朝、起立性調節障害の子どもをどのように起こしたらいいですか?

起立性調節障害と診断されても、人により朝起きの様子はずいぶん違うようです。

「朝、起こすと反応はありますが、自分の目覚めるタイミングでしか起きれない。
起きると元気なんですが、朝、目が覚めません

「本人は学校へ行きたいから起こしてと言いますが、ちょっとやそっとじゃ起きません。声をかけ続けて無理にでも起こす方がいいのか、自然に起きてくるのを待った方がいいのか迷います

この記事では、起立性調節障害と診断された方、朝起きられない子どもの起こし方について説明します。

朝起きられない原因は?

お客様:「おかげさまで、鈴木先生にお世話になってちょうど2週間目に朝起きられるようになり、遅刻せず登校できています。」

私:「じゃあ、浮腫みがないとおっしゃってたけど、顔がスッキリしたとか、浮腫みがとれた感じがしませんか?」

お客様:「もともと浮腫みはなかったので…」

私:「そうですか…」

そんなお話をした方がいらっしゃるのですが、その後7日ほど経過して次のようなご連絡をいただきました。

「先生のおっしゃっていた通りでした。先日、浮腫みはなかったとお伝えしましたが、どうやらハッキリと浮腫んでいたようです。

実は、先日お電話でお話しした次の日、子どもの三者面談がありました。その時、担任の先生から『休む前とは別人のように明るくなった!』というお話をいただきました。友達とも、以前と比べてとても楽しそうに接しているというお話でした。本当にありがとうございました。

それとともに、『休む前と比べて痩せたというか、ずいぶん顔がシャープになりましたね!』とも先生に言われました。

息子とは毎日接していますので、どうやら完全に浮腫んでいたことを見過ごしていたようです。また、面談から帰宅する車中で、息子も『みんなから痩せたと言われる!』と申しておりました。

鈴木先生の言っていた通りでした。まずはご連絡まで。」

朝起きられない直接的が要因は浮腫みである!

朝起きられない原因。

声掛けや大音量の目覚ましなど、音にも反応しないこと。ゆする叩くなどの刺激でも目覚めず、死んだように眠っている。これらの要因は「浮腫み」にあります。

ということで、起立性調節障害の病態を、まずは小冊子「起立性調節障害が治らない本当の理由!」に記しましたのでご確認ください。

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浮腫みは重力で自由に体を移動する!

足が浮腫むことで悩む女性は少なくありません。また、そんな女性の多くは…

✓ 加圧ソックス

✓ リンパマッサージ

などを、毎日利用するようです。

しかし、足の浮腫みは結果であり、本質的な原因は「体の浮腫み」にあります。また、体の浮腫みは、起きてから重力により徐々に下半身に移行します。これが、足の浮腫みとなります。

夜、いくらリンパマッサージをしても体の浮腫みは解消できません。そのため、その浮腫みは寝ると全身均等に散ることになります。

このとき、頭部へも浮腫みは侵入します。そして、これが脳血流が低下する原因となり、結果的に朝起きられないほど脳が刺激に反応できなくなります

朝と夜の様子でわかることは?

「朝起きるのが困難で極端に元気がなく登校までハラハラします。午後はだんだん元気になり、夜寝る前が一番テンションが高くなります。」

「朝が頭痛とふらつきでスッキリ起きることが出来ず、学校に行くことができない。
になるとようやく調子が良くなってくる。」

「症状としては、朝元気なくになると元気が出てくる。」

朝起きれず起きてもしばらくはボーッとして動けない。目が腫れぼったい。午前中は常に頭が重い。午後になると調子は上がってきて夕方から夜は元気で、学校へ行く意欲も見せるが朝になると起きれないの繰り返し。」

さて、「朝がダメ。夜は元気!」この理由はなぜなのか?

と言えば、それは頭部の浮腫みが解消されているからです。

重力で、頭部の浮腫みが徐々に改善。それに連れて、脳血流も改善します。そのため、起きて時間が経過すればするほど元気になります

では、起こすときどのような形が理想的なのか?

起立性調節障害の人。朝起きられない人をどうやって起こすのがいいのか?

もう、説明は要らないですよね。

念のためヒントは以下のイラストです。

そう、起こす前に体を起こせばいいのです。

もちろん、わざわざ介護ベッドや電動ベッドは必要ありません。

起こす前に、体を起こして布団座布団などを背中に当てます。そして、少しでも頭部の浮腫みが下半身に移動する体制をとります。つまり、足を延ばして座っている体制をとらせます

声掛けをするのは、この体制をとらせて少なくとも30分以上経過してからにしましょう。

以上が、朝起きれない人に対する朝の起こし方です。簡単ですね。

まとめ

頭部の浮腫みを下半身に移行させる。

起立性調節障害における朝の起こし方は、これが最優先です。

頭部が浮腫んでいる間は、声かけやゆする叩くなどの刺激に脳が反応できません。

足を延ばして座っている体制をとらせることが最優先されます。

起立性調節障害の患者の多は、起きてきた後も2時間くらいボーっとしているようです。それなら、できれば起こす2時間くらい前にこの体制をとらせるといいでしょう。

また、起きて30分で動けるなら、30分前に行いましょう。

その意味で、でっかいクッションなどを用意できればいいですね。もちろん、古典的に座布団を重ねることでも結構です。

まずは、頭部の浮腫みを下半身に移行させる

お試しになってください。

お知らせ

今後、みなさんの疑問にお答えできる記事を順次アップしていく予定です。ご質問などありましたら、以下より送信してください。

なお、質問内容は詳しくお書きください。

「中2の息子が起立性調節障害です。朝起きられなくなりました、肩こり、首の痛みもあるみたいです。どうしたらいいでしょうか?」

こんな質問では、何もお返事ができません。お返事ができる内容の質問にのみ、記事でご質問にお答えします。

起立性調節障害の病態を、小冊子「起立性調節障害が治らない本当の理由!」に記しましたのでご確認ください。

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Posted by sinsd