異性化糖は論外ですね! – 砂糖や果糖の過剰摂取が体に与える影響は理解が必要ですよ。
「甘いものを摂りすぎてはいけない!」
この常識は、ほとんどのヒトが共通認識していることでしょう。
例えば、ある方が新規で相談を申し込まれた際、次のような質問がありました。
※ このお子さんは不登校でゲーム依存、家庭ではキレやすくゲームを隠すと(お母さんに)家庭内暴力で困っていました。
そこで、改めて糖の過剰摂取の危険性を再確認してください。
また、昨今は「糖度を高めたトマトやトウモロコシ」などを買い求めるヒトの話題がテレビなどで放送されていますが、そんな食材のリスクについても追記します。
飲料やアイスに含まれる糖分はどれくらいなのか?
例えば、500mlジュースに含まれる糖分を砂糖に換算すると次の通りです。
・コーラ・炭酸飲料:約56g〜61g(角砂糖約17〜18個分)
・乳酸菌飲料(カルピスなど):約55g(角砂糖約16個分)
・ミルクティー:約37g(角砂糖約11個分)
・スポーツドリンク:約25g〜33g(角砂糖約7〜10個分)
・一般的なバニラアイスクリーム:約25g〜35g(角砂糖約8〜11個分)
・ラクトアイス・アイスミルク(濃厚なもの):約30g〜40g(角砂糖約10〜13個分)
ということで、1.8リットルのコーラでは200グラム強、角砂糖58個もの砂糖を摂ることになります。
糖分の摂り過ぎが肥満や動脈硬化などに繋がるのは誰もが承知していることでしょう。でも、ジュースやアイスを毎日のように摂り続けているリスクはそれだけではありませんよ。
ビタミンB1不足
糖を過剰に摂取すると、体内で分解・代謝するために大量のビタミンB1が消費されます。
コーラだけで1日200グラム強の糖を摂っていますから、お子さんは慢性的なビタミンB1不足であることに疑いはありません。そして、ビタミンB1不足(枯渇)は次のような弊害をもたらします。
ビタミンB1が枯渇すると、脳や神経に異常をきたし、激しいイライラ、異常な疲労感、集中力の低下、記憶障害、足のしびれ(脚気)、精神面ではキレやすくなったり、元気がなくなったりします。
ペットボトル症候群
ペットボトル症候群は、糖分を多く含む清涼飲料水を短期間に大量に飲み続けることで、急激な高血糖と重度の脱水を引き起こし、全身の代謝異常(ケトーシス)を招くとても深刻かつ危険な状態です。
※ ペットボトル症候群は正式には「清涼飲料水ケトーシス」と呼びます
この代謝異常は、体がだぶついた(溢れた)糖を体外に排泄しようと働くため、水分が過剰に奪われることで強い脱水症状を引き起こします。
1.8リットルのジュースを毎日摂るという行為は、意識障害や昏睡などのリスクがある、とても危険な状況がいつ起きても不思議ではない習慣だと認識してください。
その他
コーラにはカフェインも含まれます。1.8リットル飲んだら、カフェインも過剰摂取している状況となります。そのため、睡眠障害や頭痛、不安感なども現れることがあります。
また、コーラにはリン酸が含まれるため、こちらも過剰摂取していることになりますから、骨や歯にも深刻な悪影響が現れることでしょう。
終末糖化産物(AGEs)の産生
終末糖化産物(AGEs)は、メイラード反応の後期段階において生成される糖化化合物の総称です。
例えば、白くてフワフワの食パンをトーストすると、香ばし香りが生じてこんがりきつね色になります。この時、食パンに含まれる糖とアミノ酸(タンパク質)が加熱によって結びつく「メイラード反応」という化学反応が起きています。
重要なのは、メーラー度反応が起きるとタンパク質の正常が変化(フワフワがカリッとした状態、白がきつね色)してしまうこと。そして、私たちの体内でも同じことが起きるという事実です。
糖+動物性脂肪
以下で重要なのは、白米やパンなど〝精白した穀物″も食物繊維が不足し糖の過剰摂取となることです。また、動物性脂質の摂取時、その調理に植物油が使用されるケースがほとんどです。そのため、リノール酸(オメガ6)過多となり、それがメイラード反応を促進することになるのは明らかですね。
精白した穀物の摂取、精製糖やブドウ糖果糖液糖などの過剰摂取に加えて動物性脂質の摂取過多は、副次的にビタミンやミネラルの摂取不足のほか不十分量の食物繊維摂取傾向を招いている。
このような食習慣、特に糖質と脂質の過剰摂取は加齢に伴って高血糖、高血圧、脂質代謝異常などの発症に繋がるものと考えられており、その病態の持続並びに憎悪がいわゆる合併症である動脈硬化症発症の引き金になるとされている。
