ロシアはすでに金本位制を導入済み！資産防衛のため。またインフレ対策のために銀の購入をお勧めします。

ロシアによるウクライナ侵攻に対し、欧米各国が制裁を開始。一時はルーブルの大幅下落となりましたが…

4月、ルーブルは大きくその価値を取り戻しました。

「ロシア、ガス以外もルーブル決済要求へ　ドルの「信認低下」主張」に「ロシア大統領府は、天然ガス以外の主要な輸出品も自国通貨ルーブルでの代金支払いを求めることになるとの見通しを示した。」とありますが、記事「ルーブル上昇、ロシア株も高い」ではルーブル値上がりの理由を次のように指摘しています。

ルーブルは先週、プーチン大統領がルーブル建てで天然ガスの輸出代金を支払うよう求めたことを受けて、値上がりした。

最近のルーブル上昇には人為的な側面がある。資本規制、ドル・ユーロの現金購入禁止といった措置が取られている。

ロシア中央銀行は２８日以降、１グラム＝５０００ルーブルで銀行から金を購入している。

オトクリティ銀行によると、現在の金価格を踏まえると、ルーブルは対ドルで８１ルーブル前後まで上昇する余地がある。

ズベルバンクＣＩＢは、中銀が資本規制を緩和するまでルーブル高が続く可能性があるとの見方を示した。

この記事ではサラッと話が流されていますが…、以下の記事でその理由が詳細に説明されています。

ゴールドとコモディティにリンクされたロシアルーブルのリニューアル– RT.com Q and A

以下、引用です。

ロシア中央銀行が固定価格を発表した3月25日金曜日以降、この連携が機能していることがわかります。当時、ルーブルは100ドル前後で取引されていましたが、その後は強まり、80ドル近くになっています。なんで？金は1グラムあたり約US$62で取引されており、これは（5000/62）=約80.5に相当し、市場と裁定取引業者は現在注目を集めており、RUB/USDの為替レートを引き上げています。

・ロシアルーブル：5000ルーブル＝金/g＝62US㌦

・5000÷62＝約80

よって、1ドル＝約80ルーブルとなります。

一方で、このロシアが5000ルーブル＝金/gとした価格には問題があります。以下のように、日本でも地金価格は8378円＝68ドル（122.62/ドル）です。

再度記事を引用します。

しかし、金には床もあります。1グラムあたり5000ルーブルは1トロイオンスの金あたり155,500ルーブルであり、RUB / USDの床は約80で、金の価格は約1940ドルです。また、LBMA / COMEXの西側の紙の金市場が米ドルの金価格を引き下げようとすると、ルーブルも弱めようとする必要があります。そうしないと、紙の操作が公開されなくなります。

そう、ロシアがルーブルと金価格を固定したままだと、西側資本主義により金相場が機能しなくなります。

国際貿易システムの大部分が商品支払いの取り決めのためにこれらのルーブルを受け入れ始めた場合、これはロシアルーブルを主要な世界通貨になるように推進する可能性があります。同時に、石油の支払いに直接金を受け入れるというロシアの動きは、より多くの国際的な金をロシアの準備金に流入させ、ロシア中央銀行のバランスシートを強化し、ルーブルを強化します。

これは、ロシアが求める天然ガスや主要輸出品のルーブル払いを受け入れる国が増えること意味します。なぜなら、ルーブルは金と連動しており、いつでもルーブルを金に換金できるからです。そうなると…

基軸通貨であるドルやユーロの価値は大きく低下します。

それも当然で、今回のロシアによるウクライナ侵攻に対して制裁を加えているのは、アメリカやEU諸国、オーストラリア、日本、韓国などにすぎないからです。一方で、ロシアはBRICs（ロシアと中国、インド、ブラジルの4カ国）だけで人口が30億を優に超えます。また、アフリカやアジア地域の多くもロシア制裁には加わっていません。つまり、世界の人口のほとんどがロシアルーブルを基軸通貨として利用することになるであろうことが想像できます。

米国を除いて、世界最大の石油と天然ガスの生産者は誰であるかを見てください–イラン、中国、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール。明らかに、すべてのBRICS諸国とユーラシア諸国もこれらすべてを非常に密接にフォローしています。米ドルの終焉が近づいている場合、これらの国はすべて、自国の通貨が新しい多国間通貨秩序の受益者になることを望んでいます。

今まで、石油や天然ガスの取引はドル決済であったからこそ、アメリカは借金大国でもやってこれました。

・借金大国の通貨（アメリカ・ドル）が世界の基軸通貨であり続ける理由

現在、アメリカの対外純債務は14兆ドルもある。もしこの14兆ドルを、金で支払おうとした場合、アメリカの所有する金は完全に枯渇してしまう。

というより、アメリカの所有している金で、14兆ドル（約1500兆円）を清算しようとしても、焼け石に水程度の返済額にしかならないのである。現在アメリカが所有している金は8000トン前後であり、金相場から見れば56兆円程度にしかならない。3.7％程度しか払えない計算になるのだ。

このアメリカの対外純債務14兆ドルというのは、ドルが金と兌換していないからこそできた借金なのである。金本位制の時代ならば、アメリカはとっくに破産している状態なのだ。

そして、アメリカの破産を防いでいるのは、「ドルが世界の基軸通貨である」ということだけなのである。

つまり、ロシアルーブルが金本位制となったまま基軸通貨の仲間入りをしたら、ドルは崩壊することを意味します。また、それは世界各国が金本位制を導入することに繋がることになります。

ここまでのことをなんとなくでも理解された方は以下の動画をご覧ください。金と銀の上昇。とくに銀価格の暴騰は間近なようです。