子どもを授かる前の女性に伝えたいこと!:コオロギ食べるのはサラダ油使うのと同レベル

チクワを食べた人は絶対にコオロギ食品を食べてはいけません。

アレルギー発症のトリガーはアラキドン酸(オメガ6)です。サラダ油や植物油脂、トランス脂肪酸を摂れば摂るほどリノール酸(オメガ6)を摂ることになります。そのリノール酸が体内でアラキドン酸に変換され細胞膜に取り込まれます。

細胞膜に取り込まれたアラキドン酸は、ごくわずかな刺激で膜から切り出されます。それがアレルギー発症の引き金となるのです。これをアラキドン酸カスケードと呼びます。

重要なポイントとして、オメガ6過剰はマクロファージの活動が過剰に活性化され、それが免疫の暴走を招きます。

マクロファージは標的を定めた攻撃はしません。免疫の場にやってくると、マクロファージは手当たりしだいに食いついて相手を破壊します。また、同時に様々なフリーラジカルやサイトカインを放出し炎症を促します。

マクロファージは侵入者を取り囲み攻撃しますが、見境のない攻撃で周辺の組織も大きなダメージを受けます。そして、この周辺組織のダメージの大きさはオメガ3不足かつオメガ6過剰だと顕著となり、これを免疫の暴走、サイトカインストームと呼ぶと考えていいでしょう。

なぜ、コオロギアレルギーが起きるのか?

その理由も簡単で、ヨーロッパイエコオロギ(Acheta domesticus)の成虫の油脂は 12~29%,幼虫の油脂は 14~18%,同科ジャマイカンフィールドコオロギ(Gryllus assimilis)(成虫)およびフタホシコオロギ(Gryllus bimaculatus)(成虫)の油脂はそれぞれ 22%,10%でああり、その3割以上がオメガ6系脂肪酸だからです。

オメガ6が過剰になればなるほど、免疫は暴走します。絶対に食べないようにしましょう。

食用昆虫の油脂と期待される栄養生理機能 落合 優 2022 年 22 巻 4 号 p. 155-164

昆虫は最大の生物群であり,食用昆虫は世界で約2000 種類存在する。主に食用として利用されるもnのは Fig. 1 に示す通り,数種類の昆虫「目」で大半を占めるが,国や地域,または報告論文によってその割合は異なる。

中国で食される昆虫は Lepidoptera(チョウ)目が最も多く,次いで,Coleoptera(コウチュウ)目,Hymenoptera(ハチ)目,Orthoptera(バッタ)の順である。

この 4 種類の昆虫目の中で,日本国内で市販される主な食用昆虫はチョウ目カイコガ科のカイコ(Bombyx mori)(蛹),バッタ目のトノサマバッタ(Locusta migratoria)や数種類のコオロギ,コウチュウ目のチャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)(成虫および幼虫)(幼虫の別名:ミールワーム,イエローミールワーム)である。(中略)

2 食用昆虫に含まれる油脂
2・1 食用昆虫に含まれる油脂の量

食用昆虫は “ 代替タンパク質源 ” と称されるように,タンパク質が主要成分であるが,油脂や食物繊維キチンなども豊富に含まれる。(中略)

主要となる食用昆虫の脂質栄養素についての総説は複数存在するため,本稿では昆虫乾物または乾燥粉末当たりの重量比で算出されたデータを中心にまとめて Table 1 に示した。(中略)

Table 1 にはチャイロコメノゴミムシダマシ(ミルワーム),トノサマバッタ,コオロギおよびカイコに含まれる栄養組成について文献情報を中心に示した。

チャイロコメノゴミムシダマシの成虫に含まれる油脂は 15~21%,幼虫および蛹に含まれる油脂は 35~43%,カイコ(蛹)に含まれる油脂は 8~30%,バッタ目コオロギ科ヨーロッパイエコオロギ(Acheta domesticus)の成虫の油脂は 12~29%,幼虫の油脂は 14~18%,同科ジャマイカンフィールドコオロギ(Gryllus assimilis)(成虫)およびフタホシコオロギ(Gryllus bimaculatus)(成虫)の油脂はそれぞれ 22%,10%であることが報告されている。

また,著者らの研究でもトノサマバッタに含まれる油脂は12%であることを報告している。

食用昆虫の油脂量は昆虫の種類や飼料組成,成長段階によって異なるだけでなく,採取後の保管方法や環境によっても異なるが,従来の食糧油脂資源に含まれる油脂量は大豆(23%),牛肉赤身モモ(32%),鶏肉モモ(20%)(いずれも日本食品成分表 2020 年版(八訂)5)から引用し,乾物で補正)であり,これらと比較しても食用昆虫に含まれる油脂量はほぼ同等であるため,食用昆虫は優良な油脂資源であると言える。

2・2 食用昆虫に含まれる油脂の質

(中略)

