強度近視の人は要注意!アレルギー発症のメカニズムが働いています。

「なんか、目が飛び出ている感じの子どもが多いな~」

上記イラストは大袈裟ですが、とにかく普通の人と比べて目が飛び出ている感じが多かったのが起立性調節障害の子どもたちでした。

起立性調節障害は、朝起きれないとか、起きると頭痛やめまい、立ち眩み、腹痛などの不調で苦しんでいる人たちです。そして、その病態をガイドラインでは次のように説明しています。

たちくらみ、失神、朝起き不良、倦怠感、動悸、頭痛などの症状を伴い、思春期に好発する自律神経機能不全の一つです。

日本小児心身医学会より引用

しかし、私はこの説明には、ある重要な事実が抜け落ちていることに気づき、小冊子「起立性調節障害が治らない本当の理由!」に記しました。

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ここで重要な事実をご紹介しましょう。

実は、起立性調節障害と診断され、目が飛び出ている感じの子どもたちは…

朝起きられるようになるに連れて、目が普通の人と同じ位置まで引っ込みました。

近視のメカニズムは以下に記しましたが、この事実は伸びていた眼軸が正常になったと考えていいでしょう。

強度近視とは?

強度近視とは「病的近視」のことで、眼軸が前後に伸びることにより焦点が合わなくなり、ものがぼやけて見える状態のことです。

正視と近視

正常な眼は、見るものの距離によって水晶体は厚さを変えます。それにより焦点を網膜に合わせて見ることができます。

一方で、近視とは、眼軸の前後の長さが普通の眼球よりも長くなっている状態のことです。そのため、めがねやコンタクトを装用しないとうまくピントがあいません。

眼軸の長さが長ければ長いほど眼球の壁がうすくなります。そのため、網膜や脈絡膜が後方に引き伸ばされ、強い負荷がかかります。この強い負荷により眼底に様々な異常が現れ、目の中にさまざまなトラブルがでてくることになります。

一般に正常な人の眼軸長は24.5ミリ程度ですが、27ミリ以上になると強度近視と診断されるようです。

飛び出ていた目が引っ込んだから…

朝起きられなかったとき飛び出ていた目が、朝起きられるようになるに連れて普通の位置まで引っ込んだ。また、そこでピンホールメガネを1日15分ほど使用してもらったら、視力も確実に改善していた。

この事実を何人も目の当たりにした私は、起立性調節障害の人とそのお母さんに次のような質問をしてみました。

✓ 鼻炎や喘息、蕁麻疹などのアレルギーはありますか?

✓ 顔の腫れ、足の浮腫みなど体が浮腫むことがありますか?

✓ 強度近視、ドライアイはありますか?

 

起立性調節障害における強度近視とドライアイの発症率

起立性調節障害と診断された男子275名、女子294名とそのお母さんに「強度近視」や「ドライアイ」があるかアンケート調査を行いました。また、57名の19歳~59歳の朝起きられない女性にも同じ質問をしてみました。

※ お父さんからの回答は削除しました。というのも、私自身が、自分の娘がコンタクトをしていることを知ったのは社会人になってからのことでした。また、ある時「あれ、髪の毛切った?」と妻に言ったら「半年以上前なんですけど…」と言われたことがあります。私が例外なのかもしれませんが、そんなことからお父さんの情報はカットしました。

ご覧の通り、起立性調節障害では、子どもに限らず大人も約22%の人が強度近視です。また、驚くべきことに、起立性調節障害の子をもつお母さんの4人に1人(以上)が強度近視です。

起立性調節障害には遺伝的素因がある?

起立性調節障害のガイドラインでは「遺伝的素因」が指摘されています。また、日本眼科医会でも、強度近視に遺伝的要因の存在を指摘しています。

メガネで矯正できないくらい強い近視には、遺伝的な影響が大きいことが知られています。最近の台湾での研究でも、環境要因を考えに入れても、親に強度近視があると子どもが早いうちから強い近視を生じることが報告されていて、程度の強い近視の発症には遺伝的要因があると思われます。 日本眼科医会より引用

しかし、起立性調節障害も強度近視もここ数十年で急増している病気です。事実、私は今50代後半ですが、小学生~高校のときに朝起きれず学校を休む同級生はいませんでした。強度近視の同級生は高校までに1人だけ記憶しています。

一方で、今ではどんな学校でも1クラスに1人くらいは朝起きられない子どもはいます。また、今では正視の子どもがごくわずかであるようです。

親子で強度近視の家庭はどれくらいいるのか?

