10日間チャレンジやってもアレルギー症状が残っている人は、〇〇が不足している可能性が大です!

アレルギー性鼻炎や花粉症、喘息、アトピーなどのアレルギー疾患は、10日間チャレンジを続けるとほとんどのケースで改善します。というか治っちゃいます。

しかし、症状が改善したけど完全ではないという方も少なからずいらっしゃいます。

そんな方に、ぜひ参考にしていただきたい事実を簡単に記します。

抗アレルギー薬が効くメカニズム

アレルギー治療に使われる薬はさまざまな名称がありますが、そのほぼすべてがアラキドン酸カスケードと呼ばれる反応のどこかに作用する薬です。

1.アラキドン酸が細胞から切り出されないように働く:各種ステロイド

2.アラキドン酸から生じる脂質メディエーター(生理活性物質)の遊離を抑制:ザジデン、リザベン

3.アラキドン酸から生じる脂質メディエーターの遊離抑制と働きに対抗:アゼプチン

4.アラキドン酸から生じる脂質メディエーターの働きと拮抗(対抗する):アレジオン

追加で痛み止めのほとんども同じメカニズムに作用します。

アラキドン酸は酵素の働きでプロスタグランジンやロイコトリエンなどの脂質メディエーターに代謝されます。これらが痛みや炎症を生じますが…

痛み止めのほとんどはこの酵素の働きを阻害します。アスピリンやバファリン、ボルタレン、インドメタシン、ハイペン、ポンタール、イブプロフェン、ブルフェン、ロキソニン、フルカム、ロルカムなど、これらは成分は違いますが標的はすべてこの酵素の働きを阻害しているだけにすぎません。

これらの事実からわかるのは、製薬会社はマッチポンプの確信犯であることです。

生理痛であろうが頭痛であろうが、痛みのトリガーはアラキドン酸にあります。したがって、リノール酸過多の食事をしていたら治るはずもありません。要は、食の欧米化でサラダ油や他の植物油を使う調理が主因。

なのに、その事実を知らせず、こっそりとアラキドン酸カスケードに関わる反応を抑える化学物質を‶治療薬〟と称しているわけです。みなさん、騙されているですよ。

10日間チャレンジでアレルギーが治るのは同じ理屈です。原因であるリノール酸摂取を抑え、逆にアレルギー反応を抑制するオメガ3脂肪酸を摂取する。単に食生活の改善でアレルギーは基本的に治ります。

では、治り切らない人は何をすればいいのでしょうか?

免疫反応を簡単におさらい!

前述のように、アラキドン酸は免疫反応のトリガー、つまり免疫反応開始の引き金を引きます。すると…

体が何らかの刺激やストレスを受けると、細胞の膜からこのアラキドン酸が切り出されます。

例えるなら、100メートル走のピストルの合図で、すると速やかに炎症が促され動員された免疫細胞がチームで動き始めます。

マクロファージはヤバそうな細菌を貧食する歩兵で、メモリー細胞は特定の標的を狙撃するスナイパー、ヘルパーT細胞は他の隊員に敵の侵入を知らせる通信部隊です。これらの活躍で私たちの体は守られているのですが…

実は、白血球は元々ほかの細胞種よりもアラキドン酸をたくさん含むという特徴があります。そりゃそうですよね。アラキドン酸が免疫反応のトリガーですから、その最前線で活躍する白血球がアラキドン酸を多く細胞膜に持つのは自然なことです。

問題になるのは、赤血球が白血球が分化するわけですが、食事からのオメガ6脂肪酸摂取量が多いと赤血球中のアラキドン酸量も増えてしまい、それに連れて白血球中のアラキドン酸も増えてしまいます。

そのため、白血球部隊はみな過敏になります。

歩兵は、些細な事でも怒鳴り散らすパワハラ上司のようになるでしょう。

過敏になったスナイパーは、相手が見えなくても草むらがガサガサしたら打ってしまう。

また、通信部隊も些細な事をせわしなく知らせてくることでしょう。

そんな過敏な反応を収束するのがオメガ3脂肪酸から生じる脂質メディエーターです。

炎症反応を抑制するよう指示する細胞が存在した!

「落ち着け!」

過敏になった兵士やスナイパー、通信部隊を統括している白血球があります。その名も制御性T細胞。

この細胞が白血球部隊の鎮める上官です。

しかし、その上官は適正な人数いる人といない人がいます。この細胞が多ければ免疫系はおだやかに反応する一方で、少なければ過敏・過剰に反応します。

重要なのは、この制御性T細胞は白血球部隊の上官に当たりますが、その上にもさらなる上官が存在することです。そして、制御性T細胞の上官にあたるのは腸内細菌のひとつです。

困ったことに、欧米式の食生活になると制御性T細胞の上官である腸内細菌が減少してしまいます。つまり…

1.オメガ6過剰かつオメガ3不足によりアレルギーが発症

2.オメガ6が過剰過ぎて免疫系が過剰に働く

3.欧米式の食事により最高司令官に当たる腸内細菌も減少

4.現場で働く上官である制御性T細胞も減少

と、多方面に影響が出てしまうので厄介です。

食物繊維が不足してるのかも?

戦前の3分の1。

日本人食物繊維の摂取量はそれほど減っているようです。

この食物繊維を十分に摂ると、ある種の腸内細菌が短鎖脂肪酸のひとつである酪酸を生成します。また、酪酸の量が増えると、制御系T細胞の数も増えてくれます。

ということで、食物繊維を意識して摂りましょう。

どんなもので食物繊維がたくさんとれるのか?

調べたい方はこちらの「食品成分データベース」をお役立てください。便利ですよ。

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Posted by sinsd