2・2・1 食用昆虫の油脂を構成する脂肪酸

食用昆虫に含有される脂肪酸の量およびその組成は昆虫の種,性,成長段階,食餌,飼養環境,移動距離などに影響を受ける。

先行研究(Table 2)より,コウチュウ目に属するチャイロコメノゴミムシダマシ(幼虫:ミールワーム)およびガイマイゴミムシダマシ(幼虫:レッサーミールワーム)に含まれる脂肪酸は多価不飽和脂肪酸(PUFA)が一価不飽和脂肪酸(MUFA)に次いで多く,PUFA の中でも n-6 系脂肪酸が優勢であること,バッタ目に属するヨーロッパイエコオロギの幼虫または成虫に 含 ま れ る 脂 肪 酸 は 飽 和 脂 肪 酸(SFA),MUFA,PUFA 含有率がほぼ同等であり,PUFA の中でも同様にn-6 系脂肪酸が優勢であることが示されている。

一方で,チョウ目に属するカイコ(蛹)についても PUFA の含有率が高い(約 30%以上)が,その割合は n-3 系脂肪酸が優勢であることが先行研究結果で示されている。

著者らは,日本国内で市販される食用昆虫粉末(Fig. 2)を使用し,乾燥粉末に含まれる脂肪酸の組成をガスクロマトグラフィー(GC)を用いた分析で明らかにした(Fig. 3)。

雑食性でありかつ飼養管理が比較的容易であるとされるコオロギ化の昆虫の場合、SFA(S):MUFA(M):PUFA(P)の比率が33~39:25~29:33~37であった。

また,草食性であり特にイネ科植物を主食とするトノサマバッタの場合,脂肪酸の S:M:P 比は 23:21:54 であり,主に桑の葉を食するカイコの場合も同様に 28:31:41 であった。

このように S:M:P 比はいずれの食用昆虫の間でもほぼ同等であり,PUFA が多く含まれるため,食用昆虫に含まれる脂肪酸の質は SFA が比較的多く含まれる畜肉と比較して良質であると思われる。

しかし,注目すべきは PUFA の構成分子の内訳であり,コオロギ科の昆虫とトノサマバッタおよびカイコでは構成脂肪酸が全く異なる。コオロギ科の昆虫には PUFA の n-6 系リノール酸(C18:2)
が含まれるのに対して,トノサマバッタやカイコにはn-3 系 α- リノレン酸(C18:3)が豊富に含まれる。

このことは油脂の質として非常に重要であり,従来の食品油脂資源である家畜や大豆・菜種にはない明確な特徴である(Table 2)。

一般的に,n-6 系リノール酸は生体内酵素によって伸長されて同じく n-6 系のアラキドン酸(C20:4)に変換され,炎症性サイトカインであるプロスタグランジンやロイコトルエンの産生に関与する。そのため,リノール酸は “ 炎症誘発性脂肪酸 ” であることが知られる。

その一方で,n-3 系 α- リノレン酸は同じく n-3 系のエイコサペンタエン酸(EPA,C20:5)に変換され,その後ドコサヘキサエン酸(DHA,C22:6)に変換される。これらの n-3 系 PUFA は抗炎症性サイトカインを産生する “ 抗炎症性脂肪酸 ” であることが知られる(Fig. 4)。

このように構成脂肪酸が異なる主たる要因として,飼料組成が考えられる。Oonincxら(2020)は食用昆虫(ヨーロッパイエコオロギ,レッサーミールワーム,アメリカミズアブ)に n-3 系 PUFA が豊富な亜麻仁油を 4%まで添加して給餌した場合,生存率に影響を及ぼさずに昆虫(幼虫)に含まれる n-3 系 PUFA の含有率が高くなることを示している 。

食事脂質の質として n-3 脂質比率が高いことは炎症性サイトカインの産生を低下させ,脂質異常症の改善および予防に繋がると考えられる。

そのため,成長速度が速い昆虫(特に幼虫)の飼料に n-3 系油脂を添加給餌し,n-3 系脂質が豊富に含まれる食用昆虫を作出することは将来的なヒトの食事だけでなく,家畜・家禽や水産物の飼料にも応用することができると期待できる。

例えば,家禽の飼料として利用することにより鶏卵黄へ n-3 系脂質を蓄積させることや,養殖魚介類の飼料として利用することにより水産物への n-3 系脂質の蓄積を維持したまま魚粉飼料の節約にも繋がると考えられる

また,絹糸を得るために飼育され,未利用資源である蛹が産業廃棄物とされてきたカイコに関しては,蛹をn-3 系油脂の供給源として食品や飼料に活用できれば,カイコは約 1 か月と短期間で卵から蛹にまで変態するので,持続可能な食産業に発展することが期待される。

また,食用昆虫には抗酸化能の向上も期待されるため,n-3 系油脂の供給元としてだけではない付加価値の創出も期待できる 。(中略)

