悪阻がひどくて何も食べれません。入院した方がいいでしょうか?
何の偶然かわかりませんが、この質問は二十代半ばとなった次女の同級生のお母さんからいただきました。
想像できると思いますが、私のお客様は人口1万3千人足らずの地元にたった1人(一軒)、このお母さんのご家庭だけです。まあ、それほど私の主張は世間の常識とはかけ離れているようです。
さて、この次女の同級生の女性が妊娠したという嬉しいお話を聞かせていただきました。が、彼女はひどい悪阻で、おおよそ1週間くらい何も食べれないというお話でした。
ひどい悪阻で何が起きる?
ひどい悪阻で何も食べることができない。これは、結果的に断食を行っていることになります。そしてこの時ケトン体が生じ、脳や心臓など、ほとんどの臓器はケトン体をエネルギー源として利用するようになります。
「本当の妊活!」に記した通り、このケトン体は大腸のエネルギー源としても利用されます。
重要なのは、このケトン体が食物繊維よりも素早く大腸内の酪酸濃度を上げること。また、酪酸が増える連れ、制御性T細胞が増えます。さらに、酪酸は胎盤機能を強化します。したがって、ひどい悪阻でも妊娠の維持には大きな問題は生じません。
病院に入院させた方がいいのか?
私とこのお母さんの地元は静岡県藤枝市岡部町。一方で、次女の同級生の女性は兵庫県に住んでいます。
ひどい悪阻。そう聞いても、何もできないと余計なことを考えてしまいます。実際、妻がひどい悪阻で床に臥せていた当時の私も同じでした。そのため、このお母さんも…
「電話で話を聞いても不安だけ強くなるので、安心できるように入院させた方がいいですかね?」
そんなお話をされました。
ここでのポイントは、入院をするとブドウ糖の点滴が行われてしまうこと。また、ブドウ糖の点滴をすればケトン体が消失してしまうことです。
繰り返しますが、妊娠の持続と維持に最も重要なのは制御性T細胞が‶十分に″生じることです。また、それには腸内で生成される酪酸の量が必要です。さらに、酪酸が増えるには以下の2点のいずれかが必要です。
1.摂取した食物繊維の量:食物繊維の摂取量が増えれば増えるほど、酪酸の量も増える
2.ケトン体:食物繊維よりも早く酪酸濃度を上げる
次女の同級生は、ひどい悪阻で食物繊維が摂れません。しかし、ケトン体は生じています。それにより制御性T細胞も生じることになりますが…
もし、ブドウ糖の点滴を受ければ、ケトン体は瞬時に消失します。
したがって、ブドウ糖の点滴は妊娠の維持・持続を妨げる可能性があることがわかります。
肌がキレイになった!
実は、次女の同級生の女性も私のお客様でした。
そんな彼女ですから、自分の変化に対して敏感なようです。というのも、彼女はひどい悪阻を母親に訴えた一方で、「肌がすごくキレイになった!」と伝えたからです。
この事実に対し、私がお母さんに言ったのは「確実に体の浄化が進んでいますね!」という話。
正直、日本の食の現状を鑑みれば、100%注意しているつもりでも何らかの毒を摂取していると考えるのが自然でしょう。まして、20代半ばなら、安価な外食チェーンを利用することは致し方ない。ならば、例え私のお客様であろうと、ある程度の質の悪い赤血球や臓器細胞は存在することになります。
ひどい悪阻は、そんな悪い臓器細胞の逆分化を促します。
悪い臓器細胞が白血球に逆分化し、その白血球も赤血球に逆分化しアポトーシスしてくれる。
彼女の肌がキレイになったのは、そのおかげであることは明らかです。
「ケトン体で妊娠の維持・持続が担保され、体が浄化されているのだから点滴は避けた方が良い」
そう、お伝えします。
まとめ
このお母さんと私、妻の3人でこの女性の妊娠を喜んで話をしていたのですが、妻が当時のことを口にしました。
「朝、お茶を枕元に用意してもらっても、夜、(私が)仕事を終えて帰宅した時にそのまま。ほぼ水分すら摂ることができなかった。」
この話を聞いて当時の記憶が呼び覚まされました。
こんな日が一日どころか1週間以上続き、当時の私はどうして良いかわからずに妻のご両親に頼りました。具体的には、すぐに実家に帰ってもらいました。なにせ、何もできないのに、妻が家で臥せっているという事実が氣になって不安で仕方がないからです。
「〇〇ちゃんのご主人も同じだと思いますよ。だから、〇〇ちゃんと話をするのではなく、ご主人と話をして実家で過ごさせるのが最良の方法だと思います。まず間違いなく、当時の私と同じような心境ですから…」
ということで、入院ではなく、悪阻に対しては何もしてあげることはできないけど、洗濯など身の回りの面倒が見れる実家に連れ戻すことが最良の方法という話となりました。
元氣な赤ちゃんが、今から楽しみです。