低体温の原因は糖質過多?体温が保たれたり、風邪をひいたりすると上がる仕組とは?

「私は低体温なんです!」

なぜなのかわかりませんが、自慢げにそうおっしゃるお客様が多いことに驚いています。実際、平熱が35度台の方は少なくないようですが、そんな低体温には糖質が大きく関わっています。

また、低体温は「こころの問題」や「こころの病」、情緒面にも大きく関わる。そう、私は確信しています

そこで、今回は体温についての説明です。

私たちは暑かろうが寒かろうが、体温はほぼ一定を保ちます。その一方で、風邪をひいた時などには体温が上がります。また、ご存知の方は少ないようですが、食事をしたあとも体温が上がります。

そんな体温の仕組みを理解していただけると、糖質の摂りすぎがどれだけ体に負担を与えているのか理解できますのでご紹介しましょう。

体温とは化学反応で発生した熱!

私たちの体では、細胞レベルでさまざまな化学反応が生じています。食べ物を消化し、その成分を別の物質に変換する。また、その物質を細胞の材料にしています。

さらに、食べ物から栄養を得てエネルギーを作り、そのエネルギーを利用することで筋肉を動かし活動しています。

これらは、体の30兆個以上とされる細胞すべてで起こる化学反応のおかげであり、そこでは大量の熱が発生します。

この熱が体温で、私たちがとった食べ物のエネルギーは、おおよそ70%が熱(体温)となります。

サーモグラフィーからわかることとは?

暖かいところは赤くなり、冷えているところは青くなる。そんなサーモグラフィー画像をテレビなどで見た経験は、誰にでもいちどくらいはあると思います。また、寒くなれば手足は冷えますし、暑くなれば汗をかきます。つまり、体の表面は外気温の影響を受けます。

内部と外部の体温は違う!

「脇で測ると低体温だが、口のなかで測ると36度以上ある!」

という方は少なくないと思いますが、「体温」は本質的には脳や内臓の温度で、これはおおよそ37度前後に保たれています。

一方で、先のように肌表面は外気温の影響を受けます。また、血液は循環していますから、内部の温度を保つためのコントロール機能が体に備わっています。

暑いときは?

例えば、暑いときは皮膚近くの細い動脈が広がります。細い動脈が直径を広げ、血流を増やします。これにより内部の熱が通常より多く体の表面まで運ばれますから、皮膚表面の温度は高くなります。

また、汗をかくことで皮膚表面から「気化熱」として放出し、体を冷やします。

寒いときは?

逆に、寒いときには皮膚近くの細い動脈が狭くなります。内部からの血流も減らし、内部の熱が逃げないようにします。また、外気の寒さの影響を減らし、内部の熱が下がり過ぎるのを防ぎます。

また、暖かいところから寒いところに出ると体が震えますが、これは熱を発生させて体を温めているからです。

命は化学反応で成り立つから…

氷は熱を加えると水となり、沸騰すれば蒸発して気体となります。同じように、化学反応は温度の影響を強く受けます。

低体温は、化学反応が起こりにくくなるため、あまり下がると細胞レベルで代謝機能が落ちることになります。このとき、さまざまな不調が現れるのは自然なことでしょう。

体温は口のなかで測るのがより正確

以上のことから次のことがわかります。

体の内部の温度(体温)は、よほどのことがなければ個人差はほとんどありません。一方で、肌表面の温度は体のコリ(緊張)や脂肪のつき方により個人差があります。

体に不調があれば、誰もが必ず緊張していますから肌表面の温度は低くなります。したがって、脇で体温測定をして「低体温」であっても、それは正確な体温ではありません。

内部の温度は、家庭レベルでは少なくとも「口の中」で測る必要があります。

また、内部温度(体温)をカンタンかつ瞬時に測定できる体温計に「耳式体温計」があります。比較的安価ですので、ご紹介しておきます。

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発熱の仕組みとは?

風邪をひくと体温が上がる。この仕組みが「免疫力」を高めることで起きるのは、誰もがご存知でしょう。

したがって、風邪をひいたからとすぐに「解熱剤」を服用するのは良いことではありません。

なぜ、風邪をひくと体温が上がるのか?