・食後の高グルコースレベルに起因した酸化ストレスの検出 薗田 勝, 矢部 えん 2011年 85 巻 2 号 76-77 より引用
つまり、上記の食習慣が高血糖、高血圧、脂質代謝異常、動脈硬化の引き金となるのは、メイラード反応が起きているからに他なりません。
その意味で「ラーメン+ライス」や「焼きそばパン」、「ラーメン+チャーハン」、「うどん+おにぎり」など、炭水化物+炭水化物の食べ合わせは避けたいものですね。
統合失調症とメイラード反応
統合失調症の患者において、末梢血中のAGEsが健康者と比較して有意に高いことがわかっています。
終末糖化産物(advanced glycation end-products:AGEs)は,糖類がタンパク質や脂質などと非酵素的に反応して生じる最終生成物である。
AGEs は全身性に発現している AGEs 受容体を介して炎症反応を引き起こし,さまざまな身体疾患の病態に関連する。
筆者らは,統合失調症においても,末梢血中の AGEs 値が健常者と比較して有意に高いことを見いだし,統合失調症の病態における AGEs の役割を明らかにするために研究を進めてきた。
しかしながら,抗精神病薬が AGEsの蓄積を惹起する可能性が指摘されてきた。(中略)
思春期における精神病体験の持続が統合失調症を発症するリスクであることを考慮すると,本研究結果は,AGEs が統合失調症の発症リスクに関連することを示している。
また,統合失調症を発症するリスク状態にある思春期児童(持続精神病体験群)では,抗精神病薬とは無関係に AGEs の蓄積が始まっていることも明らかにした。
・思春期児童における終末糖化産物と精神病体験の縦断関連研究 宮下 光弘 2022年 33 巻 4 号 208- より引用
また、「糖の摂取過多が脳の組織学的、行動学的変化をもたらす」原因が、メイラード反応による脳組織の変性にあることは想像に難くないでしょう。
抄録:世界各国で,食事中に占める単純糖(砂糖,ブドウ糖果糖液糖など)の消費量は近現代に入り
急激に増加しているが,脳機能への詳細な影響の検討は未だ研究途上である。単純糖の摂取量は思春
期でもっとも多く,その時期はちょうど統合失調症(SZ)や双極性障害(BD)の発症時期と合致する。
筆者らは,思春期における単純糖の摂取過多が上記のような精神疾患の発症に関与するのか,動物モ
デルを作成することで因果関係の証明を試みた。
そして,単純糖の摂取過多は脳の組織学的,行動学的変化をもたらし,その表現型は Glyoxalase-1 という種々の精神疾患で活性や発現低下が報告されている酵素のヘテロ欠損を伴うと決定的な SZ や BD 様の所見を示す結果となった。
筆者らはさらに,作成した精神疾患モデルマウスにおいて非糖尿病性の毛細血管障害,血中から脳内への Glucose 取り込み低下を検出した。そして,これら 2 つの表現型および,いくつかの異常行動は低容量のアスピリンの長期投与によって予防された。
また,マウスで観察された毛細血管障害と同様のものを,SZ,BD の患者死後脳でも検出した。
以上の結果は,単純糖摂取過多による何らかの代謝異常により精神疾患が発症しうることを示唆し,血管障害が新たな表現型もしくは治療対象となりうることを示している。
・グルコース取り込み障害を呈する脳毛細血管障害は精神疾患の指標となりうるか─栄養環境依存性新規モデルマウスの作成,解析を通して─ 平井 志伸, 岡戸 晴生 2021年 32 巻 4 号 191-195 より引用
糖度を高めた野菜や果物も要注意
品種改良で糖度を高めたトウモロコシなどを買い求め、旬の季節となると毎日のように行列ができるほど人気のお店が各地にあるようです。
実は、そんな「糖度が高い」作物は美味しく食べやすくなる一方で、いくつかの健康上・農業上のリスクやデメリットをもたらします。
果物や野菜の甘味成分と血糖値の関係
野菜や果物の甘みの主成分は果糖(フルクトース)です。野菜や果物には果糖やショ糖、ブドウ糖が含まれますが、中でも果糖はすべての糖の中で最も人間の舌に強く甘み(ショ糖の約1.2〜1.5倍の甘味度)を感じさせます。そして、ショ糖やブドウ糖、果糖には次のような特徴があります。
☑ 血糖値への影響
・ブドウ糖:血中にすぐ入り、急激に血糖値を上げる
