食品添加物は本当に安全なのか? – 見て見ぬふりを止めてこころの声に従いましょう。

たいていの無知は克服できる無知である。我々が知らないのは、知ろうとしないからである

オルダス・レナード・ハクスリー

世界は危険なところだが、それは悪事を働く人がいるからではない。 それは悪事を見て見ぬふりをする人がいるからだ。

アルベルト・アインシュタイン

「じゃあ、なんで政府が許可しているんだよ!」

「ソースは…?」

「エビデンスは…?」

私がいただく相談/カウンセリングの多くは不登校や起立性調節障害、発達障害(多動、学習、情緒など)、適応障害など子どもの問題です。そのため、ご両親と面談することになるのですが…

私が食品添加物の危険性を伝えると、ほとんどすべてのお父さんは先のような反応をします。それも真剣に私を軽蔑・敵視する目で見て語気を強め、なかには本気で怒り出すお父さんもいます。それも少なからず…。苦笑

当然ですが、そういったお父さんほど添加物(だけでなく揚げ物の類も)を当たり前のように食べています。また、そういった物を食べれば食べるほど「見て見ぬふり」をし「知ろうとしない」傾向が強くなります。

そこで、まずは以下の論文を確認してください。

〔有害性有機化合物試験法〕 末永 泉二, 菅野 三郎, 福井 昭三 1971 年 17 巻 3 号 p. 180-181

 (前略)ただし有害性が明らかな物質であっても、防腐剤、酸化防止剤、人工甘味料、着色料、香料などとして飲食物などに添加され、また添加されるおそれのある物質は、この試験法の対象にしない。(以下略)

直接「これが有害!」とは指摘していませんが、読めば意味わかりますよね。

有害性が明らかな物質が食品添加物として飲食物に添加されている。

つまり、これが既定路線なのです。

念のために強調しておきますが、これは1971年の論文です。そしてそれ以降、使用が許可された食品添加物は激増しています

有害食品と伝統食材の摂取頻度がこころと体に与える影響

さまざまな化学物質が私たちの「こころ」と「体」を蝕んでいる。この事実は以下の調査でも明らかです。

伝統的食材と簡便食品(コンビニおにぎりやカップめん、調理済食品)の摂取頻度が「こころ」と「体」にどんな影響を与えているのか?以下の調査結果をご覧ください。

小・中学生の伝統的食材および簡便食品の摂取頻度と自覚症状の関連 —食の簡便化と伝統的食材に関する食育の重要性— 村井 陽子, 奥田 豊子 2007 年 1 巻 1 号 p. 3-10

(前略)

調査対象

調査対象は、大阪市内の隣接する小学校2校の5.6年生309名と、その進学校である中学生1校の2.3年生291名とした。(中略)

調査項目

(中略)家庭における摂取頻度は、伝統的食材として「豆」、「豆製品」、「根菜」、「海藻」、「魚」簡便食品として「カップめん」、「コンビニおにぎり」、「ハンバーガー」、「コンビニ弁当」、「調理済食品」について調査した。(中略)

結果

⑴家庭での伝統的食材および簡便食品の摂取頻度

(中略)簡便食品でも、小・中学生とも精査はみられず、「週に1~2回食べる」、「週3回以上食べる」が各々

「調理済食品」で小学生46%、中学生79%

「コンビニおにぎり」で小学生24%、中学生40%、

「カップめん」で小学生25%、中学瀬33%

「ハンバーガー」で小学生12%、中学生24%

「コンビニ弁当」で小学生5%、中学生7%であった(中略)

⑶伝統的食材および簡便食品の摂取頻度と自覚症状

(中略)伝統的食材では、低群で「便秘しやすい」が高群より優位に多くみられた。逆に簡便食品では、高群で「風邪を引きやすい」、「疲れやすい」、「首筋や肩が凝る」、「夜よく眠れない」の4項目が低群より有意に多くみられた。

