農薬の弊害を再認識する機会としてください。グリホサートは製品になるとその毒性が…

 

「残留農薬ワーストランキング25年版 トップ2はホウレンソウとイチゴ、ジャガイモも再浮上 米団体」によると、昨年(2025年)の調査で重量当たりの残留農薬が最も多かったのはホウレンソウで、以下イチゴ、ケール(カラシナやコラードを含む)、ブドウ、モモ、サクランボ、ネクタリン、ナシ、リンゴ、ブラックベリー、ブルーベリー、ジャガイモの順でした。

残留農薬。

そう聞けば、誰もが「(なんとなくでも…)体に悪いんだろうな~」と思われる(氣づいている)ことでしょう。

重要なポイントは、上記はアメリカでの調査であることです。また、世界各国は農薬使用規制を強化している一方で、日本逆に緩和していること。さらに、けた違いに農薬使用量が多いという事実です

そこで、テレビコマーシャルで有名なラウンドアップ(主成分グリホサートが使われた農薬は日本で誰もが簡単に買って使用できます)についての論文を元に、農薬の危険性を再認識する機会としてください。


除草剤グリホサートの環境汚染に対する規制動向とその予防的措置に関する一考察 農薬汚染の構的問題に対する法政策アプローチの観点から 中山 敬太 2025年 5 巻 1 号 63-77 より引用

(前略)

グリホサートは、「本質的にすべての一年生および多年生植物に有効な、広い除草スペクトルをもった、非選択的、茎葉処理除草剤」であり、この「グリホサートの除草特性は、1970 年にモンサント社により見いだされ、最初の市販製剤は 1974 年にラウンドアップの商品名で発売された」ことが知
られている。

また、リン酸とアミノ酸が結合した化学構㐀を有する「グリホサートには全ての植物の成長に必要なアミノ酸生成を阻害する働きがあるために、どんな植物でも枯らしてしまう非選択性の除草剤である」とも言われている。(中略)

グリホサートの環境への影響

グリホサートの環境影響に関しては、「他の㎰薬と比べて水溶解度が高く、水溶性の㎰薬であるために,農耕地より河川へ流出した場合は、河川環境での検出割合が高いものと推定される」ことが知られている。

また、「グリホサート散布後には河川水中で微量ながら検出される」ことや「グリホサートを散布した後の挙動は、土壌中に移行して土壌へ吸着・残留していくことが考えられる」と指摘されている。

この点に関連して、「グリホサートは、シキミ酸経路をもつ土壌細菌に有害な影響を及ぼすだけでなく、土壌に含まれる金属類とキレート化して難分解性になって何年も残留し、土壌の質を低下させること」も指摘されている。

つまり、この「グリホサートは土壌微生物によって分解されにくい特徴を持ち、土壌環境中では長期間残留する」とされている。(中略)

一般的に、「殺虫剤、殺菌剤、除草剤などの農薬は、原理的に樹木、野菜、イネなどの害虫、カビ、ウイルス、雑草などの生物を殺す化学薬品」であり、「病害虫や雑草だけでなく土壌生物にも影響し、農作物に接触する家畜や人間の体内にも侵入し、蓄積される」ことが知られている。

具体的には、「農薬は大気圏や水圏に排出されたのち、濃度がきわめて薄くても地球上の各地へ拡散し、たとえば植物プランクトン→動物ブランクトン→小さい魚→大きな魚→人間の連鎖のなかで濃縮される」場合もあれば、

その他にも「土壌へ添加した農薬が土壌粒子へ吸着・蓄積される」ことによって、「地下水へ移行したり土壌中から農作物へ移行したりする」ことで各々の飲食物を介して人体へ曝露されることになる。

このような生物濃縮に伴う食物連鎖による人体への曝露プロセスは、グリホサートでも同様のことが言える。

とりわけ、上述でも指摘したように、グリホサートは水溶解度が高く、難分解性であるという両側面を特徴としてもっているため、人体への曝露が懸念されることになる。(中略)