2・3 食用昆虫の油脂に期待される生理作用

著者は,「トノサマバッタやカイコには n-3 系 PUFAである α- リノレン酸を有する中性脂肪やリン脂質が多く含まれる」特徴を明らかにしたため,トノサマバッタ粉末による脂質代謝調節作用についてラットを用いて検討した(未発表データ)

Wistar 雄ラットにトノサマバッタ粉末を 10%含む食餌を 5 週間給餌し,脂質代謝調節を生化学的に評価した。トノサマバッタ粉末には脂質が 12%含まれ,n-3 系PUFA はその 20%を占める。すなわち,n-3 系 PUFAが食餌中に 0.24%含まれる食餌条件下で検討を行った

絶食時のラットの脂質代謝に及ぼすトノサマバッタ粉末の影響を Fig. 7 に示した。トノサマバッタ粉末の給餌はリポタンパク質代謝を改善し,LDL 脂質(主にコレステロール値)を約 50%抑制することが示唆された

中でも small-dense LDL 脂質画分は LDL 脂質の中でも動脈硬化症,脂質異常症およびインスリン抵抗性の発症・進展に深く関与する指標である。

また,脂質異常症の発症・進展を評価する指標の一つに血中脂肪酸組成があり,抗炎症性脂肪酸である EPA と炎症誘発性脂肪酸であるアラキドン酸の含有比(C20:5/C20:4 比)や n-6/n-3比は重要な指標であることが知られるが,トノサマバッタ粉末の給餌により,血中脂肪酸の C20:5/C20:4 比や n-6/n-3 比が改善することが示唆された

また,肝臓における脂質合成系に対しても影響を及ぼすことが示唆された。

肝臓の脂質合成系はステロール調節因子結合タンパク質(SREBP)によって調節が制御される。特に,SREBP1 は肝臓の脂質合成系に関わる酵素活性の調節を司る転写タンパク質因子であり,トノサマバッタ粉末の給餌によって肝臓脂質合成系の酵素活性が低下することが示唆された。

これらの結果を引き出した大きな要因の一つとしてn-3 PUFA の存在が挙げられる。n-3 系 PUFA は核内受容体 PPARα(Peroxisome Proliferator-Activated Receptorα の略)のアゴニストであり,脂肪酸のエネルギー酸化を促進するため,SREBP1 タンパク質の発現低下に関与すると考えられる。

また,n-3 系 PUFA は肝臓への脂質運搬を調節する LDL 受容体(LDLR)の発現を亢進し,肝臓における血中 LDL 脂質の取り込みを促すことが示唆される。このようなトノサマバッタ粉末による脂質代謝改善作用が n-3 系 PUFA に起因することが明らかになれば,n-3 系 PUFA を多く含むカイコにも同じ作用が期待できる。

さらに,脂質代謝を改善するサプリメントなどに利用される n-3 系 PUFA の供給資源として現在では海産物であるイワシやマグロ,亜麻仁油やエゴマ油など一部の植物資源が利用されているが,n-3 系PUFA を含む食用昆虫の飼養が確立され,食用昆虫由来の n-3 系 PUFA を有効に資源利用できれば,天然資源の保全に対する効果も期待できる。(以下略)

まとめ

無印良品のコオロギせんべい「コオロギパウダー」に加えて「馬鈴薯でん紛」と「植物油」も入っていますね。ということは、食べると病気になるだけでなく老化も進行しますね。

静かに密かに進む終末糖化産物生成の弊害!

チクワ食べた人がコオロギせんべい食べたら…

それが命取りになる可能性も十分にあります。オメガ6過剰は血を固める働きが強化されますから、血栓ができやすくなります。

トノサマバッタ粉末には脂質が 12%含まれ,n-3 系PUFA はその 20%を占める。すなわち,n-3 系 PUFAが食餌中に 0.24%含まれる

カイコ(蛹)に含まれる油脂は 8~30%ですが、幼虫 (larvae)が8~18%である一方で、蛹(さなぎ)は30~35%、使用済みの蛹(spent pupae)も30%と脂質に富んでいます。また、n-3系PUFAはその34.5%を占めていることから、仮にカイコの蛹を飼料にすれば1.035%とこれはマアジ(1.05%)並みにn-3系PUFAが含まれることになります。

鶏や魚の飼料として利用できそうですね。

カイコは絹の生産(養蚕)のために家畜化された昆虫であり、野生動物としては生息しないそうです。そのため家蚕(かさん)とも呼ばれるようです。

また野生回帰能力を完全に失った唯一の家畜化動物で、人間による管理なしでは生きることができないようです。さらに、カイコはクワの葉しか食べませんが、野外のクワにとまらせても、餌のクワの葉を探さないまま餓死してしまうようです。

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Posted by sinsd