日本茶の粉をそのまま食べる健康効果とは? 日本茶はお湯でいれるときと、冷水でいれるときで健康効果が変わることをご存知でしたか?
茶柱!
「あっ、茶柱が立っている!」
昔から茶柱が立つと幸運が訪れると言われていますが、私も久しぶりの茶柱で嬉しくなり、なぜ、茶柱が立つと幸運が訪れると言われるのか調べてみました。
昔から大黒柱が立つと金運が上がり安泰が訪れると考えられており、茶柱はその大黒柱になぞらえているようです。
そう聞くと、確かに茶柱が立てば金運も健康も転がり込んできそうな気がします。諏訪地方には御柱祭という大きな丸太を山から滑り落とすお祭りがありますが、昔から、「柱」という言葉には、宗教的な意味でも「力」や「尊敬や崇拝の対象」としての意味があるのです。
つまり、茶柱が立つという現象は、力や尊敬や崇拝の対象が立つということなので、昔から縁起が良いとされているのです。
どうやら、茶柱が立ったことは秘密にしておかなければいけないようです。せっかく茶柱が立っても、まわりの人に言ってしまうとご利益がなくなるそうですので、残念ながら私のご利益はこれで消滅してしまいました。
「もう、二度と茶柱を見ることはないかも…」
そう、ご利益を得ることは二度とないかもしれません。というのも、我が家はすでに日本茶はすべて粉茶だからです。
下図のお茶ひき器で粉にしたお茶を、時にはお湯で。時には冷水で飲むようになってすでに20年以上になります。(この器械は2号機で、昨年購入しました)
また、私はこの粉茶で焼酎割を毎晩飲んでいます。ちなみに、居酒屋などで焼酎のお茶割りを頼むと、全国的にはウーロンハイが出てきます。
正直、昔は驚きました。というのも、静岡で「焼酎のお茶割!」と頼むと、緑茶ハイが当たり前だからです。そのためかどうかわかりませんが、このところ全国的にも「緑茶ハイ」というメニューがあるお店が増えていると感じています。
さらに余談ですが、静岡のお寿司屋さんなどではこの粉茶が山盛りで置いてあり、好みでお湯を入れてお茶が飲めるようになっています。そんなこともあり、私はある男性に次のような話をしました。
「このポリチャック袋あげるから、回転寿司に行ったときにお茶の粉貰って(盗って)こい!」
なぜそんな話になったかというと、この男性は私と同じ年ながら、歯槽膿漏で歯がグラグラ。そして、明らかに血管がボロボロだったからです。
例えば、血管がボロボロになると、それは耳を見るとよくわかります。
まず、単純に耳を後頭部側から押したとき、耳が硬ければ硬いほど動脈硬化が進んでいます。また、下のように、動脈硬化が進むと耳たぶにシワができます。そして、耳たぶのシワが多ければ多いほど、血管がボロボロになっていると考えていいでしょう。
そんな方に、試して欲しいのがお茶を飲むこと。そして、できればお茶を粉にして飲むことですので、ご紹介しましょう。
※ これだけで動脈硬化のすべてが解決するわけではありません。入り口の対処として、そして、ストレスなく続ける対処のひとつとして、日本茶を粉にして飲むことをご紹介しております。
歯周病が怖いのは?