「じゃあ、やっぱり遺伝ではないの?」

そう思ってしまう結果をご紹介しましょう。

実は、先ほどのアンケート結果で507名中140名のお母さんが強度近視と答えましたが…

その140名中63名の子どももまた、強度近視でした。この事実から、お母さんが強度近視だと、その子どもの約45%が強度近視になると考えられます。

私が起立性調節障害で指摘したこと!

私は、起立性調節障害の発症には、アレルギー発症時と共通のメカニズムが存在することを指摘しました。また、アレルギー発症のメカニズムが働いたとき、そこには必ず「浮腫み」が生じることも指摘しました。

そこで、強度近視の人たちにアレルギーと浮腫みがあるかアンケート調査をしました。

ご覧の通り、強度近視ではアレルギー発症率が4人に3人以上です。また、浮腫み女性で約8割以上に上ります。とくに強調しておきたいのが18歳以下の男子の約62%が浮腫んでいるという事実です

アレルギーの発症があれば浮腫みはあるから…

先のように、アレルギー発症のメカニズムが働くと、そこには必ず浮腫みが生じます。しかし、毎日のように子どもや自分の体を見ていると、それが当たり前となり浮腫みに気づかないケースが多々あります。

事実、ある筋肉隆々(183センチ77キロ)だった31歳の男性は鼻炎でした。また、その方に、「鼻炎が治れば浮腫みがとれるよ!」と話したところ、「俺、浮腫みはないっすよ!」というお返事でした。

が、わずか10日後「浮腫んでました!10日間チャレンジやりはじめて小便の量が増えたと思ってたら、今日体重計に乗ったら1キロ減っていました。」というご連絡をいただいたことがあります。

また、10日間チャレンジのレビューでは、「3キロとか5キロ痩せた」というお話は山のようにいただいています。

ということで、「アレルギーがあるが浮腫みはない」と答えた方を「浮腫みはあるが自覚していない」と置き換えてみると、次のような数値となります。

 

アレルギーはあるが浮腫みはないと答えた人の数✓ 男女とも20名

✓ お母さんも20名

 

ご覧の通り、アレルギーがあるが浮腫みを自覚していない人を補正すると、全体の90%以上に浮腫みがあることがわかります。つまり…

まとめ

強度近視の患者は、おおよそ90%以上で浮腫みが生じている。この事実から次のことがわかります。

✓ 起立性調節障害

✓ 強度近視

✓ アレルギー(鼻炎や喘息、蕁麻疹、アトピーなど)

これら一見、まったく関係がないと思われる病気ですが、これらの発症にはある共通のメカニズムが働いています。

つまり、アレルギー症状が改善すれば強度近視や起立性調節障害も改善します。強度近視が改善すれば、アレルギーや起立性調節障害も改善します。起立性調節障害の改善でもそれは同じです。

私は、正直「目のトラブル」の相談はいただいたことがありません。が、起立性調節障害の患者さんのおかげで、強度近視も改善することを知りました。そして、この事実はとても重要なことを意味します。

冒頭のように、強度近視は進行すると視力を失いかねない怖い病気です。そして、この病気に、起立性調節障害発症と同じメカニズムが働いています。ということは…

今現在、強度近視の人が、このまま起立性調節障害を改善させないで過ごすと、将来の失明リスクがどんどん高くなることになります。なぜなら、これらの病気はみな「生活習慣病」であるからです。

なお、今回はアンケートの結果をご紹介しましたが、来月を目途に強度近視とドライアイの小冊子を書き上げる予定です。でも、それを待たずに起立性調節障害を改善させるよう行動してくださいね。

小冊子「起立性調節障害が治らない本当の理由!」は無料で読めます。また、これを読めば、「なぜ、病院で治療しても治らなかったのか?」その理由が理解できます。

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