グリホサートによる健康影響

グリホサートによる健康影響に関しては、主に生殖毒性、発達障害、免疫異常、そして発がん性などが懸念されている。

具体的には、「米国 71 名の妊婦の尿中グリホサート濃度が高いと、妊娠期間が短くなり早産になる傾向が確認」され(中略)

グリホサート汚染に対する規制動向

グリホサートに対する諸外国の規制動向としては、グリホサートを禁止している国はサウジアラビア、クウ ェート、アラブ首長国連邦、バーレーン、そしてオマーンでああり、禁止を決定した国は、フランス、ドイツ、イタリア、そしてオーストリアなど欧州諸国である

日本のグリホサート規制の現状としては、この諸外国の規制動向に逆行している状況である

具体的には、グリホサート関して「2017 年に残留基準を大幅緩和しており、使用料が増えている」現状がある。

このように「日本の農薬使用量は諸外国に比べて桁違いに多く現在流通している農作物には既に高濃度の農薬が残留している」状況である。

また、日本は中国から様々な種類の野菜、特に玉ねぎ、ネギ、ニンジン、そしてニンニクなどを輸入しているが、その野菜に使用されている割合が高い農薬に、マンコゼブ(殺菌剤)、ジクロルボス(殺虫剤)、クロロタロニル(殺菌剤)、グリホサート(除草剤)、そしてカルベンダジム(殺菌剤)などが挙げられており(中略)

グリホサート汚染対策をめぐる本質的課題

具体的に、「グリホサートとその農薬製剤ラウンドアップ』などでは、農薬製剤の毒性が約 100 倍も高いことが複数の研究で報告されており、

細胞レベルでも動物実験でも、製剤の高い毒性が明らかとなっている」ことからも、「これはグリホサートに毒性がないというのではなく、添加剤によってグリホサートが極めて高い毒性になることを示している」と指摘がされており、

この具体的な添加剤の内容は企業秘密で公開されないのが現状である。(以下略)


上記論文の通り、グリホサートは添加剤によりきわめて毒性が高くなります。そしてこの事実は、私たちが真剣かつ深刻に受け止めるべき問題です

同様に、以下の論文の通り、食品添加物などにより体内の薬物代謝酵素系に変動が生じます。

著者らは前報において,食品添加物として使用されている防カビ剤や防虫剤によってマウスの薬物代謝酵素系に変動が生じることを指摘した.

薬物代謝系は種々の化合物の代謝を行っており,特に生体に取り込まれた異物(xenobiotics)を極性化す る代謝は生体の恒常性を保つ重要な代謝の一つであると考えられる.

この代謝系に変動が生じた場合には,ある種の毒物の示す毒性は変化することが予想される.

農薬の急性毒性に及ぼす防カビ剤及び防虫剤の影響 食品添加物の摂取に関する研究 (第3報) 一色 賢司, 宮田 一正,他 1983年 24 巻 3 号 268-274_1 より引用

日本人の多くは、なんらかの薬を服用しています。また、既述の通り野菜や果物から農薬を、さまざまな加工食品から添加物を摂取しています。したがって、上記の通り、体内でさまざまな毒物の毒性が変化していることでしょう。もちろん、毒性が強くなっていると思わない方が不自然ですよね。

おまけに、「グリホサートは、シキミ酸経路をもつ土壌細菌に有害な影響を及ぼすだけでなく、土壌に含まれる金属類とキレート化して難分解性になって何年も残留し、土壌の質を低下させること」から、以下のように野菜に含まれるミネラルの減少も自然だと考えていいでしょう。

 

2014年のアースサミットで、世界の農地におけるミネラルの減少が報告されています。亜鉛だけでなく、野菜に含まれるミネラル類が55%、半分から多いところでは85%も減っています。野菜から十分にミネラルが摂取できない状況になりつつあります

男性更年期障害と生活習慣 井手 久満 2024年 20 巻 111-117 より引用

 

つまり、私たちはミネラル不足により体内における正常な代謝機能を失っていますが、医薬品や農薬、添加物などの摂取で更なる深刻な状況を招いているわけです。ならば、多くのヒトが病気になるのも自然なことではないでしょうか?

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Posted by sinsd