300~500種類。口の中には、おおよそこれだけの細菌が住んでいます。これらは普段は悪さをしませんが、次のようなケースでは注意が必要です。
- 朝起きたとき、口の中がネバネバする
- ブラッシング時に出血する
- 口臭が気になる
- 歯肉がむずがゆい、痛い
- 歯肉が赤く腫れている(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
- かたい物が噛みにくい
- 歯が長くなったような気がする
- 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる
3つ以上該当するようなら予防を心がけ、6つ以上なら治療をする必要があります。なぜ、口の中の細菌に注意が必要なのかというと、口内細菌が体内に入ることで動脈硬化を招くからです。
口の中の細菌は、ハミガキが十分でなかったり、砂糖を過剰にとるとネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。これが歯垢(プラーク)で、粘着性が強いのでうがいをした程度では落ちません。そしてこの歯垢(プラーク)1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。
以前もご紹介しましたが、睡眠中にこの細菌たちは大繁殖します。そのため、一般に朝の口の中は誰もが「うんこより汚い!」ほどです。
したがって、歯垢がたくさんあればあるほど、それはなお更であることは容易に想像できます。そして、これら細菌は次のような経路で体内に侵入することになります。
- 歯周ポケット内から侵入
- 気道より侵入
- 腸から侵入
歯周ポケットとは、細菌が出す毒素で組織が破壊され、炎症を起こした部分。カンタンに言えば、歯茎の傷口です。二番目の気道からの侵入ですが、これはムセルことが多い人はとくに注意が必要で、高齢者の誤嚥性肺炎につながります。
三番目の腸からの侵入ですが、一般にこの心配は要りません。ですが、逆流性食道炎のような症状があるなら問題です。さらに付け加えるなら、逆流性食道炎で胃酸を止める薬を飲んでいるのなら、とても真剣にこのことについて考えるべきです。
実は、ムセルことと逆流性食道炎の原因は同じです。
ノドと食道、食道と胃の境目には括約筋と呼ばれる筋肉があります。ここは、食べ物が通るときに開き、通り過ぎると閉じて逆流を防ぎますが、交感神経が緊張しているとしっかり閉じることができません。そのため、ムセたり胃酸が逆流することになります。
また、あまり知られていないことのようですが、私たちが寝ているとき、食事時と同じように胃酸が大量に分泌されています。その理由も明確で、胃酸は雑菌を殺菌する役割も担っているからです。
夜寝ているとき、口内の細菌は増殖します。それが食道を通って腸内へ侵入すると、腸内環境は大きく悪化することになります。先のように、誰もが朝、口の中はうんこよりも雑菌が増えていますから、胃酸を抑える薬を飲んでいる人はそのリスクを意識する必要があります。
その対策も必殺技はありません。まずは、しっかりとハミガキをすることです。また、ここで重要なのは、歯周病菌は空気を嫌う性質があること。したがって、歯ブラシが届きにくい歯と歯ぐき、歯と歯の間などに潜んでいますからで、歯間ブラシや糸ようじもお勧めです。
さらにお勧めなのが、冒頭でご紹介した緑茶の粉末です。
緑茶に含まれるカテキンは、歯周病菌の繁殖を抑える働きがありますから、これで「うがい」をすると予防になります。
まず緑茶ですが、これはスーパーやコンビニでも売っている「粉砕緑茶」が効率的です。(私が使っている器械では、ここまでのパウダー状にはなりません。)
これをティースプーン1杯、100ミリリットルの水かぬるま湯によくかき混ぜ、しっかりとクチュクチュうがいをしてください。
- うがいをしたお茶は飲んでしまう
- 水などで口をすすがない(カテキンが口に残るほうが効果的)
- 寝る前、歯をみがいた後が効果的
歯肉炎や歯ぐきの腫れにも効果的ですので、今日からやってみましょう。
日本茶をしゃぶり尽くす!
春になると降り注ぐ量が急激に増えるのがUVBと呼ばれる紫外線です。ピークは4~9月ですが、このUVBがいわゆる日焼の原因です。なぜ「紫外線」と呼ぶのかというと、「紫を超えた」Ultravioletという英語から来ています。
私たちが光や色として感知しているものは可視光線と呼ばれ、波長が短いものから順に(日本語では)次の通りです。
紫、青紫、青、青緑、緑、黄緑、黄、橙、赤
←短い 波長 長い→
一方で紫外線ですが、上の紫よりも波長が短くて私たち人間では色として感知できません。「紫を超えた」というのはそういう意味です。そしてこの紫外線も波長が短いものからUVC、UVB、UBAに分けられます。が、UVCは波長が短いため大気を通過することはありません。
余談ですが、空が青く、夕焼けが赤いのも波長の長さが原因です。
昼間、波長が長い赤はカンタンに地球に降り注ぎます。しかし、短い青は大気中のチリに衝突して四方に拡散します。これが青空です。
片や夕焼け時ですが、昼間真上から太陽光が降り注ぎますが、夕方になると日は沈みます。このとき、太陽光は通過する大気が増えることになります。