風邪の原因はウイルスや細菌の体内への侵入です。

すると、その侵入を察知した免疫細胞のひとつ「マクロファージ」などが「サイトカイン」とよばれる物質を分泌します。そして、この「サイトカイン」が脳の「視床下部」に届くと…

視床下部は、先にご紹介した「寒いとき」と同じような指令を体に送ります。

実は、視床下部とは自律神経のコントロールタワーです。サイトカインが視床下部に届くと、交感神経が緊張し、肌表面や胃腸への血流を抑えます。このとき、肌表面の細い動脈は狭くなります。また、胃腸への血流が抑えられるため、一般には食欲も減退します。

この働きにより、内部の温度が上がります。

体温が上がると病原体の排除が容易になると考えられています。皮膚表面や胃腸への血流を抑え、限られた範囲の方が免疫細胞が活躍しやすいというのは容易に想像できます。また、ある程度の高温の方が、免疫細胞が活性化すると考えられてもいます。

糖質の代謝!

やっと本題に移りますが、糖質は細胞でエネルギーとして利用されます。が、そこで重要なのが、細胞のエネルギー生産には大きく酸素を「使う」と「使わない」システムのふたつあることです。

また、酸素を使うシステムは単独で働くことができます。一方で、酸素を使わないシステムは、必ず酸素を使うシステムと連動する必要があります。なぜなら、このシステムでエネルギーをつくるとき、廃棄物として「乳酸」が生じるからです。

この乳酸は、酸素とビタミンB1が十分にあれば酸素を使うシステムで使われます。また、乳酸は血流に乗り肝臓に運ばれるとグリコーゲンに変換され、エネルギー源として貯蔵されます。

しかし、一度に大量の糖質をとると、乳酸が大量に生じることで細胞の働きが悪くなります。また、糖質の代謝にはビタミンB群やカルシウムなどが必要となります。甘いもの好きの方は、これらの栄養素が不足していますから、この代謝が妨げられることになります。

結果、細胞内に乳酸とともに老廃物もたまることになり、筋肉などではコリが生じることになります

血流が悪化すると…

肩こりとは、血流が悪化した状態である

この事実を否定する人はいないでしょう。

単純な話、肩こりがあるのなら栄養補給をするべきなのです。これは、甘いものが多ければ多いほど。そして、パンや麺類、パスタを日常的にとるのならなお更です

また、前回「甘いもの摂りすぎ!高血糖はなぜ悪いのか?上がりにくい食べ方とは?」で、糖質が赤血球の変形能を低下させるというお話もご紹介しました。

つまり、糖質の摂り過ぎで肌表面の血流が悪くなりますが、赤血球の変形する力も悪くなるというダブルパンチで血流が悪化することになります。

さらに困るのが、体と脳は常に連絡をとっているが故、次のようなフィードバックシステムが働くことになります。

as if ~ (あたかも〇〇のような…)フィードバック

私たちは緊張すると、必ず体が硬直します。また、緊張時は「不安」を感じる脳内物質が生じます。「痛い」とか「寒い」、「辛い」といった感情は、この「不安」に意味付けがなされたものです。例えば、注射が痛いとか、冬に外に出ると「寒い」といった具合です。

実は、私たちの脳は、体が緊張しているサインを感じ取ると勝手に「不安」を感じる物質を分泌するよう促します。体が緊張すればするほど、この不安を感じる物質の分泌量は増えます

したがって、肩こりがひどくなればなるほど、私たちは不安を感じやすくなります。私は、これが人により「うつ」や「パニック」、「不登校」、「発達障害」、「起立性調節障害」など、違った形で症状として現れると考えています。高所恐怖症や閉所恐怖症なども同じです。

つまり、体の緊張(肩こり)が不安物質の分泌を促し、それにより交感神経が緊張する。このとき、肌表面の血流が悪くなります。したがって、肌表面で体温を測ると必ず低体温となります。

また、肌表面の血流が悪くなると肌は乾燥します。冬になるとカユミを生じるのは、血流が悪くなりすぎないように細胞レベルで発熱反応(サイトカインの分泌)が起きているからです。

まとめ

糖質の摂り過ぎは、必ず栄養不足を招きます。食事レベルでその栄養不足を補うことなど、決してあり得ません。また、そもそもですが、ほとんどの人の食生活は栄養不足であることに疑いはありません。これは、厚生労働省の「国民健康栄養調査」の結果からも明らかです。

※ 詳しくは小冊子「標準偏差からわかる見逃せない事実とは?」をご覧ください。

それが細胞レベルの活動を低下させ、血流の悪化や肩こり、低体温。さらには、「不安」物質の分泌により、情緒面に大きな影響を与えています

したがって、私は低体温を解消できれば、もっと楽しく生きることができると考えています。「こころの問題」や「こころの病」でお悩みの方は、今回のお話のように体調と感情、栄養がつながっていることを忘れないでください。


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Posted by sinsd