メンタル面や朝起きが苦手といった問題にお勧めの運動をご紹介します!

ここでご紹介する運動は、メンタル面に問題を抱えているヒト。朝が苦手なヒト(起立性調節障害も含め)に〝とくに″お勧めです。おおよそ10日ではっきりとした効果が確認できますので、騙されたと思ってお試しいただくことをお勧めします。

ご紹介する運動は3種類です。先に申し上げておきますが、ご紹介する運動の名称は一番目にご紹介するのが「アイソメトリック運動」ですが、それ以降のふたつは名称があるかどうかわかりません。

この運動は、ご相談をいただいているお客様すべてに実行していただき、その効果を確認済みです。当社では、朝の始業前にスタッフ全員で取り組んでおります。ご家族のこころと体の健康をお考えの方はお役立てください。

なお、単純に首や肩のコリに効果的です。

【注意】

動画で最初にご紹介しているアイソメトリック運動は、栄養状態が悪い方には逆効果になるケースがあります

例えば、この運動は朝が苦手(起きれない)ヒトにとても効果的ですが、低栄養もしくは植物油脂もしくはトランス脂肪酸に無頓着な方は、さらに起きれなくなるケースがあります。運動による結果は自己責任でお願いします

※ 10日間チャレンジを実行中の方はまったく問題ございませんので、安心して行ってくださいとくに朝が苦手な方は、おおよそ10日くらいではっきりとした効果を実感できます。また、メンタル面のご体感ください。

なお、この運動をお勧めする理由については、動画の下部で説明しております。参考にしていただければ幸いです。

※ 動画で最初にご紹介しているアイソメトリック運動は、毎日ではなく2日に1回行うようにしてください。後のふたつは、毎日、一日何回でも結構です。

私がいただく相談は、そのほとんどが社会生活に支障をきたすほどメンタル面に問題を抱えた方々です。そして、そんな方々に共通するのは、自覚するかどうかは別にして首や肩にコリがあることでした。

 

「as if~」フィードバック!

「as if~」とは「あたかも〇〇なような…」という意味です。ジョセフルドゥー(ニューヨーク大学教授 心理学者/神経科学者)は、著書「エモーショナル・ブレイン」-情動の脳科学で、次のような指摘をしていますのでご紹介しましょう。

「楽しいから笑う」のか「笑うから楽しい」のか?

・楽しいから笑う
・笑うから楽しい

さて、どちらが正しいと思われますか?

ジョセフ・ルドゥーは次のような指摘をしています。

・われわれは悲しいからなくのではなく、また怖いから危険から逃れようとしてはしるのではなくて、泣くから悲しいのであり、駆け出すから怖いのである。

この話を理解するため、あるふたつの研究をご紹介しましょう。

 

・ストローをふつうにくわえる(飲み物を飲む動作)
・ストローを横向きにくわえる

このふたつの状態でマンガを読んでもらい、マンガを評価してもらったところ…。横向きにくわえたときは、ふつうにくわえたときより面白さを強く感じるヒトが多いという結果でした。それは…

・ふつうにくわえる:口をとんがらせる(不機嫌な顔に近い)
・横向きにくわえる:ニッという顔(笑顔に近い)

このことから、私たちは「楽しいから笑う」のではなく、「笑うから楽しい」のだとわかります。また、次のような研究もあります。

 

ラジオの論説番組の評価をする実験

ヘッドホーンでラジオの論説番組を聴くとき、次のような動作をしてもらい論説を評価してもらいました。

・頭を上下に動かすグループ
・首を左右に動かすグループ

その結果、頭を上下に動かすグループのほうが論説に賛成する確率が高くなったそうです。

・頭を上下に動かす:うなづく(納得する)
・首を左右に動かす:首をふる(否定する)

 

この研究からも、私たちの動作が感情に影響を与えていることが容易に想像できます。

 

手に汗握る!

ホラー映画などを見てドキドキした経験は誰にでもあるでしょう。また、そんなとき手汗をかいた経験も例外なくあると思います。

先のことから分かるように、このときホラー映画が怖いから手汗をかいたりドキドキしているわけではありません。心臓がドキドキしたり、手に汗握るほど力が入ってしまうからこそ怖く感じます。ジョセフ・ルドゥーは、それを次のように指摘しています。

・ある状況では、身体からのフィードバックが感じていることを、あたかも実際に起こっているかのようにイメージすることが可能であろう
試しに、以下の動画をご覧になってください。高所恐怖症の方は自己責任でご覧ください。

さて、見終わってみていかがでしょうか?

自分の体が反応していたこと。身体に力が入っていたことにお気づきになったと思います。

 

あたかも〇〇のような記憶!

身体の反応に応じた情動が脳で生じることが、なんとなくでも想像できたと思います。その点について、ジョセフ・ルドゥーは次のような指摘をしています。

・「as if」フィードバックでさえも実生活のフィードバックによって誘導される。身体は、情動的体験にとって決定的である。その理由は、一つには今の今、ある特定の情動的感情が生じるように、身体が特定の感覚を引き起こすからであり、また一つには身体が、情動的感情の記憶を形成した感覚を過去に準備してたからである

小難しいことが書いてありますが、これはカンタンにいうと次のような話です。

私たちは過去、なんども「怖い」とか「ツライ」、「苦しい」、「痛い」といった体験をしてきました。そしてそのとき、必ず身体は「硬直」(緊張)していました。この情動的感情(怖い、ツライ、苦しい、痛い)は、身体の特定の感覚とセットで記憶されています。

体調不良 ⇔ 情動的感情(怖い、ツライ、苦しい、痛い)

怖いとかツライといった不快な経験をしたとき、私たちの体は自然と硬直(緊張)していました。それが記憶されているたが故、身体が緊張したとき自然と不快な情動的感情が誘導されます。つまり、単に首や肩がコルだけで、誰もが例外なく不快な感情になります。

 

首がコル原因とは?