中学男子では、伝統的食材低群で「首筋や肩が凝る」、「いらいらする」、「やる気が出てこない」が高群より有意に多くみられ、簡便食品高群で「便秘しやすい」が低群より有意に多くみられた。伝統的食材高群の健康度は、低群に比べて有意に高かった

中学生女子では、簡便食品高群で「いらいらする」が低群より有意に多くみられた。簡便食品低群の健康度は、高群に比べて有意に高かった

伝統的食材=善い食事を前提に、高群は低群よりすべての項目で良い結果となっています。逆に、簡便食品=悪い食事を前提に、高群は低群よりすべての項目で悪い結果となっています。したがって、中食や外食は

この論文を見た上で、「じゃあ、政府がなぜ許可してるんだよ!」と反応する方は私に近寄らないようお願いします。

御用学者と業界の癒着?

コロナ禍、多くの方は業界と癒着している御用学者の存在に氣づかれたと思います。業界の利益を守るため、都合の良いデータを提供した論文を書いたり、逆に業界に都合の悪い論文を否定したりする学者が少なからずいること。また、そういった御用学者ほど有名・偉くなっているのも事実のようです。

食品添加物の規制(セミナー) 谷村 顕雄 1970 年 6 巻 6 号 p. 450-452

(前略)発ガン性の問題でも,一種類の動物で発ガンが認められたとしても,それを直ちに人間に対す る発ガン性に結びつけることには反対する学者も少なくない。(中略)

実は、食品添加物の危険性を指摘する論文は1980年代を最後に探しても出てきません。おそらく、そういった研究自体に研究費が予算がつかなくなってしまったのでしょう。つまり、そういった研究をするのはタブーという話ですね。

あの「味の素」も毒性物質と指摘している論文もある!

味の素

今、使っているご家庭は少ないとは思いますが、以下の論文でははっきりと毒性物質と記されています。

味の素の原料はサトウキビです。サトウキビの糖蜜に発酵菌を入れてグルタミン酸ナトリウムを製造します。そして、この製造過程は、ヨーグルトや醤油、味噌と同じ発酵法です。

このグルタミン酸ナトリウムに〝かつお節のうま味成分″であるイノシン酸ナトリウムや〝しいたけのうま味成分″であるグアニル酸ナトリウムを加えて、うま味をアップさせています。

こんな味の素が毒性物質とされている。ならば、化学物質である人工甘味料や防腐剤、着色料が私たちの健康を脅かす毒性物質であるのは何も不思議なことではないでしょう

環境問題の現況と行政 荘 進源, 黄 光輝 1984 年 13 巻 8 号 p. 561-564

(前略)

(4)化学品毒性物質汚染

食品添加物、味の素、人工甘味料、防腐剤、ほう砂、色素‥…等の食品添加物、農薬、殺虫剤、清浄剤、除草剤等の化学薬品糖も、我々の日常生活に多大な影響を与えている。

これらの毒性物質は、直接口から呼吸又は摂取されて人体に入るか、或いは空気、水中、土壌中に廃棄されたものが、生物の濃縮経路を経て再び人体に入り、我々の健康を脅かす

これらの化学薬品の使用量は、経済生活の向上と衛生レベルの向上に伴い、益々増加している。過去の細菌疾患に取って代わる、近年における化学的疾患の主な原因は、これら化学薬品の反乱に関連しているとみられる。

PCBS中毒事件により痛手を受けたのはつい最近であり,汚染原因 としての「ダイオキシン」への疑惑も又,警戒されなければならないもののひとつである. 

上記は1984年の論文ですが、これ以降は合成の食品添加物の危険性を指摘する論文が見つかりません。あるのは、天然由来の食品添加物の危険性を調べた論文だけです。

この事実は、前述した「合成の食品添加物の危険性」の研究には予算がつかないと考えるのが自然でしょう。ぶっちゃけ、私たちが病気になったとしても優先すべきは業界の利益なのです。

農薬は食物連鎖で人体に高濃度に蓄積される!

