肉食は自ら止める必要がある!動物性脂肪を摂る習慣がもたらす影響は多岐に渡ります。
「植物油(サラダ油や大豆油、コーン油、菜種油など)を使うくらいならラードや牛脂の方がマシ!ただし、「炒める」「揚げる」という調理は極力控えるようにしてください。(1回/週では多い。せいぜいが~2回/月レベル)」
私は今の今までそう信じていましたし、お客様にもそうお伝えしていました。
やはり、この意見は正しかったようなのでご紹介します。
天武天皇の詔
675年、天武天皇の御代に一つの詔(みことのり)が出されました。そこにあったのは…
「牛、馬、さる、鳥の肉を食べることを禁ずる」
「特定の器具を使った漁業や狩猟を禁ずる」
これにより、主に魚や大豆からタンパク質を摂るという日本人特有の食習慣が始まりました。
伊勢神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)
伊勢神宮では20年に1度、神様を新しい宮にお遷り(おうつり)いただくよう、社殿やや御装束(おんしょうぞく/おそうぞく):天皇や皇族が着用する特別な衣服や、神社(伊勢神宮など)の神々に捧げる衣服・調度品(御装束神宝)の敬称)・神宝のすべてを新しくしていることはご承知の通りです。
実は、この神事を御発意(発案)されたのも天武天皇でした。
明治時代までの約1300年
明治以降、牛肉や鶏肉を食べるようになるまで約1300年以上も、天武天皇の詔で規定された食生活が私たち日本人の食生活の基本だったことを忘れてはならない。
そう思うのは、私だけでしょうか?
日本人の体が大きくなったのは…?
「なぜ、日本人の体が大きくなったのか?」
そう聞かれると、ほとんどの日本人は次のように答えるのではないでしょうか?
「牛肉や豚肉、鶏肉など動物性タンパク質をたんぱく質を摂るようになったから!」
「大豆など植物性タンパク質より、動物性タンパク質の方が栄養価が優れているから!」
そう妄信している方に次の言葉を送ります。
⑤ 少なくとも日本では動物性蛋白質性食品のみを尊重する風潮は十分な検討を要する
・医師日野厚と生態学的栄養学研究会について 佐々井 倫子 2026年 3 巻 2 号 12-22
鶏や豚の発育促進に何が使われていたのか?
1950年代前半より、日本では鶏や豚の飼料には抗生物質やサルファ剤、合成抗菌剤(ニトロフラン)などが配合されていました。なぜなら、これらを使うと鶏や豚に限らず、動物は早く大きく成長するからです。
病気の発生予防あるいは発育促進の目的には抗生物質,サルファ剤,ニトロフランなどの添加剤が使用されている.
戦後わが国養鶏界における一大改革といえば,これらの配剤飼料である所謂完全配合飼料の製造であ るというべく,これがいかに肉や卵の生産に役立っているかは今更申し上げるまでもなく,わが国の養鶏史上に一エポックを作ったものといってよい.
・鶏の病気とその対策 (その1) 川島 秀雄 1961年 14 巻 10 号 446-450
畜産業にとり、抗生物質の使用には感染症の予防というメリットもあります。また、その使用が狭い空間で多頭数の飼育が可能になるのでコスト的にも助かります。
抗生物質を家畜に応用するばあい,いわゆる化学療法剤として臨床上重要であるばかりでなく,幼若動物の発育促進や疾病予防への貢献は誠に大きなものがあり,この面の使用量は遂年急激に増加しつつある。
・抗生物質の体内分布に関する研究 硫酸カナマイシンおよび塩酸テトラサイクリンの経口投与による鶏体内分布と消長について 畦地 速見, 米沢 昭一, 他 1967年 20 巻 1 号 19-24
さらに、前述のように抗生物質はより早く、より大きくなるよう成長を促しますから短期間での出荷が可能となります。しかも、以下の通り、密飼いの不潔な環境の方が発育促進効果が大きくなります。
(抗生物質の使用は)潜在性感染の予防治療が主な機作といわれている.
その理由として,第2表に示したように,不潔な環境で飼育した時ほど発育促進効果が大きいということと,無菌動物では,化学療法剤による発育促進効果は認められない点が挙げられている.

