なぜ、ラケシスAだけではダメなのか?

「10日間チャレンジに興味があります。

ラケシスAだけではダメなのでしょうか?」

メルマガをお読みの方から、このようなご質問をメールでたくさん頂戴しています。ので、そのお返事をさせていただきます。

まず、魚油は植物油は不飽和脂肪酸(二重結合をもつ)で、その種類は数十種類以上もあります。また、二重結合は不安定な構造であるが故、安定化しようと酸素や熱、光、金属により自動的に酸化されやすいという性質があります。

一見、とても安定した構造に思えますが…

実は、二重結合はとても不安定です。

さらに、不飽和脂肪酸は二重結合を1つもつ一価不飽和脂肪酸、二重結合を2つ以上もつ多価不飽和脂肪酸があります。多価は、その二重結合の数によりそれぞれ二価、三価、四価、五価、六価まであります。そして、この二重結合の数が多いほど不安定で、それ故に酸化されやすくなります。

代表的な不飽和脂肪酸と酸化

一価の不飽和脂肪酸の代表的な存在はオレイン酸。二価はリノール酸(オメガ6)。三価はα-リノレン酸、γ-リノレン酸など。四価はアラキドン酸。五価はEPA(魚油)。六価はDHAです。

先のように、不飽和脂肪酸は二重結合の数により酸化されやすくなりますから、もっとも酸化しにくい不飽和脂肪酸は一価です。オリーブオイルや菜種油などはオレイン酸が豊富であり、加熱調理に向いているのは酸化しにくいからです。

逆に、二重結合が多いα-リノレン酸(三価)、EPA(五価)、DHA(六価)などは酸化しやすくなります。(※ ただし、理論的には。理由は後述します)

空気中と体内における酸化の違い!

繰り返しますが、理論上、多価不飽和脂肪酸はとても酸化しやすいものです。しかし、これは空気中という条件下でのことであり、体内では少し様子が変わってきます。

体内における酸素は、空気中と比べてはるかに酸素分圧が低くなります。(同じ容積における酸素が少ない)また、細胞膜に多価不飽和脂肪酸が入ると細胞膜の流動性が保証されます。

その理由も構造式にあり、例えばEPAやDHAは以下のような構造になります。

この折れ曲がった構造(三次元では、二重結合部で約120度折れ曲がるのでもっと複雑な折れ曲がり方をします)が細胞膜で使われるリン脂質の第二位の位置に入りますから、次のように足が折れ曲がることになります。

※ 下図、左側が飽和脂肪酸。直線構造のため尾部がまっすぐに。右側の不飽和脂肪酸にEPAやDHAが入るため、尾部が曲がることになります。

つまり、二重結合の数が多ければ多いほどこのリン脂質の尾部はより折れ曲がり、それ故に隣のリン脂質との間に隙間が生じます。これが細胞膜の流動性を高めることになり、以下のようにその隙間を埋めるのがコレステロールとなります。

ガラガラの電車とラッシュ時の満員電車。電車から降りるのにどちらがカンタンなのか?と言えば、尾部の折れ曲がりが細胞膜の流動性に大きく関わることは容易に想像できると思います。

※ 以下の動画で細胞膜の流動性がいかに重要なのか?ご理解いただけることでしょう。

 

膜の流動性と酸化

実は、この細胞膜の流動性が脂質の過酸化に大きく関わります。

この細胞膜には、ビタミンAやEなどの脂溶性ビタミンが入り込んでいます。したがって、細胞膜の不飽和脂肪酸が酸化されれば、速やかにビタミンEなどがそれを修復するように働きます。

(しっかり説明すると次のようになりますが、こんなことは覚える必要はありません)

※ (酸化されて出来たラジカル物質は抗酸化物質であるビタミンE等と反応し、脂肪酸はヒドロペルオキシドになります。次に、細胞内外にあるグルタチオンペルオキシダーゼという酵素により、この過酸化脂質は分解され、安定したアルコールに変えられます。このアルコールは、最後はエネルギーとしてきちんと使用されます。)

先ほど酸化されたビタミンEはビタミンCと出会うと、再び還元型に変わり抗酸化作用が復活します。また、ビタミンCは酸化型になりますが、グルタチオンなどの酵素により還元型に戻りこちらも復活します。

このように細胞膜の流動性が高まれば高まるほど、ビタミンEが酸化損傷部に、酸化されたEもCにと、出会いがスムーズになります。

栄養が足りている人などほとんどいない!

重要なポイントは、組織の脂肪酸酸化を防げる人はビタミンEやC、A、アミノ酸などが十分にとれている人に限られる点です。しかし、国民健康栄養調査「栄養素等摂取状況調査の結果」でわかるように、ほとんどの人は栄養不足です。

ただし、数学に弱い人はこの調査結果を正確に理解することができません。そこで、私は小冊子「標準偏差からわかる見逃せない事実とは?」でその見方をわかりやすく解説しました。

また、私はこの「栄養素等摂取状況調査の結果」に基づき小冊子を書いたときの驚きと言ったら、いったいどう表現していいのかわかりませんでした。

なぜなら、この調査が事実なら、国民の少なくとも約2割の栄養摂取状況は…

知的障害を生じるレベル

だったからです。

また、10日間チャレンジに興味を持たれた方はなんらかの問題を抱えている人たちでしょう。したがって、ストレスにより体内および脳における栄養の必要量は跳ね上がります。

ならば、栄養を不足したままラケシスAを試せば、細胞膜が酸化障害を起こすことになる。これは自然の流れです。ですから、私はラケシスAのみの利用をお勧めしておりません。

また、今回は酸化におけるビタミンEやC、Aの働きをご紹介しましたが、他の栄養素の不足でも問題が起こります。それが「アルデヒド」で、こちらも多価不飽和脂肪酸が増えて栄養が不足すると発生量が増えることになります。

まとめ

栄養不足。

これは、ほとんどの人は短すぎる問題のため見逃されています。また、スーパーのお惣菜や冷凍食品、コンビニ食、外食などが多い人は見て見ぬふりをしていらっしゃいます。

「ラーメンを食べて十分に栄養がとれますか?」

冷凍食品やレトルト食品なども同じです。

「油ベトベトのお惣菜が体に良いと思いますか?」

そう聞かれたら、誰もが同じことを口にされることでしょう。

「自分は100人に1人あるかないかのしっかりした食事を作っている!」

そんな自信のある方は、ぜひお問い合わせください。自己責任のもと、ラケシスAのみの販売をさせていただきます。

きっと、元気になるよ!

 



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