ラケシスAは高いので他社製品のDHAサプリメントを使って同じ効果がありますか?
よくある質問に次のようなものがあります。
「著書を拝読し、さっそくDHAサプリメントを利用してみました。しかし、さっぱり効果がないのですが…、やっぱり安いものはダメなのでしょうか?」
「できるだけ安いDHAサプリメントで効果のあるものを教えてください。」
ここで、私がお答えできる範囲でお返事をさせていただきます。
当社は、以前は最大手のメーカーのDHAサプリメントを扱っていた
会社名はもうしあげることができませんが、当社は以前、大手メーカーのDHAサプリメントを扱っていました。というのも、さまざまな大規模疫学調査でそのメーカーのサプリメントが利用されていたからです。
一方で、インターネットの普及で私のような田舎者でも容易に論文が手に入るようになりました。また、その論文を読み漁り、私なりに仮説と検証を重ね実務家として試行錯誤を重ねてきました。そして、そんな時に気づきました。
論文を読み漁るうちに違和感が…
この大手メーカーのDHAサプリメントには大豆油来のレシチンが使われていました。
DHAサプリメントに大豆レシチンを利用する理由は、サプリメントの処方成分をうまく混ぜ合わせるためだと考えていいでしょう。このメーカ―では、安定剤と謳ってミツロウ、グリセリン脂肪酸エステルを混ぜていましたが、ある成分が脂溶性でないが故、良いイメージでごまかせるレシチン(大豆油来)を利用したのだと私は考えています。
というのも、平成15年の当時気づいたことですが平成10年における日本の大豆搾油糧は年間約370万トンで、それにより利用できる大豆レシチンは約13,000トンありました。また、それ以外にも輸入される大豆レシチンもありました。
その一方で、使用される大豆レシチンは約7,500トンで、半分以上捨てられていました。つまり、大豆レシチンはタダ同然のものだったのです。そして、重要なのは次の点です。
多くのサプリメントに添加されている大豆レシチンは水素添加して安定化させています。
酸化されやすい大豆レシチンは、水素添加により安定化され酸化安定性は著しく向上します。また、同時に脱臭と脱色の点で改善され、さらに乳化力が強くなります。
これは、サラダ油がダメな理屈と同じです。
例えば、亜麻仁油は開封して1カ月も経過すると香りや味が変わってしまいます。これは、酸化されたことによります。一方で、1リットル入りのサラダ油を買っても、半年経過しても臭いや味は変わりません。そして、その理由は水素添加のおかげです。
ここには書きませんが、水素添加がトランス型脂肪酸を生成すること。水素添加により植物油中のビタミンKまで影響を受けること。そして、これらをとることで体内で大きな問題が起きることは今までご紹介してきました。
つまり、水素添加された大豆レシチンが脱臭・脱色され、酸化安定性が向上し、乳化力が強くなる。これは、企業の理屈以外の何物でもないと私は考えました。
他の大手メーカーの処方でも…
そこで、他の大手メーカーのDHAサプリメントの含有成分を確認してみたところ次のようなありさまでした。そして、これらの原料は代替品と比べてとても安価なもの。
※ あくまでも私なら、次のようなものがDHAサプリメントに入れることなどあり得ません。
✓ ビタミンE含有植物油
植物油にビタミンEが豊富なのは事実です。しかし、ここで植物油と表示していることの意味はお分かりでしょうか?
植物油と書かれているということは、これが「リノール酸(オメガ6)が入っていますよ!」ということです。せっかくのDHAサプリメントにリノール酸が入ることなど私には考えられない処方です。
✓オリーブ葉エキス末
この製品は主要成分しか表示されていません。しかし、DHAとEPAは脂溶性ですから、オリーブ葉エキス末とはうまく混ざならいはずです。ということは、表示されていないなんらかの成分が混入していると考えられます。
また、オリーブオイルに問題があるわけですから、オリーブ葉にも同じ類の問題があると私は考えます。詳しくは「【重要】オリーブオイルやココナッツオイルの現実とは?使って大丈夫?という質問にお答えします。」をご確認ください。
✓ クルミ油、ビタミンE含有植物油
クルミはα-リノレン酸(オメガ3)が豊富なのは事実です。が、それ以上にリノール酸(オメガ6)が多く含まれます。それも、100g中α-リノレン酸8.96gに対し、リノール酸は41.32gとおおよそ5倍です。
この事実だけでもDHAサプリメントの処方に入れるなど、私には考えられません。
また、ビタミンE含有植物油については先に説明した通り、リノール酸が入っています。
✓ 大豆由来ビタミンE
大豆油来ビタミンEという表示の場合、ビタミンE含有大豆油ということになります。大豆にリノール酸が豊富なのはご承知の通り。繰り返しますが、DHAサプリメントにリノール酸(オメガ6)含有など、私の常識ではあり得ません。
同じ理由でサフラワー油の含有もあり得ません。
アラキドン酸やドコサペンタエン酸
これは説明するまでもありませんよね。私も、こんな処方の製品が大手モールの売れ筋ランキング上位にあるのを見つけ、正直目を疑いました。
アラキドン酸やドコサペンタエン酸はどちらもオメガ6脂肪酸です。
どの会社もイメージで販売している!
大手モールに出店しているのだから仕方がないのだと思いますが、どの会社もイメージで販売しようとシャカリキです。それも、私からすれば「お客様にわからないであろうことに対してはコスト優先」という姿勢です。上記も、誰もが知る大手モールのランキング上位のDHAサプリメントです。
一方で、私は実務家として、お客様が喜んでくれること。元気になることを目的に処方を決め、まずは私と家族、スタッフで試しました。また、その後一部のお客様にご協力いただいた上で販売を決めました。
つまり、ほとんどのメーカーは「DHAサプリメントで利益を上げよう!」という目的で安価な(私からすれば危険な)原料を使っています。片や、ラケシスAはお客様に「元気で明るい生活をしてもらおう!」という目的で作りました。そのため、人によっては高いという話になるのでしょう。
多くの方は、安いことを良心的と口にされます。
✓ マーガリンを使った安いパンと、バターを使ったそれなりの値段のパンのどちらを選びますか?