・動物性食品における抗生物質の現状と問題点 河端 俊治, 慶田 雅洋, 鈴木 昭 1971年 12 巻 6 号 451-458
よって、掃除の手間暇が減り、より少ない飼料で、はやく売ることが(資金回収)できますから、まさに畜産業者にとって魔法のような薬となりました。
抗生物質は家畜の体内に残留するし、糞便中にも残存する
当然のことですが、家畜が食べた抗生物質は体内に残留しています。
食品中の抗生物質の残留食品中に抗生物質が残留するのは(1) ある種の食品で自然に残留が起こる場 合,(2) 技術上の理由である種 の抗生物質を添加する場合,(3) 同様の理由で,ある種の抗生物質を食品に接する形で加えられた食品を汚染する場合(た とえば魚類の冷却用の氷に加えたCTCなど),(4) 動物飼料に添加した場合,(5) 家畜,家禽や養魚の感染症予防のため使われる場合,(6) 病気の家畜などの治療に使う場 合,(7) 飼料を作るとき自然と抗生物質が含まれる場合(たとえば発酵過程での副産物),(8) 飼料
原料中に抗生物質が自然に生成する場合,などに分けることができる.
以上のうち(4)~(8)の場合には,家禽のと殺時に抗生物質が体内に残留していることがあり得る.
・動物性食品における抗生物質の現状と問題点 河端 俊治, 慶田 雅洋, 鈴木 昭 1971年 12 巻 6 号 451-458
よって、その肉を人間が食べたなら、私たちは抗生物質を体内に取り込むことになります。
また、鶏糞や牛糞など、家畜の糞は有機農業の肥料として利用されます。さらに、その糞に残存する抗生物質は野菜や果物に移行します。
そして、人間もまた抗生物質の服用で成長がより早く、より大きくなります。
したがって、私たち日本人の体が大きくなったのは、動物性タンパク質と言うより抗生物質のおかげと考えるのが自然でしょう。また、1960年代、女性の初潮は15~17歳程度でしたが、それが低年齢化しているのも抗生物質のおかげであることはご理解いただけることでしょう。
なお、抗生物質は養殖魚の飼育でも使用されています。
まあ、これだけでも肉食は止めた方がいいという結論になりますが、話を続けます。
動物性脂肪を毎日のように摂っていると…
動物性脂質(動物性脂肪)を多く含む食品は、牛・豚・鶏の脂身や皮、バターや生クリームなどの乳製品、ラードや牛脂などの油脂類です。
肉類と加工品:牛肉や豚肉の脂身(カルビ、ロースなど)、鶏肉の皮(鶏皮)、ベーコン、ソーセージ、ハムなどの加工肉
乳製品・卵:バター、生クリーム、チーズ、卵(卵黄)
油脂類・その他:ラード(豚脂)、牛脂(ヘット)、うなぎ、チョコレート、アイスクリームなどの洋菓子類
結論から言うと、動物性脂肪を摂れば摂るほど自律神経が乱れます。
ラットやマウスに動物性脂肪を過剰摂取させると僅か数日で視床下部にミクログリア炎症が惹起され、摂食抑制系ペプチドのPOMCを発現するニューロンが選択的かつ著明に減少する。
・摂食の生理学① 摂食調節機構 益崎 裕章 2026年 49 巻 4 号 378-382 より引用
視床下部にミクログリア(脳の免疫細胞)の炎症が起きると、食欲や代謝の異常、肥満、高血圧など自律神経の働きが乱れます。
また、視床下部(ししょうかぶ)は自律神経や内分泌(ホルモン)の働きを統合的に調節して体のバランス(恒常性・ホメオスタシス)を保つ、言わば体の司令塔です。したがって、食欲に限らず、体温やホルモン分泌など体のバランスが大きく崩れます。以下、その一つであるうつ病について記します。
ミクログリアの活性化はうつ病に繋がる
実は、動物脂肪の摂取過多によるミクログリアの活性化は、うつ様行動を引き起こす原因のひとつとして研究で示唆されています。
一方で、コーヒーや緑茶に含まれるカフェインがうつ病のリスクを低下させます。