私は、首がコルという事実に対し、ずっと筋肉のコリと単純に思い込んでいました。しかし、ある時にそれは大きな間違いであることに気づきました。

首がコル。

その理由は大きくふたつあります。ひとつは栄養不足。そして、もうひとつは単に首の筋肉が少ないことです。

 

栄養不足は交感神経の緊張を招く!

この記事「食生活レベルで理想的な栄養状態が維持できるのか?そんな疑問に結論を出すことができました!」で明らかにしましたが、食生活で十分な栄養を補うなど幻想にすぎません。したがって、サプリメントをとっていないヒトは皆、栄養不足(低栄養)です。

また、栄養不足では食欲という本能を満たすことができません。そして、本能の中枢は「視床下部」という部分にあり、ここは自律神経の司令塔でもあります。そのため、栄養不足になると交感神経が緊張(働きを強め)することになります。

交感神経とは活動の神経です。栄養が不足した時にその働きを強めるのは、カンタンに言えば体に「狩り」をする指令を送ります。このとき、心臓の拍動が高まり筋肉優先で血液が送られることになります。

この指令は栄養不足が解消されるまで続きますから、ほとんどのヒトが首や肩など全身あちこちにコリが生じるもの自然なことでしょう。

 

首の筋肉が不足している!

大人の頭はおおよそ5キロ程度あり、首はそれを支えています。しかし、私たちのほとんどは、首の筋肉が不足しています。そのため、少ない筋肉であるが故、頭を支えるには緊張(固まる)する必要があったのです

それが、首のコリの正体でした。

したがって、首のコリを解消するには筋肉量を増やすしかありません。その手段として、私はアイソメトリック運動(動画で最初に紹介している運動)をご紹介しています。

アイソメトリック運動は筋トレ効果があります。アイソメトリック運動により筋肉が壊れ、修復されると筋肉量が増えます。ただし、筋肉の修復には2日程度かかりますので、アイソメトリック運動は2日に1回行うようにしましょう。(左右×各7秒×3回ずつ)

なお、筋肉を増やすにはアミノ酸やビタミン、ミネラルという材料が必要です。したがって、栄養が不足すれば十分な筋肉はつくれません。また、たとえ筋肉が増えたとしても、栄養が不足していたら交感神経の緊張で筋肉のコリは続くことは忘れないでください。

 

筋肉痛という問題!

激しい筋トレをすれば誰もが筋肉痛を訴えます。これはアイソメトリック運動も同じですが、お勧めしている左右で各3回(1回7秒)では一般に筋肉痛は起きません。が、そんな中でもひどい筋肉痛が出るヒトがいます。そして、そんなヒトとは…

・栄養状態がとくに悪いヒト
・脂質バランスが悪いヒト

前者は、すでに

ご紹介した通りですが問題は脂質バランスが悪いヒトです。

ほとんどの方は意識することはありませんが、脂質はとても重要な栄養素です。しかし、よほど健康意識がご家庭でない限り、脂質バランスは大きく偏っているご家庭がほとんどです。また、脂質バランスは加工食品でさらに大きく偏ります。

 

具体的に言えば、「10日間チャレンジ」で紹介しているような食生活をお勧めします。そうでなければ、脂質バランスは大きく偏っているとお考えいただいていいでしょう。

いずれにしても、脂質バランスが崩れていると「炎症反応」が強くでます。そのため、睡眠の質も悪くなりますし、朝がさらに苦手になります。また、メンタル面も悪影響です。せっかくのアイソメトリック運動も逆効果になりかねません。

 

まとめ

私たちの情動体験は、その時の体の反応(体調)とともに記憶とともに脳に刻まれています。そのため、首や肩のコリがあれば脳でそういった情動が生じてしまいます。

首や肩のコリが比例して情動も強くなります。したがって、コリが強ければ情緒は必ず乱れることになります。これが「モラハラ」や「不登校」、「発達障害」、「起立性調節障害」、「パニック」や「うつ」などの精神疾患とされる問題に関わるのは自然なことでしょう。

なお、「10日間チャレンジ」をお試しになる方は、ご紹介した運動を同時並行でやると更なる効果が期待できます。ぜひお試しください。

 

朝が苦手な方。起きれない方には〝とくに″お勧めします。「たったこれだけのことで…」と驚かれるほど効果があります。おおよそですが5回(2日に1回なので10日)で、朝起きたときの様子が変わってきます。例えば…

・起こした時の反応が良くなる
・起きた後ボーっとしている時間が短くなる(活動できるまでの時間がはやくなる)

その後、地味に続ければ…
・準備の時間が短くなる
・時間に余裕をもって行動できるようになる

など、時間にギリギリや遅刻、ドタキャンといった問題も改善していくことでしょう。