・ショ糖(砂糖):ショ糖はブドウ糖と果糖が結合したもので、摂取後に分解されてブドウ糖になり血糖値を上げます。
・果糖:そのままエネルギー源として利用できない糖で、ほぼ100%がそのまま肝臓に運ばれて処理(代謝されエネルギー源に)されます。また、過剰なエネルギーは脂肪として肝臓に蓄えられます。そのため、摂っても血糖値はほとんど上がりません。でも、果糖は摂り方で以下のリスクがあります。
非アルコール性脂肪肝
脂肪肝(しぼうかん)という病気(洗脳・詐欺)があります。この病気は、肝臓の細胞に中性脂肪が過剰にたまっている状態のことを指し、主な原因は 食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足、肥満、急激なダイエットなど。特に、お酒飲みに発症するアルコール性脂肪肝が有名ですが、お酒を飲まない人でも、糖質や脂質のとり過ぎで発症します。
それが非アルコール性脂肪性肝疾患で、お酒をほとんど飲まない人でも肝臓に中性脂肪がたまることがあります。
その主な原因のひとつが果糖で、果糖は肝臓で優先的に代謝され、ダイレクトに中性脂肪へ変換されるため、過剰に摂取すると処理しきれずに肝臓へ脂肪が蓄積しやすくなります。
中でも注意が必要なのが果物ジュースです。一方で、一般的な果物の摂取は神経質になる必要はありません。ただし、できるだけ皮を剥かずに食べるのがお勧めです。
ポイントは食物繊維で、果物ジュースの果糖は繊維が取り除かれ、短時間で多くの糖分を飲んでしまいます。ジュースや甘い炭酸飲料、スポーツドリンク、乳酸菌飲料などもショ糖(砂糖)だけでなく果糖が含まれますので避けるのが賢明です。
同様に、糖度を高めた(果糖含有量が多い)トウモロコシなどの作物はおやつ替わりなど、比較的大量に摂る傾向が強いので食べ過ぎに注意が必要です。
果糖ぶどう糖液糖
清涼飲料水・スポーツドリンク・缶コーヒー・果汁飲料・ゼリー・アイスクリーム・和洋菓子・調味料(醤油・ポン酢・めんつゆ等)など、非常に多岐にわたる加工食品に使用されているのが異性化糖。
この異性化糖には主に以下の3種類があります。
・ぶどう糖果糖液糖果:糖含有率:50%未満(通常は42%程度)ぶどう糖が主成分。
・果糖ぶどう糖液糖果:糖含有率:50%以上90%未満(通常は55%程度)果糖が主成分。清涼飲料水に多い。
・高果糖液糖果:糖含有率90%以上。果糖の割合が非常に高い。
これら異性化糖が含まれたジュースやアイス、菓子類、調味料などは飲み口が良く、大量に摂取しやすい傾向が強いので排除するようにしましょう。(※ 異性化糖が入っているものは食べてはいけません)なぜなら、特に異性化糖はメイラード反応により素早くAGEsを生成するからです。
異性化糖が終末糖化産物に与える影響
なんと10倍以上!
糖の種類によってもメイラード反応に違いがあることが知られており,例えば,グルコース 6 リン酸
のような中間代謝産物やフルクトースは AGEs の生成速度が早く,逆にグルコースは AGEs の生成速度が遅い。
・終末糖化産物が歯周病の病態に及ぼす影響を再考する 坂本 英次郎, 岩下 未咲, 吉村 篤利 2026年 68 巻 1 号 1-8
何が10倍以上かというと、異性化糖(果糖ブドウ糖液糖など)に含まれる果糖が終末糖化産物(AGEs)を産生するスピードです。異性化糖はブドウ糖に比べて体内でタンパク質を糖化させるスピードが数倍から十倍以上速く、老化や認知症、以下の図のような病気の原因となります。

異性化糖が入っている加工食品は禁止というのも当然ですね。
まとめ
糖尿病や認知症、骨粗しょう症、動脈硬化、認知症。
果糖の過剰摂取は障害に渡って私たちの体にダメージを与えます。
その意味で、ジュースやアイス、乳酸菌飲料、醤油、ポン酢など、一見体に良さそうなものも原材料表記の確認が必須と考えるのは私だけでしょうか?
まだまだ、ほとんどの日本人は糖を浴びるように摂っているのが現状です。
前述したように、統合失調症にも糖化は深く関わっています。
つまり、精神疾患発症の一因は糖化です。また、精神疾患の診断名がつかなくても、世に言う「育てづらい子」「毒親」「モラハラ」「パワハラ」「セクハラ」「頑固」「人の話を聞かない」「ヒステリー」など、マイナスイメージの人格や性格の問題にも関わるであろうことは想像に難くありません。
ショ糖(砂糖)や異性化糖が入っている加工食品は今すぐ捨てることを強くお勧めします。