飲料と精神障害に対する好影響を調査した研究ではコーヒーや緑茶の成分に関するものが多い。
共通の成分としてカフェインが挙げられ、カフェインの持つ抗炎症作用や抗酸化作用がうつ病のリスク低下に影響していると考えられている。
コーヒー 1 杯には約 60 mg(日本食品標準成分表2020年版(八訂)、文部科学省)のカフェインが含まれ、コーヒー摂取と疾患リスク低下との関連も調査されており、がん、循環器系の疾患、パーキンソン病、 2 型糖尿病など複数の疾患への好影響が示されている。
動物を用いた実験では、NLRP3 インフラマソームの活性化阻害や、LPS 投与により誘発された神経炎症に伴う活性化ミクログリア数を減少させるといったカフェインの抗炎症作用の報告がある。
Wang らが行った合計38,223人を対象としたメタアナリシスでは、コーヒー摂取量が 1 杯/日増加するごとにうつ病のリスクは 8 %減少した(相対危険度0.92)。
また、Narita らが2024年に報告した40~74歳の地域住民男女約10万名を対象としたアンケート調査の結果を用いて、飲料摂取と約 5 年後のうつ病とのリスクとの関連を調べた追跡研究では、ブラックコーヒーを飲用する人は全く飲まない人よりうつ病発症のリスクが低下していた(寄与危険度-1.7%)。
・食品成分の抗炎症作用と精神障害の予防効果 天谷 亮介, 山内 貴史, 須賀 万智 2024年 47 巻 5 号 105-109 より引用
甘い飲料はリスクを増加させる!
以下の通り、炭酸飲料を含めた加糖飲料はもちろん、野菜・果物ジュースもうつのリスクを高めます。したがって、菓子類や菓子パン、ケーキ、スイーツ類などもうつのリスクを高めることは当然ですね。
同研究では、加糖コーヒーの飲用はうつ病リスクを増加(寄与危険度2.6%)させることや、甘味飲料、炭酸飲料、野菜・果物ジュースの飲用も同様にリスクを増加させることが示されている。
Kang らによる非アルコール飲料に対する15の研究のメタアナリシスでも、コーヒーや紅茶の摂取量が多い人は、少ない人と比較し、うつ病のリスクは低い(相対危険度 コーヒー:0.73、紅茶:0.71)が、他の砂糖や人工甘味料を含む清涼飲料水の飲用はうつ病リスクを高めることが示されている。
・食品成分の抗炎症作用と精神障害の予防効果 天谷 亮介, 山内 貴史, 須賀 万智 2024年 47 巻 5 号 105-109 より引用
なお、コーヒーは最も農薬が使用されて栽培される作物のひとつです。無農薬のコーヒーをお勧めします。
うつに対するお茶の効果
緑茶もうつ病リスクを低下されます。ただし、ペットボトルの緑茶の多くも農薬栽培で栽培されたもののようなので、無農薬のお茶を選びましょう。
緑茶にはカフェインの他、カテキンやテアニンが含まれる。カテキンもカフェイン同様に抗炎症作用を示し、カテキン(特にエピガレート型カテキン)がLPSにより炎症を誘導されたマクロファージの炎症性サイトカイン発現を抑制することや、神経細胞での活性酸素種発生抑制などが実験的に示されている。(中略)
緑茶の飲用頻度とうつに関する調査では、Pham らが行った九州北東部の 2 つの事業場で537人の男女を調査した結果、緑茶の摂取量が 4 杯/日以上の人は 1 杯/日以下の人に比べ、抑うつ症状の有病オッズが51%有意に低かったことが報告されている。
また、緑茶の飲用頻度について質問用紙のデータに基づいて検討した Koga らの報告では、週に 4 杯以上緑茶を飲む人は、うつ病群に有意に少ないことが示されている。
・食品成分の抗炎症作用と精神障害の予防効果 天谷 亮介, 山内 貴史, 須賀 万智 2024年 47 巻 5 号 105-109 より引用
「炒める」「揚げより引用る」などの調理の弊害がプラスされる!