私たちが直接食べる野菜や果物の多くは農薬が混入しています。また、牛や豚、鶏の飼料も農薬を使って栽培されています。よって、食物連鎖の頂点である私たちの体には農薬が高濃度に蓄積されることになります。

食品分析 辻村 克良 1964 年 13 巻 13 号 p. 185R-193R

(前略)

16・8 農薬の残存

農作物または土壌に使用した殺菌剤,殺虫剤,殺線虫剤,除草剤あるいはジベレリンのような生長調 整剤などの農薬が果実,そ菜,穀物に残存して人体に急性または慢性の危害を及ぼす危険は近年急激に増してきた.

家畜に投与された医薬や飼料中の抗生物質,畜舎に使用された殺虫剤や牧草に使われた農薬が,牛乳や卵,ときには家畜の脂肪に畜積されることも問題となる.(以下略)

こんな話は、誰もが当たり前のように理解できることのはずです。ほとんどの人は「見て見ぬふり」をしているにすぎません。

体内に入って反応する化学物質もある!

私も以前は何も考えずにワイン飲んでいましたが、今では酸化防止剤無添加の赤ワインを愛飲しています。ハムやソーセージが好きなお子さんがいるご家庭は要注意ですよ!

環境汚染物質の生体影響(III) : 環境発がん物質 山根 靖弘 1979 年 27 巻 5 号 p. 336-340

(前略)

4 ニ トロ ソ 化 合物
イギリスで N 一二トロソジメチルアニリンを使用していた研究者が肝硬変や肝がんで死亡したのを契機に、実験的にニトロソ化合物の発がん性が見出されたが、生活環境中の発がんに関して非常に重要なことは、ニトロソ化合物の前駆体である各種アミノ酸や亜硝酸塩が日常摂取している食品中に含まれていることである。

発色剤という食品添加物はそれ自身は色をもっていないが、食品中にもともと存在する色素と反応して色を安定化させたり、色を鮮明にさせたりするものである。この発色剤には肉色を美しい赤色にする亜硝酸塩があるが、これが肉中(とくに魚肉に多い)に存在する二級アミンと胃の中で反応して、強力な発がん物質であるジメチルニトロソアミンを生じることが明らかとなった。

その反応式は次のとおりである。

すなわち、単独では発がん性を示さない二つの化合物が胃内で反応してニトロソ化合物が生成され発がん性を示すことは、食生活に新たな問題点を提供することになった。

亜硝酸(塩)は、野菜とくに漬物、穀類、肉製品としてハム、ソーセージなど、かなり広範囲に含まれているし、またヒトの唾液中にも含まれていることが分かった。

一方、ジメチルアミンは日本人がよく食べる魚類に多く、サンマ、イワシ、タラおよびタラコなどに多く含まれ、とくにそれらの焼魚の場合に増加することも明らかになっている。

(以下略)

まとめ

「カップ麵を食べて健康になりますか?」

「マック食べて健康になりますか?」

「コンビニ弁当食べて健康になりますか?」

そう聞かれれば、多くの人は「・・・ムリだと思います。」そう答えるはずです。そのこころの声に従いましょう。人工的に作られた食品には、私たちが考えている以上に危険な物がたくさん混入しています。でも、食べ物だけではありませんよ。誰もが一度くらいは飲んだことのあるあのジュースの実態も…

インド政府が確認 コークとペプシに農薬

(前略)ニューデリーで売られている上位12飲料の農薬レベルについて検査した。ミリンダ・レモンは最も汚染されており、欧州経済委員会(EECによって許容されている農薬レベルの70倍の値であった。コークは45倍、ファンタ、ミリンダオレンジ、及びペプシはそれぞれ、43倍、39倍、37倍であった。EECの全農薬合計許容限界は 0.0005mg/liter である。コカコーラの農薬レベルは 0.0223mg/literでペプシは 0.0187mg/liter であった。(以下略)

そんなコーラはインドでは農薬として利用されているようです。