食材の現実!魚の巻

「便乗値上げか?」

 

私は「こころの問題」や「脳の働き」の解決にオメガ3系の脂肪酸とアミノ酸やビタミン、ミネラルなどの摂取は必須と考えています。

そこでメルマガで紹介している「10日間チャレンジ」(パスワードが必要です。メルマガでご確認ください)を実行した上で、鯖缶やえごま油(亜麻仁油よりこちらをお勧めしています)を利用し、毎日少しずつでも食べるようにお勧めしています。


※ 調べてみたところ、えごま油の品質には大きなばらつきがありました。食用に適さないものも販売されていますので、詳しくは「えごま油の選び方!」(パスワードはメルマガで)をご覧ください。

なお、私がお勧めしているのはマルタのえごま油です。中国製ですが、我が家でも利用していますので安心してご利用ください。(心配な方は「えごま油の選び方!」で品質調査結果をご確認ください)


えごま油に含まれるオメガ3脂肪酸とは、α-リノレン酸です。このα-リノレン酸は体内でEPAに、EPAからDHAに変換されます。しかし…オメガ3脂肪酸について!

  • α-リノレン酸からEPAへの変換率は10%前後
  • α-リノレン酸からDHAへの変換率は1%未満(0.5%程度らしい)
  • α-リノレン酸の代謝量が減少すると、EPA、DHAに変換される際の変換効率が落ちる

この事実はとても重要です。というのも、α-リノレン酸やEPA、DHAは組織にによりその分布量が大きく異なるからです。

例えば、脳や目の網膜にはDHAが豊富です。しかし、脳の血液脳関門(関所の働き)はEPAやα-リノレン酸を通しません。DHAは脳内の細胞膜、とくに情報伝達を行うシナプスに集中しています。また、目の網膜ではその重量の30~50%がDHAで占められており、DHAが不足すると視覚や空間把握力などにさまざまな障害が起こります。

さらに、赤血球にDHAやEPAが含まれる比率が低ければ低いほど、心血管障害リスクが上昇します。

したがって、えごま油をとったとしても、決してEPAやDHAが十分な量になることはあり得ません。そこで私はアジやサンマ、イワシ、サバなどの青魚を食べるようにお勧めしております。

サバの水煮缶なら、家族で手軽に毎日青魚が食べれるからお勧めです。また、サバ缶にはみそ煮缶や醤油缶というのもあるらしいので、3つを使いまわせば飽きずに続けることができます。

このところテレビなどで鯖など青魚の健康効果が謳われているからでしょうか?妻に確認したところ、「たぶん200円くらいで買っていると思う…」という話だったのですが、なんとネット上ではご覧のように1缶500円。マチガイなく便乗値上げでしょう。ということで、「どの鯖缶を買えばいいのですか?」と聞かれることが多いので、我が家で利用しているものをご紹介しました。が…、その価格に驚きました。

そんな話をお客様としていたところ、「ドラッグストアだと130円くらいで売っていた!」と伺いました。また、この話を当社のスタッフにしたところ、同じ鯖缶ではないもののビッグ(イオン系)のスーパーではワゴンに88円で販売されているものもあるようです。

魚油だけ摂っていればいいのか?

たまに、「魚を食べるようにしたのでえごま油はやめていいのか?」といった質問をいただくことがあります。が、私は続けることが重要だと考えており、その理由は大きくふたつあります。

 

  • α-リノレン酸にはDHAやEPAにない生理活性作用がある
  • リノール酸(オメガ6)に対抗できるのはα-リノレン酸だけ

ややこしいのですが、オメガ3と6の脂肪酸は次のように体内で変換されます。

 

  • オメガ3(炎症を鎮める):α-リノレン酸 → EPA → DHA
  • オメガ6(炎症を促す):リノール酸  → アラキドン酸

そして、これらの脂肪酸には相性があります。

 

  • リノールに対抗できるのはα-リノレン酸だけ
  • アラキドン酸に対抗できるのはEPAだけ

ほとんどの食品に含まれるオメガ6はリノール酸です。したがって、いくら魚を食べたとしてもリノール酸には対抗できません。逆に、いくらえごま油をとったとしてもアラキドン酸には対抗できません。

  • とくに脳の場合、アラキドン酸は容易に脳内に取り込まれますがEPAは入れません。まれに脳内にEPAが入ってしまうこともあるようですが、そのケースでは速やかにDHAに変換されるようです。

つまり、アラキドン酸の量を減らさない限り、いくらDHAをとっても脳の働きの問題は解決できないことになります。

  • オメガ6(植物油脂やサラダ油)を減らす
  • えごま油をとる
  • 魚を食べる

これが最低限のことなのですが、次のようなリスクも忘れてはなりません。

妊娠中や授乳中は大型魚を控えること!

厚生労働省では、妊娠中や授乳中における魚について次のような注意喚起をしています。

 

これからママになるあなたへ!

お魚について知ってほしいこと! 厚生労働省

水銀は地球上に比較的多く存在する元素で、火山の噴火や地殻からの噴出ガスなどで海水中に溶け出します。それが微生物の働きでメチル水銀に変換され、プランクトンから小魚、大型魚へと食物連鎖により濃縮されます。

もともと、こういった形でとくにマグロやカジキ、サメなどの大型魚はもちろん、キンメダイなどの深海魚に水銀は高濃度に蓄積されていきます。それが、ごみ焼却や工場からの排水などにより拍車をかけていることは容易に想像できることでしょう。

水銀の有害性!

