アスタキサンチンは,細胞レベルで脂質過酸化を阻害して細胞膜および細胞内ミトコンドリア膜を保護すると言われ,細胞膜および中枢神経系に対する大きな効果が期待される.
また,アスタキサンチンは血液脳関門および血液網膜関門を通過するので眼および脳に対しても有効であると考えられる,このことは緑内障やパーキンソン氏病などの神経変性疾患に有効である可能性を意味する.(中略)
アスタキサンチンは血液脳関門および血液網膜関門を通過するので、血液胎盤関門も通過することでしょう。故に、不妊でお悩みの方にもおすすめです。
アスタキサンチンは運動パフォーマンスを向上させる!
「筋肉痛がほとんどなくなりました!」
運動部の合宿を経験されている方ならわかりますが、長時間にわたる強い運動をすると筋肉痛になります。が、アスタキサンチンを摂っていると、同じ運動負荷なら筋肉痛が軽減されます。
・アスタキサンチン摂取による運動負荷強度依存性生理機能への影響 田島 多恵子, 永田 晟 2004 年 3 巻 1 号 p. 5-10
(前略)運動時のエネルギー(ATP)産生に伴って、体内のミトコンドリアや心筋などで活性酸素を発生するが、ACT(アスタキサンチン)成分はそれを消去する可能性が強いと考えられている。さらにACTの生合成自身が活性酸素により促進されていると考えられれている。
OsterlieらはラットのACT投与後、6~7時間で最高血中濃度を示し、21時間後に半減することをを報告している。ACT摂取の効果としては、活性酸素消去能、免疫賦活能、発がん抑制作用、さらに糖尿病の改善や、動脈硬化予防などが報告されている。
したがって、ACTは日常生活において活性酸素による脂質とタンパク質の過酸化を抑制することが期待されている。(中略)
この結果は、同じ運動強度でもACT摂取によって、エネルギー産生効率が高められている可能性を示唆している。したがって、ACTは持久性能力に対するパフォーマンスの向上に役立つと考えられる。(中略)
アスタキサンチンの摂取により、運動時負荷時のエネルギー代謝及び生体修復、疲労回復など多方面において、健康づくりのためのサプリメントとしての有用性が確認された。(以下略)
・アスタキサンチン含有飲料の肌におよぼす影響 塚原 寛樹, 松山 明正, 他 2016 年 13 巻 2 号 p. 57-62
(前略)肌の衰え(加齢による肌のたるみ、肌の乾燥など)、肌のくすみが気になる30歳以上50歳未満の日本人女性を対象に試験を実施した。(中略)
アスタキサンチンは肌のバリア機能の障害を抑制し、肌の保水力を維持し肌の乾燥を緩和すると同時に、紅斑、皮膚粘弾性、キメに対する効果を有すると考えられた。(以下略)
アスタキサンチンが運動時に発生する活性酸素を消去することで、筋肉痛の発生を防いでいると考えていいでしょう。
肥満改善・肥満防止効果!
アスタキサンチンは肥満防止効果もあります。
・アスタキサンチンが脂肪細胞の脂質代謝に及ぼす影響 *望月 美也子, 長谷川 昇, 山田 徳広, 東 善行
【目的】
アスタキサンチンは、カロテノイドの一種であり、エビやカニの殻、鮭の身などに含まれている赤橙色の色素である。既に、肥満マウスにおいて、アスタキサンチンの抗肥満作用が報告されているが、細胞レベルでのメカニズムの検討は行われていない。
そこで本研究では、3T3-L1脂肪細胞を用いて、細胞増殖の程度と脂質代謝に及ぼす影響を明らかにするために行われた。
【方法】
細胞増殖に及ぼす影響を調べる際には、3T3-L1細胞を培養し、アスタキサンチンを添加して、細胞がconfluenceに達するまでの経過を観察した。脂質代謝に及ぼす影響を調べる際には、細胞がconfluenceに達した時点で、インスリンを培養液に加え、脂肪細胞へと分化させた。充分に脂肪を取り込んだ細胞に、アスタキサンチンを添加し、取り込まれた脂肪がどのように変化していくかを観察した。
【結果・考察】
3T3-L1細胞を培養し、あらかじめアスタキサンチンを添加しておくと、前脂肪細胞の増殖を有意に減少させた。一方、充分に脂肪を取り込んだ成熟脂肪細胞に、アスタキサンチンを添加すると、コントロールに比べ蓄積脂肪が減少し、細胞質グリセロール量が増加する傾向がみられた。
以上のことから、アスタキサンチンは、脂肪細胞の増加を防ぎ、成熟脂肪細胞の蓄積脂肪を積極的に分解することが明らかとなった。
念のために付け加えますが、痩せている人がアスタキサンチンを摂っても問題はありません。事実、当社のお客様には起立性調節障害の方が多数いらっしゃいますが、彼らの多くは痩せていますがまったく問題はありません。
眼精疲労やドライアイにも!