したがって、波長が短い青はより多くチリにぶつかって拡散し、波長が長い赤い色が届いて夕焼けとなります。
話を元に戻しますが、紫外線で日に焼けるとはカンタンに言えばヤケドです。また、たんぱく質を変性させるため、皮膚のコラーゲン繊維や弾性繊維にダメージを与えて老化を招きます。
これは「顔」と「背中」を見比べるとよくわかります。顔を見ればおおよその年齢がわかりますが、背中ではそれがほとんどわかりません。つまり、顔と背中の老化の差には、紫外線による活性酸素の発生が大きく関わっていることがわかります。
そんな紫外線の害は、人間に限らず植物もダメージを受けています。そして植物は、紫外線によるダメージに対抗する手段としてポリフェノールを作り出しています。そんなポリフェノールの働きとは、カンタンに言えば紫外線により発生した活性酸素の還元(無力化)です。
緑茶にも当然ですがそんなポリフェノールが含まれ、それはカテキンと呼ばれます。そして緑茶では冷水で入れたほうが、より健康効果が高いことがわかってきました。
お茶に含まれるカテキンには4種類ありますが、もっとも多く含まれるのがエピガロカテキンガレート(EGCG)で全カテキン量の約半分を占めます。次に多いのがエピガロカテキン(EGC)で、マクロファージを活性化させ、免疫力を高める働きがあります。
今まで知られたお茶の健康効果は、このエピガロカテキンの働きでしたが、近年の研究でEGCGの働きが注目されています。
これは「たけしの家庭の医学」でも放送されていましたが、EGCGは動脈硬化を予防・改善する働きがあります。
放送では、血管の断面ほぼ全てに脂肪が溜まっているマウスに、EGCGを42日間摂取させたところ、血管内の脂肪分が半分以下に減ったことが紹介されていました。
また、悪玉コレステロールを酸化させ、動脈硬化の原因物質が溶け込んでいる紫色の液体に、エピガロカテキンガレートの水溶液を注ぐと、色は透明になりました。
東京医科大学の小田原雅人先生によると、これはエピガロカテキンガレートが、動脈硬化の原因物質を分解したためだという。EGCGには、酸化した悪玉コレステロールを還元(無力化)する働きがあること。ビタミンCの約90倍、ビタミンEの約20倍もの強力な抗酸化作用があります。
そのEGCGですが、一般的なお茶の飲み方、お湯(82℃以上)を注ぐと構造変化が起こり生理作用は低下してしまいます。
一方で冷水、とくに4℃以下の氷水でお茶を入れると、このEGCGを効率的にとることができるそうです。したがって、緑茶の健康効果をもっとも活かすには…
- 4℃以下の氷水でお茶を飲む
- 次に、その茶葉を高温のお湯で飲む
- 出がらしの茶葉は食べたり肥料として使う
1でEGCGを、2でEGCをとればダブル効果が期待できますし、肥料として使うこともできます。ということで、我が家ではそんなことも知らず、20年来粉茶を飲んでいましたが、これならメンドウなく、EGCGとEGCの両方がとれますのでお勧めです。
※ 「 お茶 氷水 」 で検索すると作り方が紹介されています。
健康寿命を延ばすには?
2016年の日本人の平均寿命は女性87.14歳、男性80.98歳で、男女とも香港に次いで世界2位となりました。厚労省の試算では、16年生まれの男女が後期高齢者となる75歳まで生きる割合は女性が87.8%、男性が75.1%になるそうです。
平均寿命の一方で「健康寿命」という言葉があります。これは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。
平均寿命と健康寿命の間には、男性で約9年、女性で約13年の差があり、それぞれ71.19歳と74.21歳。そして、私の地元である静岡県の健康寿命は男性が全国3位、女性は2位となっています。
男性:1.愛知 2.静岡 3.千葉
女性:1.静岡 2.群馬 3.愛知
また、老衰による死亡が多い県ベスト3は、
男性:1.三重 2.静岡 3.岐阜
女性:1.静岡 2.三重 3.和歌山
さらに、お茶の消費量トップ3は次の通りです。
1.静岡:847g 2.三重:671g 3.鹿児島:660g
静岡県のほとんどでは、雪などめったに降りませんし、まして積もることなどありません。この結果は、そんな温暖な気候という面はあるでしょう。
しかし、お茶の消費量1位静岡2位三重が、そろって老衰の死亡率が高い県であることからも、今回ご紹介したお茶の効能について私は疑問をもちません。
ただし、先の注釈にも書きましたが、お茶を飲めばすべてが解決するというわけではありません。
「君がどんなものを食べているのかを言ってみ給え。君がどんなであるかを言ってみせよう。」
- サヴァラン「味覚の生理学」
私たちは、私たちが食べたものの影響を良くも悪しきも受けるという事実について、再認識してほしかったからです。
- ラーメンは週に1度くらいです
- ポテトチップスやジャガリコを毎日食べているわけではありません
- スーパーのお惣菜は週に2回くらいですよ
- 冷凍食品はお弁当だけです
なにも問題がない (ことはあり得ません。気づいていないだけです。 ) のなら、それでいいのかもしれません。
しかし、もし何かの問題を抱えているのなら、まずは食生活を変えてみること。そして、十分に栄養をとってみることをお勧めします。
でも、粉茶はお勧めですよ!
きっと、元気になります!