✓ ラクトアイスやアイスミルクと、アイスクリームは同じものですか?
当社のサプリメントと、先に指摘したような原材料が使われたサプリは同じだと思われますか?
正直、私も20年以上前は大きな会社はまともな仕事をしていると信じていました。しかし、今では多くのケースでその真逆だったと思うようになりました。
誰もが知る日本を代表するメーカーが、処方にアラキドン酸を入れたDHAサプリメントを販売しています。同じレベルのとんでもない処方のサプリも複数あります。また、こちらも誰もが知る日本を代表するメーカーが、アラキドン酸を入れた唐揚げ専用油を販売しています。
一方で、そういった有名メーカーと同じ土俵で戦う弱小メーカーは、徹底的にコストを削った価格勝負を挑んでいます。その中身は…、そういうものだと処方内容を見て思うのは私だけでしょうか?
そして、これが冒頭のような質問へのお返事とさせていただきます。
今まで、何を食べ何を飲んできたのか?その結果が今のあなたの姿です。(体調面やメンタル面)
そして、今後何を食べどんなサプリメントをとるのか?それが、将来のあなたの姿となります。
医薬品のビタミンEも次のようなありさまでした!
ふと気になり、同じ脂溶性であるビタミンEサプリメントや医薬品についても大手モールランキング上位の製品を調べてみました。
✓ 天然ビタミンE(大豆)
✓ ソフトジェル(ゼラチン、グリセリン、水、イナゴマメ)、大豆オイル、ミツロウ、大豆レシチン
✓ ヒマワリ由来のビタミンE:ヒマワリの油は70%以上がリノール酸です
✓ トコトリエノール含有米油エキス:こめ油も35%はリノール酸です
✓ 食用大豆油(国内製造)、ビタミンE含有植物油
重要なのは、これらのビタミンEを抽出する方法です。果たして、これらのサプリメントで使われている油を圧搾法で抽出しているメーカはどれくらいあるでしょうか?また、もしあるとするなら、1か月分で5,000円以下のビタミンEサプリメントはあり得ません。ということは、ヘキサン処理だと考えていいでしょう。
ならば、植物油の中身の多くはトランス型に変換されているはずです。
少なくとも当社は、そういった原料は使っておりません。
当社のラケシスAのDHAおよびEPAの配合量は企業秘密です!
マレに、「ラケシスAのDHAとEPA、アスタキサンチン、えごま油の配合量を教えてください!」というお問い合わせをいただきます。が、残念ですが、これは企業秘密でお答えできません。
実は、この配合量と配合比があってこそのラケシスAです。
そこで、どうしても他社製品を使いたい方にヒントだけご紹介しておきます。
ビタミンE配合は製品の酸化防止を防ぐレベルでしかない!
ラケシスAにはアスタキサンチンとビタミンEが配合されています。一方で、一般的なDHAサプリメントにはビタミンEが配合されています。そして、このビタミンEはDHAとEPAの酸化を防ぐことしかできません。
私は、現代人の生活環境および食環境において、強力な抗酸化作用は必須と考えます。アスタキサンチンのような強力な抗酸化作用をもつ成分が配合されているものを選んでください。もちろん、アスタキサンチンも原料により大きく品質が変わります。
なお、DHAやEPAは配合量や配合比がとても重要であることは強調しておきます。
DHAとEPAの配合比
これは私の著書や小冊子などを正確に理解した人ならわかっていることですが…
✓ DHA510mg、EPA110mg
✓ DHA:460mg、EPA:40mg
このようは配合のDHAサプリメントは選ばないようにしましょう。
配合量と配合比は申し上げることができませんが、私がいただくようなお悩みに対して次のヒントだけご紹介しておきます。
実は、私がいただくような悩みに対し、EPAよりもDHAの配合量が多いサプリメントは‟ほぼ”効果はありません。
上記はどちらも DHA>EPAですよね。前者がDHA:EPA=510>110.後者が460>40です。
これらとラケシスAは、まったくの別物となります。
後は、あなたの判断です。
まとめ
「似たようなサプリはたくさんありますが、値段の差はどこにありますか?」
このような質問がもっとも困ります。なぜなら、私はその似たようなサプリがあるということも知らないからです。また、何をもって「似たような」とおっしゃっているのかもわかりません。したがって、お答えすることができません。
最後にお願いがあります。
このような質問は、ジャンルを変えると次のようなものとなります。
「似たようなコースはたくさんありますが、値段の差はどこにありますか?」
フレンチやイタリアン、中華のレストランなどに行ってこのような質問など私にはできません。その店を使うとき、そこで提示された価格で料理を食べます。そして、美味しければまた行きますし、コストパフォーマンスが悪ければ行きません。
当社も同じ扱いをしてください。
当社のサプリは、私と私を信じてくれたお客様のコラボレーションで生まれました。したがって、当社のサプリは私とお客様方の合作です。
それを試す試さないは個々人の自由です。そして、たとえ同じものでも、同じ時間で同じ結果が得られるわけではありません。私は仕事柄、そういった個人差をもっとも知る人間のひとりです。
ということで、この記事をこの類の質問へのお答えとさせていただきます。
今後、この類の質問には一切お返事することがありません。数が多すぎて、通常の私の仕事ができなくなりますのであらかじめご了承ください。