自然界に存在する無機水銀は、食べても消化管(小腸)からほとんど吸収されることはありません。一方で、メチル水銀は容易に吸収されます。

また、体内に吸収されたメチル水銀は血液脳関門(脳の関所的な場所)も通過します。さらに、妊婦の胎盤を通じて胎児に移行します。そして、高濃度に汚染されると神経障害や発達障害の原因になります。 

お魚について知ってほしいこと!でお解りのように、厚労省が注意喚起している大型魚の摂取許容量はわずか週に80グラムです。

スタバがストローの使用を中止する!

コーヒーチェーン大手スターバックスは先日、プラスチック製の使い捨てストローの使用を2020年までに世界中の店舗で全廃すると発表しました。これは、微細なプラスチックごみによる環境汚染への懸念が高まっていることへの対応です。

海岸にはペットボトルが散乱!

私が指摘するまでもなく、どの海岸にも例外なくペットボトルが散乱しています。これが容易に分解されないこと。バラバラに壊れて海中に残ることも容易に想像できます。

すでに多くの魚から、このバラバラに壊れたプラスチックが見つかっています。そして重要なのは、このプラスチックに有害な添加物が使われていることです。

実は、このプラスチックを口に入れたからといって、それが体内にとどまることはありません。吸収されることなく、体外に排泄されることになります。

一方で、プラスチック製造時に使われた化学物質は別です。これが脂肪や肝臓に溜まりさまざまな弊害をもたらします。

プラスチックは海中のどこにあるのか?

壊れて小さくなったマイクロプラスチックですが、その99%は海底に沈みます。そのため、キンメダイやヒラメ、カレイなどの魚はたくさんこれを食べています。

一方で、残りの1%は海の表面にプカプカ浮いており、それを食べるのがアジやシシャモ、サバ、サンマなどの青魚になります。したがって、魚を食べることは重要なのですがこういった化学物質への備えも必要となります。

水銀と化学物質への備えとは?

実は、重金属と結びついて体外に排泄を促すデトックス効果のある栄養素があります。それが含硫アミノ酸であるメチオニンやシステイン。この含硫とは硫黄(イオウ)を含むアミノ酸のことで卵に多く含まれています。

魚を食べることは重要ですが、卵を食べることが水銀をはじめとした重金属のデトックスに重要であることも忘れてはなりません。

また、化学物質全般に言えることですが、これの弊害は最終的に活性酸素が発生することにあります。そして、活性酸素に対抗できるのは抗酸化物質。つまり、抗酸化作用のあるたんぱく質やビタミンEやC、A、アスタキサンチンなどを十分にとることが必要です。

まとめ

小冊子などでもご紹介していますが、私たちの多くは次のような問題を抱えています。

  • 慢性的な栄養失調:小冊子「標準偏差からわかる見逃せない事実とは?」

厚生労働省による国民健康栄養調査を正確に理解できれば、日本人の8割以上が低栄養であることがわかります。この小冊子では、それをわかりやすくご紹介しています。

  • オメガ6およびトランス脂肪酸過剰。かつ、オメガ3の不足

小冊子「体と頭に「良い油」と「悪い油」とは?」と「なぜ、トランス脂肪酸は危険なのか?」を正確に理解すれば、頭痛や鼻炎、めまい、立ち眩みなどの体の不調と「こころの問題」が同じベクトルの問題であることが理解できることでしょう。

こういった話をすると、ほとんどの人が「じゃあ食事だけ…」となぜか?大きな問題を抱えているにも関わらず消極的な解決策を選択されます。

しかし、前回「食材の現実!牛肉の巻」と題して牛肉の実態についてご紹介しました。これは牛に限らず豚や鶏も同じですから、肉を食べることは栄養の摂取につながりますが、オメガ6過剰につながることも明らかです。

また、牛乳や卵なども同じですから、今回ご紹介した「水銀などの重金属のデトックスは卵に含まれる含硫アミノ酸が必要」という話にもデメリットがあることになります。念のために付け加えると、一般的な卵は本当の卵ではありません。

鶏の飼育環境を想像すればわかりますが、狭いところに押し込められエサを食べ続けて卵を産み続ける。病気のリスクが高くなりますから、エサには当然のように抗生物質が入っています。また、そのエサには「食材の現実!牛肉の巻」で紹介したようコンビニや外食チェーンで使いまわされた「廃油」が使われています。

ならば、私たちに鼻炎などのアレルギーが増えるのは自然なことでしょう。気管支炎や喘息、リウマチなどのアレルギーはもちろん、頭痛やめまい、立ち眩み、血管障害、ガンなどもそれは同じです。

今回、魚についてのお話でしたが、私たちが現代で食しているものは50年前とは見た目は同じでも別物である。

この事実を認めたうえで、せめて食生活だけは見直すことをお勧めします。なお、健康意識の高い方はサプリメントをうまく利用していきましょう。

 

10日間チャレンジはこちら!

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とくに、次のような問題を抱えている人は相当な伸び白があるのでサプリメントはお勧めです。

  • 頭痛
  • めまい
  • 立ち眩み
  • 車酔い
  • 生理痛
  • 生理前症候群
  • 更年期症状

これまたとくにですが、子供で頭痛やめまい、立ち眩み、車酔いなどがあるのなら、それを解消してあげると脳の性能はどんどん上がります。単純に記憶力や理解力が上がるのはもちろんですが…

  • ゲームやスマホなどの時間を切り上げるのが早くなる
  • 宿題に手を付けるのが早くなる
  • 前向きな発言が増える
  • 明るく元気になる
  • 易しくなる
  • 負の感情の振れ幅が狭くなる
  • 気持ちの切り替えが早くなる

私が口にする「賢い脳」とは、これらがセットになります。成績が上がるだけでなくたくましくなる。

ただし、植物油脂やオメガ6を減らすことをお忘れなく。

きっと元気になるよ!

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Posted by sinsd