糖尿病のヒトは特に要注意!慢性腎臓病を合併し慢性透析患者が年々増えています!
患者数は推定1,300~2,000万人。
なんと、成人男性の5~8人に1人が慢性腎臓病に該当しているようです。
また、慢性腎臓病のヒトの多くが糖尿病を発症しており、慢性透析患者の約39.5%(約13万7千人以上)が糖尿病性腎症を原疾患としています。
なぜこのタイミングで慢性腎臓病について記したのかというと、化学各社が次々とエチレンの減産を発表したからです。
出光興産、千葉・徳山でエチレン減産開始。
国内の減産拠点は6カ所。全体の半数。経産省は「ポリエチレン等の製品在庫は約2ヶ月分ある」と言う。
でも、安心できない。「2ヶ月」はPE・PPの話だ。
最も汎用的な樹脂の、最も楽観的な数字。では、
塩ビ(PVC)は?
アクリル樹脂は?
合成ゴムは?… https://t.co/TNiHIHmfhU— Dr.パパ (@DrKarte) March 17, 2026
腎臓は沈黙の臓器のひとつ。
そのため、慢性腎臓病は初期症状がありません。進行すると夜間尿、むくみ、泡立つ尿、貧血、疲労感などが現れます。約6割の患者は糖尿病を発症していないことから、成人の誰もがいつ発症しても何も不思議なことではありません。
また、既述の通りエチレン減産により、人工透析に使用される透析回路や血液バック、輸液バックが不足する可能性があります。
そんな方は、以下の話を参考にしてください。
慢性腎臓病のヒトは肉や乳製品を避ける必要がある!
乳製品に含まれるリン、カリウム、たんぱく質が腎臓に負担をかけるため、摂取制限が必要です。また、慢性腎臓病では良質のたんぱく質を適量摂ることが推奨されていますが、以下の通り肉、とくにハムやソーセージなど加工肉は避ける必要があります。
近年になり,CKD(慢性腎臓病) 進展などの影響が動物性たんぱく質と植物性たんぱく質で異なることが明らかとなってきた。
植物性たんぱく質の摂取量が多いほど,2 型糖尿病患者の CKD 有病率が低く,一般住民を対象とした CKD発症リスクを検討した研究でも,CKD発症リスクは摂取した食品群によって異なっており,赤肉や加工肉からのたんぱく質摂取量が多い人ではCKD発症リスクが高かったが,ナッツ類や豆類の摂取量が多い人では CKD リスクは低かった。
食事中の赤肉 1 食分を豆類 1 食分に置き換えると,CKD 発症リスクが 31 % 低下すると推定されている〔ハザード比(HR)0.69;95 %信頼区間(CI)0.57‒0.83〕11)。
また,National Health and Nutrition Examination Survey に参加した保存期 CKD 患者では,植物性たんぱく質の割合が高い食事は死亡率の低下と関連していた。
動物由来の高たんぱく質食は,早期の死亡リスクを増加させるだけでなく,CKDを含む多くの慢性疾患に対して,軽度から中等度の有害な影響を増加させる。
・植物由来低たんぱく食の理論的背景 猪阪 善隆, 坂口 悠介 2024年 66 巻 7 号 1172-1178 より引用
豊富な食物繊維を摂取することも重要です!
以下の通り、食物繊維は炎症と死亡のリスク低下に有効です。
植物を主体とした食事に含まれる食物繊維が CKD の発症・進展に影響している可能性も考えられる。
食物繊維の摂取が増加すると,血中脂質,特に総コレステロール値の低下や体重減少がみられる。
CKD 患者を対象として,BUN およびクレアチニンに対する食物繊維摂取の影響を検討した 14 の臨床試験のメタ解析では,食物繊維の摂取は BUN およびクレアチニン値を低下させることが示されている。
高齢地域住民を対象とした観察研究では,食物繊維の摂取量が多いほど eGFR が高く,CKD 患者では食物繊維の摂取が多いと,炎症と死亡のリスクが低下し,その効果量は CKD のない人よりも大きい。
透析患者でも,食物繊維の摂取量が多いほど,炎症の軽減,心肥大,トロポニン T やヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体 N 端フラグメント(NT-ProBNP)などの心障害マーカー,および MACE のリスクが低下する。
・植物由来低たんぱく食の理論的背景 猪阪 善隆, 坂口 悠介 2024年 66 巻 7 号 1172-1178 より引用
食物繊維が豊富な食べ物は、豆類(納豆、大豆)、キノコ類(きくらげ、しいたけ)、海藻類(ひじき、わかめ)、ごぼう、アボカドなどです。
なかでも、特にお勧めなのが必須脂肪酸であるn-3(オメガ3)系脂肪酸が豊富な海藻類。
魚や海藻類は炎症鎮める!
腎臓病もまた炎症が生じた病態です。オメガ6は炎症を促す一方で、オメガ3は炎症を鎮めます。よって、慢性腎臓病の患者は炒め物や揚げ物の摂取は厳禁です。
一方で、魚(天然魚に限る。また、フライなどは禁止)や海藻類はオメガ3が豊富なのでお勧めです。
飽和脂肪酸を多く含む赤肉などに比べると,植物性食品を主体とした食事は,一般住民においてコレステロール値と体重を低下させる傾向にある。
脂肪酸は脂質二重膜の構成成分であるため,多価不飽和脂肪を多く含む食事を摂取することにより,細胞膜が流動的になり,細胞内と細胞外のコンパートメント間の交換が促進され,動脈硬化のリスクが低下する。
魚や植物の脂肪酸に由来するエイコサノイド〔オメガ 3(n‒3)系 PUFA〕は,肉の脂肪酸に由来するもの(n‒6系PUFA,例えばアラキドン酸)に比べて炎症が起こりにくい。
したがって,食事に含まれるこれらの脂肪酸の相対量は,炎症カスケードのバランスに影響する。
・植物由来低たんぱく食の理論的背景 猪阪 善隆, 坂口 悠介 2024年 66 巻 7 号 1172-1178 より引用
果物もお勧め!
果物は無農薬を選びましょう。
野菜や果物の多くはアルカリ性食品であり,代謝性アシドーシスの是正に有効と考えられる。
ステージ G3 の CKD 患者を対象として,3 年間果物や野菜を摂取することにより食事の酸負荷を 50 % 減少させると,血漿カリウム値を上昇させることなく,血漿重炭酸イオン濃度を上昇させ,尿中アンジオテンシノーゲンを減少させ,GFR 悪化を遅らせることが報告されている。
・植物由来低たんぱく食の理論的背景 猪阪 善隆, 坂口 悠介 2024年 66 巻 7 号 1172-1178 より引用
※ GFRの悪化:腎臓のろ過機能が落ち、慢性腎臓病(CKD)や将来の透析リスクが高まっているサインです。
加工食品は禁止!
加工食品には無機リンが多量に含まれ、腎機能低下を加速させます。
したがって、加工食品(ハム、ソーセージ、練り製品、インスタント食品、缶詰、スナック菓子など)は禁止です。
まとめ
慢性腎臓病もまた、生活習慣病です。
日本人本来の食事である和食を心がけましょう。(ただし、減塩みそなどは注意が必要です)
また、1日3食は止めて、1日2食以下かつ16時間節食を心がけることが重要です。
不安を煽ったと捉えられたら申し訳ありませんが、もしもの時には参考にしてください。