植物油(サラダ油や菜種油、大豆油、コーン油など)を使った調理で動物性脂質を摂ると、上記に加えて視床下部の脂質組成のバランスが崩れ(オメガ6過剰)局所的な炎症が生じます。
つまり、視床下部のミクログリア炎症と慢性的なリノール酸過剰摂取が重なると、脳内の慢性炎症がさらに悪化し、食欲調節機能の破綻や肥満・代謝障害が引き起こされやすくなります。
乳がんと食生活
動物性脂肪など、高カロリー食は乳がんのリスク因子であることを知りましょう。また、朝食にパンを食べるヒトの多くは、(洋食など)高リスク因子の食事を好む傾向があるようです。
【始めに】
近年日本でも乳癌が増加傾向にあり当病棟でも年間約80件の手術が行なわれている。当院での乳癌患者との会話の中から、朝食にパンを摂取する人が多いという傾向が得られたため、乳癌と食事との関連に着目し、当病棟に入院された乳癌患者および病院職員や乳癌検診を受けられた方に食事に関するアンケート調査を実施し、比較検討を行なったのでここに報告する。
【目的】
乳癌と食生活の関連を知る
【方法】
食事に関する質問紙を作成し、当病棟に入院された乳癌患者および病院職員や乳癌検診を受けられた方にアンケート調査を実施する。嗜好食品については
危険因子(-)・・・高カロリー食、動物性脂肪食(魚以外)
抑制因子(+)・・・低脂肪食、大豆製品
上記のように分類し、癌の危険因子(-)と抑制因子(+)を26項目ずつ挙げ点数化し合算して、年齢別に乳癌患者と職員・検診者とを比較検討する。
【結果・考察】
嗜好調査結果より乳癌患者と職員・検診者では大きな差異はみられなかった。しかし年代別に比較すると、20代・30代では危険因子(-)が高値をしめし、60代・70代では抑制因子(+)が高値を示していた。動物性脂肪食などの危険因子は洋食に多く含まれるため、20代・30代はそれらを好んで摂っているという傾向がみられる。逆に魚や大豆製品などの抑制因子は和食によって多く摂取されるため、60代・70代は和食を好んで摂っているという傾向もみられる。こういった点から、特に若年層の食生活の欧米化による乳癌発症の低年齢化が懸念される。また朝食においてのパン摂取回数別嗜好調査結果では年齢による差異は少ないが、ここで回数の多い群は年齢を問わず危険因子を比較的多く摂っている傾向が見られた。
【結論】
・一般的に乳癌の発症の低年齢化が懸念されているが、当院でも40代・50代の乳癌患者が他の年代と比較して多くみられたことから、そういった傾向が顕著に現れているといえる。
・朝食にパンを摂取する頻度の高い人は、朝食以外の日常の食生活でも危険因子を摂取する頻度が比較的高い。
・乳癌患者には洋食を好んで摂取している人が多い。
・乳癌と食生活についての実態調査 -食事に関するアンケートを実施して- 畑佐 和香奈, 木村 ゆき恵, 那須 貴子 2005年 54 巻 1E04 より引用
動物性脂肪に対する嗜好性・依存性の増強
ドパミンニューロンが担う快楽過食系の機能失調とは、脳の報酬系におけるドーパミン受容体(特にD2受容体)の低下などが原因で食事の満足感が得られなくなり、過食が止まらなくなる状態を意味します。
MRIを用いた脳機能画像解析から、肥満者の視床下部におけるミクログリア炎症の程度がBMIと強い正の相関を示すことも報告されている。
私たちは動物性脂肪の過剰摂取が視床下部における小胞体ストレスを亢進させ、神経細胞のアポトーシスを誘導することを報告した。また、動物性脂肪の過剰摂取が報酬系を構成する神経核におけるドパミンD2 受容体の発現を選択的に低下させ、ドパミンニューロンが担う快楽過食系の機能失調を惹起することを明らかにした(図3 )。

・摂食の生理学① 摂食調節機構 益崎 裕章 2026年 49 巻 4 号 378-382 より引用
人工甘味料や超加工食品が食欲に与える影響
視床下部に悪影響を与えるのは動物性脂肪や人工甘味料。脳報酬系には超加工食品や食塩(塩ではなくNaCl:精製塩)が機能を攪乱(かくらん)するようです。
視床下部における摂食調節系ネットワークは脳報酬系(ドパミンニューロンが担う快楽過食に関わる調節系)と密接な相互作用を有している。
習慣的な動物性脂肪の過剰摂取は両者の調節機能に悪影響を及ぼし、人工甘味料は主として視床下部に、超加工食品や食塩などは主に脳報酬系の機能攪乱に影響することが知られている。
・摂食の生理学① 摂食調節機構 益崎 裕章 2026年 49 巻 4 号 378-382 より引用
動物性脂肪を摂る習慣は次世代にも受け継がれる!
