異性化糖に要注意!オメガ6過剰だと最凶タッグ!猛スピードで老化が進む

私は2022年、10数年妻と通い続けていた地元回転寿司に行くのを止めました。理由は、その回転寿司に置いてある醤油に「果糖ぶどう糖液糖」が入っていたからです。

老眼ですが、寿司食いに行くのに老眼鏡など持っていきません。また、醤油の成分表示など確認することもなかったのですが、昨年末ふと思いついて確認して「異性化糖」が使われていることを知りました。

「このレベルのネタを使っていても、醤油はこんななんだ~」

ということで、もう2度とこの回転寿司に足を運ぶことはないでしょう。

異性化糖と糖化

この果糖ぶどう糖液糖とは「異性化糖」のひとつですが、醤油に使われていたことから、ここ10数年くらいに発売された調味料のほぼすべてに使われていると思われます。

醬油に異性化糖が入っていた。

ある意味「たったこれだけのことで回転寿司に行くのを止めた!」わけですが、その理由を簡単に説明します。

異性化糖の種類

私が通う回転寿司の醤油に入っていたのは「果糖ぶどう糖液糖」ですが、異性化糖には以下の4種類があります。

1.ブドウ糖果糖液糖:果糖含有率(糖のうちの果糖の割合)が 50 % 未満

2.果糖ブドウ糖液糖:果糖含有率が 50 % 以上 90 % 未満

3.高果糖液糖:果糖含有率が 90 % 以上

4.砂糖混合異性化液糖:上記の液糖に 10 % 以上の砂糖を加えたもの。その液糖がブドウ糖果糖液糖であれば、砂糖混合ブドウ糖果糖液糖

この異性化糖は醤油などの調味料に限らず、冷凍食品や飲料、パン、スナック菓子などさまざまな加工食品に使われています。成分表示を確認し、入っていたら使わないことをお勧めします。

異性化糖は何から作るのか?

異性化液糖はとうもろこし、馬鈴薯あるいはサツマイモなどのデンプンを原料に作られています。参考までに砂糖はサトウキビやテンサイから作られます。

トウモロコシやイモに含まれる「でんぷん」は「多糖類」と呼ばれる糖の一種で、いくつもの(たくさんの)ブドウ糖がくっついてできています。

このでんぷんに酵素と水を加えることで、でんぷんが分解されて小さくなります。また、別の控訴を加えることでぶどう糖となります。ただし、このブドウ糖は甘味が砂糖の7割ほどらしいのです。

砂糖まみれの現代人ですから、このブドウ糖では「病みつき」になってもらえません。そのため、さらに別に酵素を加えることで砂糖よりはるかに甘い果糖に変えます。これを「異性化」と言い、できた果糖が「異性化糖」です。

異性化糖は甘~い。けど、安い!

さまざまな加工食品に異性化糖が使われる理由は大きくふたつ。ひとつは、とにかくとても甘いこと。ただし、甘味が強すぎてそのまま飲めるような代物ではありません。

もう一つの理由は、甘味が強いからこそ少量で味付けが可能です。また、原材料にトウモロコシが使われることが多いのですが、大量生産された安価なトウモロコシから作られた異性化糖は砂糖より遥かに安価に利用できます。

異性化糖の超危険な特徴!

「市販のパンなどに使われている小麦は砂糖よりも早く血糖値を急上昇させる。」

別記事でそうお伝えしましたが、異性化糖はそれ以上、通常ではありえないスピードで血糖値を急上昇させます

通常、ごはんや炭水化物からとった糖質はブドウ糖に分解された後、小腸から吸収され、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられます。そして、このグリコーゲンが必要に応じてエネルギー源として血中に送り出され、筋肉や脳で使われます。

一方で、異性化糖ははじめからぶどう糖と果糖に分離しているが故、ダイレクトに吸収され血糖値が急上昇します。

血糖スパイク

血糖値の急上昇はインスリンの大量分泌を促します。その理由は、私たちが分解されたブドウ糖を当たり前のように摂るようになったのが、ここ50年くらいだから。

一方で、以前は未精製のものを食べていたので必ず「消化分解」した後に吸収という過程を経ていました。そのため、血糖値の上昇は緩やかでした。

が、小麦や砂糖はもちろんですが、異性化糖はダイレクトに吸収されます。私たちの体には遺伝子レベルで血糖値の急上昇の記憶がありません。また、私たちの祖先は飢餓の経験はありますが、飽食の記憶はありません。

さらに、血糖値が正常値を超えるようになったのも、ここ数十年の話です。そのため、血糖値を下げる唯一に手立てがインスリンの分泌です。したがって、体は血糖値の急上昇に対し、インスリンを必要以上に分泌することで対処しています。

結果、血糖値の急上昇を伴う飲食物の摂取は、必ず血糖値を正常値以上に低下させることになります。

結果的に、これが強い空腹感を招きます。また、血糖値が低下すると脳が不安定になりますから、手っ取り早く血糖値を上げるためジュースや菓子類などを食べることになります。

オメガ6+異性化糖という最凶タッグ!

オメガ6脂肪酸は「炎症を促し」ます。が、異性化糖をタッグを組むと、体内で最凶の働きが起きます。

例えば、フワフワ柔らかで真っ白な食パンですが…

トースターで焼くと、パリッとこんがりきつね色になります。

食パン:やわらか。白

トースト:パリッと。きつね色

これは食パン中のタンパク質と糖が反応し、その性質を変えたことで起こります。これを糖化と言いますが、オメガ6脂肪酸が多ければ多いほど、糖分(とくに異性化糖)が多ければ多いほど、相乗効果で体内で糖化が起きます。

つまり、体内のタンパク質が本来の性質を失い老化が進行します。

言葉よりわかりやすいマンガがあったのでご紹介します。

・糖化は“お疲れ女性”の敵!食後1時間がキモ、若さを保つ食事法5選【専門家監修】

Blog’s

Posted by sinsd