強い眼精疲労やドライアイの方は、今すぐ10日間チャレンジをお勧めします。
「もう、3ヵ月前とは別人と言っていいほど元気にになりました!」
つい先日、ある20代でうつ病・適応障害と診断された女性の言葉ですが、その際にお話ししていて次のようなことを口にされました。
「そういえば、神仙堂薬局にお世話になる前は1日20~30回くらい目薬をささければ生きていけないほどのドライアイでした。けど、先月は目薬挿していません。ドライアイもうつ病と関係あったんですか…?」
・反応時間と視覚疲労の関係 : 長時間の視覚課題の遂行およびアスタキサンチン成分を含む栄養補助食品の摂取の効果 瀬谷 安弘, 高橋 二郎, 今中 國泰
栄養補助食品としては,特に視覚疲労の軽減効果が報告されているアスタキサンチンを用いた,アス タキサンチンはエビやカニなどの甲殻類サケやタイなどの魚類に多く含まれる赤色色素である.
その強い抗酸化作用により,疲労の軽減特に視覚疲労の軽減に効果があることが報告されている.
先行研究において,視覚疲労に起因する視覚機能の低下が 4 週間のアスタキサンチンの摂取により改善することが調節力の測定から報告されている,
例えば 長木らはVDT作業従事者を被験者とし,4 週間にわたってアスタキサンチン成分を含む栄養補助食品を摂取する群(実験群)とその成分を含まない食品を摂取する群(プラセボ群)の2 種類を設定した.
食品の 摂取前に,それぞれの群において 調節力の測定を含む複数の検査(眼科的検査やアンケートなど)などが行われた。
結果は,プラセボ群では摂取の前後において調節力に有意な変動はなかったが,実験群では有意な改善が見られた.
また,摂取前には実験群とプラセボ群の調節力には差がなかったのに対し,摂取後には実験群の調節力がプラセボ群のそれよりも有意に高かった .
これらの結果は、視覚疲労による調節機能の低下がアスタキサンチンの摂取により改善されたことを示唆する.
調節機能以外の指標では、近目視力や深視力の改善などが先行研究により報告されている。(以下略)
うつ病とドライアイ。関係大有りですよ。
我が家は愛犬にも与えていました!
余談ですが、我が家の愛犬はティーカッププードルで、体重はわずか2キロレベル。ということで、1日1カプセルですがラケシスA与えていました。
・6ヶ月齢のスポーツ犬におけるアスタキサンチンの免疫能と運動能力に及ぼす影響:パイロットスタディ Hsinying Lin, Marco Narducci, 他 2017 年 20 巻
アスタキサンチン(ASX)は強力な抗酸化作用を有するカロテノイドの一種で、近年、動物モデルだけではなく、ヒト臨床でも様々な生理作用が証明された。
本試験では、ヘマトコッカス藻由来ASXを6日月齢子犬に連続32週間摂取させ、血液生化学検査、発育及び運動パフォーマンスに及ぼす心血管機能を調査した。
その結果、ASXは白血球とリンパ球とも正常範囲内において対照群より有意に高値を示し、更に酸素を運ぶヘモグロビンも増加、運動後の乳酸地と安静時心拍数は対照群より低く、大腿部サイズや体重などの発育状況は対照群より有意な改善を示した。
これらの結果は、ASXは子犬から若犬における免疫機能、発育及び運動後の回復力の改善を示し、成犬になってからのパフォーマンスを向上させる可能性を示唆した。(以下略)
なお、愛犬にも10日間チャレンジはお勧めです。
ドッグフードは人間の加工食品と同じでオメガ6過剰になります。犬もまた、体内が慢性炎症になりますから、ありとあらゆる病気になりますよ。
まとめ
EPA/DHAは重要ですが、アスタキサンチンも同じように重要です。また、この組み合わせはとても相性が良い強く感じています。
でも、いくらこういったサプリ飲んでも、加工食品や安価な外食チェーン、スーパーのお惣菜、ポテトチップやチョコレートなどの菓子類、市販のパンなどを食べていたら効果はありません。
くどいですが、10日間チャレンジは重要です。
理屈はわかりますよね?
日本人のほとんどは、病気になったと病院に通い続け薬を飲み続けています。が、その病気の原因である食の改善は無視しています。もっと言えば、「食は大切」と口にしながら、食の内容に疑問を持ちません。
EPA/DHAやアスタキサンチンサプリを摂る時も同じです。
病気の原因を排除せず、いくらこういったサプリを飲んでも効果はありません。
ほとんどの日本人は食の改善が必須である。
私の感覚では95%以上の日本人は、少なくとも10日間チャレンジを理解し食生活の改善をする必要があると思っています。
不登校や起立性調節障害でお悩みの方は以下をお役立てください。
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