妊娠中の母親が動物性脂肪を多く摂ると、出生児もまた自然と高脂肪食を好むようになります。また、その先にあるのは認知障害です。
動物性脂肪に対する依存を招くメカニズムのひとつとして、脳報酬系におけるドパミン受容体遺伝子のゲノム修飾が注目されている。
食欲やエネルギー代謝に関わる遺伝子の多くがゲノム修飾の標的となっていることに加え、精子や卵子の遺伝子群に生じるゲノム修飾が次世代に継承される可能性も注目を集めている。
マウスを用いた私たちの研究から、動物性脂肪を多く含んだ餌を与えて飼育すると、元来、脳報酬系に高発現している 2 型ドパミン受容体(D2R)遺伝子の転写調節領域に過剰なDNAメチル化が生じ、エピゲノム機序によってD2Rの発現が低下し、動物性脂肪に対する依存に陥ってしまうメカニズムが明らかになった。
摂食に伴う満足や歓びを感知するドパミン受容体の機能が低下する結果、いくら食べても満足できない脳に変わってしまう可能性が示唆される。
近年の研究から、妊娠ラットに対して実験的に誘導された高脂肪食の好みは次世代にも受け継がれ、ここにもエピゲノムが関与していることが判明している。
脳エピゲノムの制御は不健康な食の好みを是正するとともに、次世代の肥満・糖尿病を予防するターゲットとしても注目される。
麻薬やアルコール、ニコチンに対する依存の脳メカニズムには動物脂肪に対する依存と多くの共通点が指摘されており、種々の依存症の先には認知機能障害が待ち受けている。
薬物依存における服用量の増加は、薬物摂取に伴って脳報酬系の閾値が上昇し、従来の摂取量では満
足が得られなくなることに起因するが、コカインやヘロインなどの麻薬依存ラットと同様、動物性脂肪に対する依存に陥ったラットでも摂食に伴う満足感を感じにくくなっており、動物性脂肪を渇望する脳に変わってしまう。
・摂食の生理学① 摂食調節機構 益崎 裕章 2026年 49 巻 4 号 378-382 より引用
まとめ
動物性脂肪を摂る習慣は視床下部と脳報酬系の働きを乱します。
視床下部は体温調節やホルモン、食欲、睡眠、本能と情動をコントロールする体の司令塔です。
ここでは食欲について記しましたが、動物性脂肪の摂り過ぎは睡眠障害やホルモンバランス、低体温、性欲(セックス依存症やその逆の性欲減退)、感情のコントロールなど、ヒトにより違った形で現れます。
また、脳の報酬系に慢性的な炎症が生じると、喜びや意欲を司る神経回路の働きが低下し、何をやっても楽しくない状態や強い意欲低下・倦怠感といったうつ病様の症状(病気行動)などに繋がります。
50歳未満のヒトの多くは肉食または洋食が多く、年齢が下がれば下がるほどのその傾向は強くなっています。そこに過剰な糖分(白米食や小麦製品含め)が加わった影響は、さらに自律神経やホルモンバランスを崩すことになります。
最後に、過剰な食欲、満腹(腹がパンパンになるまで)にならなと我慢ができない。食後の甘いものが欠かせない。そんな状況から抜け出すには、動物性脂肪と植物油を完全に4週間以上排除する必要があることを強調しておきます。
後は、あなたの判断です。



